- アンダーバスト・・・バストのすぐ下の周囲
- バスト・・・バストの最も高い場所の周囲
- カップサイズ・・・トップバストとアンダーバストの差の数値を規格に当てはめたもの
私の胸の大きさは他の女性の平均より大きい?小さい?
(2021.05.12 追記)
自分の胸が「平均よりも大きいのか、小さいのか」気になりませんか?
他の女性の胸元が気になって、ついつい見てしまったり、自分と比較してしまうこともあるでしょう。
だからといって、なかなか分からないのが自分のバストサイズです。実際のバストサイズがわからなくて、ブラジャーの選び方や着け方に悩んでいる女性もいるかもしれません。
そこで、バストサイズについて詳しく説明していきます。さらに、美しいバストを保つために必要な運動や食事を紹介していきます。
バストのカップサイズについての疑問
「私はAカップ」「彼女はDカップ」など、バストサイズを「○カップ」と呼びます。
そもそも「カップ」とは、乳房のふくらみを包み込む、ブラジャーのカップ部分のことです。
ただ、必ずしもBカップの女性がAカップの女性より、バストが大きく見えるとは限りません。その女性が、体形に合ったブラジャーを着けているかどうかによって、見え方は変わるのです。
まずは、自分の体を知るために、バストサイズについて詳しくみていきましょう。
自分が持っているブラジャーのタグをきちんと見たことがあるでしょうか。
一般的に、タグには「アンダーバスト」「バスト」「カップサイズ」の3つのサイズが表記されています。
カップサイズは、トップバストとアンダーバストの差が10センチならAカップ、15センチならBカップというように、2.5センチごとにサイズが上がる決まりになっています。
つまり、「Aカップ」「Bカップ」という表記は、バストそのものではなく、トップバストとアンダーバストの差を表しているのです。
百貨店や専門店などのお店で、バストサイズを測ってもらった経験があっても、自分自身で測ることはないかもしれません。
ただ、最近では、インターネットでブラジャーを購入する機会も多く、自分自身でサイズを測らないといけません。
測り方を知らないと、自分のバストサイズに合わないブラジャーを購入することになります。
そこで、バストサイズを自分で測る方法とブラジャーの正しい着け方を再確認しておきましょう。
- メジャーと鏡を用意する
- ブラジャーを着けて、まっすぐ立つ
- メジャーが床と水平になるか、鏡で確認する
- トップバストとアンダーバストを測る
- ブラジャーの肩紐をかける
- 上半身を少し前に倒す
- ワイヤー部分をバストの下部に合わせる
- 背中のホックを止める
- 両脇からバストを持ち上げる
- カップにバストを入れる
- 体をまっすぐにして、ストラップを調整する
自分のバストサイズが小さいのか、大きいのか、気になる女性も多いでしょう。
日本人女性は「Bカップ」と「Cカップ」が多いといわれています。
あるメーカーが行った聞き取り調査によると、「Bカップ」と「Cカップ」のブラジャーを着けている女性が多く、その割合はほぼ同じでした。
さらに、売上データを調べると、「Cカップ」が最も多く、次が「Dカップ」でした。
つまり、着けているブラジャーと購入しているブラジャーでは、サイズに少しずれが生じているのです。
また、40代以降を調べると「Dカップ」が減り、「Aカップ」「Bカップ」の割合が増えるという結果でした。年齢を重ねると、カップサイズが変化するということが分かりますね。
胸に合わないサイズを付けた場合のデメリット
年齢とともに、バストを包んでいる皮膚の弾力がなくなり、バストの中にある乳腺も衰えていきます。そのようなバストの変化を支えてくれるのが「ブラジャー」です。
試着時に、腕を上下に動かしたり、体を左右にひねったりして、ブラジャーが自分のバストに合っているか、確認しましょう。
もし、「カップが浮く」「ストラップが落ちる」と感じたら、そのブラジャーは、体に合っていません。
では、体に合わないブラジャーを着けると、どんなデメリットがあるのでしょうか?
自分のバストより大きいカップを着けると、カップが浮いて余ってしまいます。
さらに、楽な着け心地を好んでアンダーサイズが大きいブラジャーを選ぶと、ワイヤー部分がしっかりバストを支えられません。
どちらにしても、ブラジャーを着けているにもかかわらず、バストの位置が下がってしまいます。これでは、年齢より老けた印象になってしまいます。
バストの理想的な形は、「正三角形」といわれています。
鏡を見ながら、両鎖骨の間のへこみから両乳首に向かって、線で結んでみましょう。この3点を結んだ線が「正三角形」になっていれば、理想的なバストをしているといえます。
カップサイズだけでなく、アンダーサイズもきちんと合わせないと、ブラジャー本来の補正効果が発揮されません。
特に、アンダーサイズがきついブラジャーを着けている人は要注意です。
バストが締め付けられて、カップからお肉が出てしまいます。脇や背中に段差ができ、バストラインが崩れ、見た目が美しくありません。
さらに、体にも影響を及ぼします。
締め付けの強いブラジャーを使うと、血液やリンパ液の流れが悪くなります。すると、老廃物が排出されず、むくみを起こして、体調不良につながるのです。頭痛や肩こり、腰痛といった悩みは、ブラジャーの影響かもしれません。
アンダーサイズも、きちんと合わせるようにしましょう。
バストの中には「クーパー靭帯」という組織があります。
クーパー靭帯は、乳腺や脂肪を大胸筋へつなぐ役割があり、バスト全体をつなぎとめています。しかし、クーパー靭帯は、一度伸びたり傷ついたりしてしまうと、二度と元に戻りません。
そのため、サイズの合わないブラジャーで、バストの重さを支え切れないとクーパー靭帯を傷つけてしまう恐れがあるのです。クーパー靭帯がダメージを受ければ、バストがたるんで形が悪く見えます。
また、バストは脂肪で柔らかいため、サイズの合わないカップに無理にバストを入れると、そのサイズにバストが固定されてしまいます。
固定され硬くなったバストは、血流が滞り、栄養や酸素が行き渡らなくなるのです。
胸の大きさの変化について
毎日、自分のバストを見ていても、その変化に気づくことはほとんどないでしょう。
妊娠や出産、体重の変化などがない限り、同じサイズのブラジャーを着け続ける女性も多いかもしれません。
しかし、女性の体は、年齢とともに太りやすくなり、バストも下垂していきます。バストは、ボリュームやハリを失い、柔らかい肉質になって、脇や背中に脂肪が流れやすくなるのです。
バストの変化にはどういうものがあるのか、さっそくみていきましょう。
人は、睡眠中や休息中など、体を動かしていないときでも、エネルギーを消費しています。呼吸をしたり心臓を動かしたりといった活動に、エネルギーが必要だからです。
この生命維持に必要なエネルギーを「基礎代謝」といいます。
基礎代謝は、年齢とともに落ちていきます。その結果、体の脂肪が燃焼されにくくなり、脂肪が増えていくのです。
さらに、バストの中では、脂肪の割合が増えて、以前より柔らかい肉質に変わります。ハリやボリュームがなくなり、下垂しやすいバストになるのです。
なお、基礎代謝には複数のホルモンが関係しています。30代になると、これらのホルモンが少しずつ低下していきます。
基礎代謝に関わる主なホルモンは以下になります。
- 甲状腺ホルモン・・・全身の細胞の代謝を促進、免疫機能の調整
- 成長ホルモン・・・体の成長、骨や筋肉を強くする、代謝を促進
- 女性ホルモン・・・生殖機能の調整、骨を強くする、血管をしなやかに保つ、肌の健康を保つ
脂肪には、「皮下脂肪」と「内臓脂肪」があります。
一般的に、女性は皮下脂肪がつきやすく、男性は内臓脂肪がつきやすいといわれています。
皮下脂肪とは、皮膚とその下の筋肉との間に蓄えられる脂肪のことで、内臓脂肪は内臓の周り(胃腸や肝臓など)に蓄えられる脂肪のことです。
健康に悪影響を及ぼすのは、「皮下脂肪」よりも「内臓脂肪」とされています。
女性は、「エストロゲン」という女性ホルモンが代謝に関わっているので、「内臓脂肪」がつきにくくなっています。
しかし、40代を過ぎると、女性ホルモンが減るため、脂肪を代謝させる力が落ちてしまいます。すると、皮下脂肪だけではなく、内臓脂肪も増えていくのです。
今までと同じ量の食事をとっていたり、運動不足だったりすると、余分な脂肪がついて、太りやすくなります。デコルテや脇などにも脂肪がついて、バストが美しく見えないのです。
生理に合わせて一定の周期で、バストの大きさが変化しています。実際、生理前のバストの張りを、多くの女性が経験しているでしょう。
バストは、女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」の影響を受けています。
プロゲステロンが活発になるとバストに張りが出て、バストアップしたかのように感じるのです。
エストロゲンが活発になるのは、生理が終わってから排卵が起きるまでの時期です。そして、プロゲステロンが活発になるのは、排卵が起きてから次の生理が始まるまでの時期です。
プロゲステロンには、妊娠に備えるため、子宮に水分をため込む作用があります。この作用が、子宮だけではなく乳腺にも影響を与えます。
生理の数日前から生理中は、乳腺が水分をため込み、バストも張るのです。人によっては、生理が終わった後と比べると、20%もバストが大きくなるといわれています。
美しい胸を保つ方法
女性の体形はさまざまな要因で変わり、バストにも影響を及ぼします。
体形が変化する要因は主に以下の5つです。
- 加齢
- 生活習慣
- 出産の有無
- ダイエット
- ストレス
女性の体は20代をピークに、少しずつ衰えていきます。しかし、40代を過ぎても、美しい体形やバストの女性もいます。
運動や食事を見直すと、体の衰えを遅らせることができるかもしれません。
ここからは、毎日の生活の中でできるバストアップの方法を紹介します。
バストサイズは年齢とともに変化します。
バストの状態を知るために、定期的にサイズを測りましょう。そして、ブラジャーに違和感があるときは、その都度サイズを測り直してください。
最近では、自動的にバストサイズを計算してくれるツールがあります。トップバストとアンダーバストを自分で測り、その数値を入力していきます。すると、自動的に自分のバストサイズを計算してくれます。
そんな便利なツールを利用してみるのも良いでしょう。
バストを美しく保つには、1日3食、栄養素を意識してバランス良く食べましょう。
- タンパク質・・・内臓、筋肉、バストの材料となる
- 炭水化物・・・体を動かすエネルギー源になる
- 脂質・・・ホルモンの働きを助ける
バストのために、良質な脂質を摂るようにしましょう。良質な脂質は、効率的にエネルギーになります。
- アボカド
- オリーブオイル
- ナッツ
- 卵
- サーモン
バストの土台は「大胸筋」です。
大胸筋は日常の生活で使う機会が少なく、衰えやすい筋肉なので「腕立て伏せ」で鍛えましょう。
- 壁に向かって立つ
- 両手を壁につける
- 腕を伸ばし、腕と床を平行にする
- 壁を両手で押し、腕立て伏せをする
- 1セット20回、1日3セットを目安に行う
また、運動をする時はバストを揺れから守るために「スポーツ用のブラジャー」を必ず着けましょう。
まとめ
他の女性と自分のバストを見比べてしまうこともあるでしょう。
しかし、バストは大きさに関係なく、きちんと体に合ったブラジャーを着けると、体形が整って美しく見えるものです。
まずは、自分のバストサイズを調べて、体にピッタリ合ったブラジャーを探してください。そして、バストを美しく保てるように、食事や運動を見直しましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |