- 揺れて痛い
- 恥ずかしいから、気になって思い切り動けない
きれいな胸の形にするために成長期にやるべきこと
(2020.04.14 追記)
「もっと胸を大きくしたい!」と願う人は多いのではないでしょうか?
もちろん大人になってからバストアップすることは可能ですが、実は10代の頃のバストケアで胸のサイズや形が大きく変わってくることを知っていましたか?
体に成長期があるように、バストにも成長期があります。大人になったときにきれいな形のバストになるためには、成長期の過ごし方が大切です。
今回は10代で訪れるバストの成長期をどのように過ごしたらよいかを中心にお伝えしていきます。
バストは10代の約4年間で大きく変化します
バストの成長期は体の成長期と同様に、10代で訪れ、20歳の頃にピークを迎えるといわれています。ただし、変化が始まる時期は個人差があり、必ずしも同じ年齢で同じような成長具合になるというわけではありません。
同級生の中でも胸がふくらみはじめた子と、まったく変化がない子がいるのはそのためです。ひょっとしたら周りの友達と比べて、なかなか自分の胸が大きくならないことを悩んでしまう子もいるかもしれません。
でも、バストは大人になっても発育するので心配ご無用です。なお、バストが成長を始めるタイミングは年齢ではなく、初経の時期と深い関わりがあるといわれています。
月経が始まる時期には個人差があり、一般的には10~15歳の頃といわれています。胸がふくらみはじめたら、月経が始まるサインです。
初経を挟んだ4年間で、バストは大きく変化していきます。この時期の過ごし方などでバストの形や大きさが変わってくるので、きちんとケアしながらゆっくりと大切に育てていきましょう。
おっぱいが大きくなっていく成長期の3ステップ
成長期におっぱいが育っていく過程は、大きく3つのステップに分かれます。このステップは初経のタイミングと密接な関係があるといわれていて、初経の時期が人によって異なるように、成長が始まるタイミングは人によって異なるのです。
しかし、それぞれのステップで胸の成長過程には特徴があり、「始まり」は違っていても、「進み方」は誰でも同じです。女の子のバストは3つの段階をふみながら、「かたち」や「かたさ」が変化していき、大人のおっぱいへと育っていくのです。
この大切な時期に、成長段階に合わせた成長期専用のブラジャーを使用する、女性ホルモンの分泌を促すような生活をするなどを心がけて、きれいな胸を作っていくサポートをしてあげることが大切です。次は、どのような段階をふんで、大人の女性のバストへと育っていくのか説明していきます。
バストは月経が始まる1年くらい前から成長していきます。この頃から体内では女性ホルモンの分泌が始まり、徐々に乳頭周辺がふくらみはじめるのです。
これが「めばえ」といわれる時期。最初は小さな「しこり」のような乳腺が、女性ホルモンの分泌量増加にしたがって成長していきます。徐々にふくらみが増していくと、体操着や洋服などの上からでも乳頭が目立つようになってくるのです。
逆にいえば、乳頭周辺がふっくらして目立つようになってきたら、そろそろ初経が始まるサインかもしれませんね。実は、この「めばえ」の時期にブラジャーを使っている子はあまり多くありません。
しかし、目立つようになってきた乳頭が衣服とこすれて、痛みやかゆみを感じやすい時期でもあります。「乳頭を目立たせない」、「乳頭が衣類とこすれない」ためにも、トップをやさしく保護してくれる柔らかな素材のジュニアブラを着用する習慣をつけるとよいでしょう。
バスト部分が二重になっていたり、薄いパッドがついたりしているタンクトップ・キャミソールなどもおすすめです。
ステップ2は初経前後の頃です。少しずつバストがふくらんで横に広がっていく「ふくらみ」の時期。
バストが徐々にかたくなっていき、体との境界線がはっきりしてきます。また、この時期はふくらんできたバストが揺れて、痛みや動きづらさを感じることが多いです。
そのため、ブラジャーを使用していないと、
と感じるようになります。
思春期になり、他人の目が気になりだすのもこの頃です。不安を抱えてしまうと学習面や心理面にも大きな影響を及ぼすので、気になりだしたら早めにブラジャーをつけるようにしましょう。
ステップ2の時期には、広がっていくバストの底辺を圧迫せずにやさしくホールドしてくれるタイプのジュニアブラを使用するとよいでしょう。ファーストブラやスポーツブラのような伸縮性が高いタイプを選ぶのがおすすめです。
伸びのよい素材を選べば、身長の変化にも柔軟に対応してくれます。
ステップ3は、初経から1年ほど過ぎたあたりから始まります。ここから3年ほどかけて、まるく立体的な形になっていき、バスト下にしっかりとバージスライン(境目)ができるようになっていくのです。
中には、まるで大人と変わらない大きさや形になっている子もいるかもしれません。見た目には大人のバストのようになっていても、まだまだ成長途中。
ふくらんでいくかたいバストを締め付けてしまうと、成長を妨げるためよくありません。なお、バストが大きくなってくることもあり、この時期から大人用のブラジャーを使っている人もいるようです。
しかし、大人の柔らかいバストを「寄せて上げる」ためのブラジャーと、ステップ3の時期にあたる成長途中のかたいバストを「柔らかく支える」ためのブラジャーは仕組みが異なります。それは、大人用よりもカーブが浅めになっている柔らかいワイヤーであることと、伸びのよいカップなので押さえ込まずにやさしく支えることができます。
子どものバストはステップ1から3までの段階をふんで、ゆっくりと大人のバストへ変化していきます。女性のバストで一番かたくなる時期がステップ3です。
この時期を過ぎると、女性ホルモンの分泌量がさらに増えていき、まるくて張りのある柔らかバストへと育っていきます。そして20代に女性ホルモンの分泌量がピークを迎えるのです。
バストは1割が乳腺、残りの9割が脂肪で作られています。乳腺が育てばその分だけ脂肪が増えていき、バストが大きく柔らかく育っていく仕組みです。
そして、女性ホルモンの分泌量が増えていく10代半ばから20歳頃までは、まさにホルモンが乳腺を育てていく大切な時期です。この時期に女性ホルモンの分泌量が低下してしまうと、乳腺の発育が悪くなりかねません。
思春期から大人になっていく時期は、バストだけでなく体も成長する大切な時期です。女性ホルモンが分泌しやすい体を作るためにも、生活習慣や食習慣に気をつけるようにしてください。
10代のバストケアで注意したほうがよい点
10代は、体や心にとって非常に大切な成長の時期です。女性ホルモンの分泌量が徐々に増えていくことで卵巣や子宮が発達し、赤ちゃんを産むことができる体へと成長していきます。
- バストが大きくなる
- ウエストがくびれる
- 体が丸みをおびてくる
など、女性らしい体になっていくのです。
同時に、女性ホルモンの影響で精神的に不安定になりやすい時期でもあります。急な体の変化に心が追い付かず、
- 不安を感じる
- 自分と他人と比べて落ち込んでしまう
- 心が揺れてしまう
- 異性の目が気になるようになる
など、心にも大きな変化が起こりはじめます。
バストの成長には、女性ホルモンの分泌量アップが不可欠です。女性ホルモンの分泌量は様々な原因から低下することがあります。
心や体の大きな変化が起こりやすい、この時期だからこそ、精神面や生活面に気をつけて過ごしましょう。
- 手足が冷たい
- お腹が冷えている
など、体の冷えを感じたことはありませんか?
体が冷えていると、免疫力が低下するため体調を崩しやすかったり、自律神経の乱れから成長を妨げる原因になったりします。もちろん、冷えはバストの成長にもよくありません。
冷えが原因で自律神経が乱れると、連動してホルモンの分泌にも影響がでます。女性ホルモンの分泌量が低下すると乳腺が育たなくなるため、バストの成長が進まなくなってしまう可能性が高くなるのです。
また、体の冷えは血流を悪くするため、必要な栄養が胸に行き渡らなくなってしまいます。そのため、普段から体を冷やさないように気をつけて生活することが大切です。
- シャワーだけでなく湯船につかるようにする
- 冷たいものばかり食べないようにする
など、意識して体を冷やさないように注意しましょう。冷えは女性の体にとって天敵です。
バストが育たなくなるだけでなく、生理不順、不妊症などの原因にもなるため、若いうちから体を冷やさないようにすることが大切です。
友達と比べて、胸が小さいと気になりますよね。バストアップのマッサージやサプリメント、クリームなどの薬に頼ってみたくなる気持ちはわかります。
しかし、思春期のバストアップに、外部からのケアは基本的に必要ありません。特にホルモン物質が含まれたサプリメントなどを使ってしまうと、自然に分泌されるはずの女性ホルモンの分泌が妨げられてしまう可能性もあります。
そのため、外部ケアに頼るのはやめましょう。成長期のバストは、正しいケアをしていれば順調に育っていきます。
もちろん、成長の速度や、成長の度合いには個人差があります。早くから大きくなる人もいれば、ゆっくりと育っていく人もいます。
なかなか胸が大きくならずに焦ることもあるでしょう。でも、10代でバストの成長が止まってしまうわけではありません。
思春期のバストアップにはマッサージや薬よりも、規則正しい生活、バランスのよい食生活などに気をつけて過ごすことのほうが有効です。
最近の小学生は、夜遅くまで塾で勉強しているという話をよく耳にします。また、中学生や高校生になるとテストや受験のための勉強で、夜更かししてしまうことも多いかもしれません。
でも、睡眠不足は成長期のバストにとって天敵です。バストが育つためには、女性ホルモンの分泌が不可欠だという話はお伝えしました。
実は、一日の中で女性ホルモンが一番分泌される時間帯は夜です。なかでも、夜10時から翌朝2時までの4時間はゴールデンタイムと呼ばれていて、最も成長ホルモンや女性ホルモンなどが分泌される時間帯といわれています。
そのため、胸を大きくしたいなら、できる限りこの時間帯に良質な睡眠をとるようにしましょう。また、眠るときの姿勢もバストアップに関係しています。
もしも「うつぶせ」の状態で寝ているなら、睡眠時の体勢を見直してみてください。うつぶせで寝てしまうと自分の体重でバストを圧迫してしまうため、形が崩れたり、育ちにくくなったりするので注意が必要です。
バストを成長させるためには、ストレスをため過ぎないようにすることが大切です。家庭環境や対人関係、プレッシャーなどで過度のストレスを受けてしまうと、自律神経のバランスが崩れて女性ホルモンの分泌量低下の原因になりかねません。
女性ホルモンの分泌が低下してしまうと、バストの成長が止まってしまうことがあります。思春期の子どもはストレスを抱えやすい時期です。
イライラしやすくなる原因のひとつが、10代前半から分泌量が増えてくる「性ホルモン」だといわれています。しかし、それ以外にも友達、先輩、先生など、学年が上がるにつれて複雑になる人間関係の可能性もあります。
受験や勉強でプレッシャーを感じたり、うまくいかずにイライラを感じやすくなったりします。家庭内でも、反抗期で親子関係が難しくなるといった話をよく耳にします。
また、運動のし過ぎにも要注意です。中学生・高校生になると、部活動に夢中になる子も多いかもしれません。
しかし、過度の運動は体にとってストレスになることがあります。無理のない範囲で運動に励むようにしましょう。
成長期の正しいケアがバストアップにつながります
バストの大きさに遺伝が関係するという話を聞いたことがありますか?
自分のお母さんの胸を見て、がっかりしたり、喜んだりする子もいるのではないでしょうか。確かにバストの大きさには遺伝的な要素もありえます。
しかし、実は遺伝の割合は30%程度と、それほど大きくありません。それよりも「成長期にどのような過ごし方をしたのか」のほうが大きな影響を与えます。
- ストレスをためない
- 規則正しい生活を心がける
- バランスのよい食事をとる
など、女性ホルモンの分泌量をアップさせることがバストアップへとつながっていきます。
成長期である10代は、体や心が大人になるだけでなくバストアップのためにも大切な時期です。初経が始まる1年ほど前から、女性ホルモン分泌のピークを迎える20歳頃までにどれだけの女性ホルモンが分泌されたかということが重要です。
併せて、正しいケアを行うことで、きれいな胸の形を作っていきましょう。
きれいなボリュームのあるバストを作りたいなら、成長期の食事が大切です。毎日三食を欠かすことなく、
- 良質なたんぱく質
- ビタミン
- ミネラル
などの様々な栄養素をバランスよく摂取しましょう。
ついつい朝は眠いからと食事を抜いてしまう方も多いかもしれませんが、成長期には健康的な食事が大切です。なかでも、女性ホルモンに似た働きをする植物性エストロゲンが含まれている大豆製品はバストの成長に欠かせません。
- お味噌汁
- 豆腐
- 納豆
など、伝統的な日本の食事は美しいバストを作る助けになってくれます。ぜひ積極的に食べるようにしてみてください。
なお、思春期には女性らしい丸みをおびた体つきになってきます。急にふっくらとしてくるため、不安になってダイエットを始めるお子さんも少なくありません。
しかし、丸みのある体つきになるのは、女性の成長として正しいものです。成長期のダイエットは女性ホルモンの分泌量が低下するのでよくありません。
女性ホルモンが不足すると、バストの成長を妨げるだけでなく、骨の形成にも支障をきたすので気をつけましょう。
正しい時期にファーストブラジャーをつけはじめている子は、意外と少ないといわれています。正しい時期からブラジャーを使用していないと、乳頭がすれて痛みや不快感などから授業に集中できない、運動がしにくいなどの弊害がでてきます。
また、胸が目立つことを気にして、背中を丸めて隠すような姿勢で過ごす子もいます。体だけでなく心の成長も妨げる原因になるため、成長にあったジュニアブラジャーを使用するようにしましょう。
なお、大人用とジュニアのブラジャーは用途が異なります。
柔らかい胸を寄せて上げるためのもの。立体的なバストを作るために、ワイヤーのカーブが深めになっていて、しっかりホールドできるかための素材で作られていることが多いです。
ワイヤーのカーブがゆるやかで、成長を妨げないように柔らかな伸縮性の高い素材で作られています。成長期のバストをやさしく包み、守るためにも体にあったジュニアブラを使うようにしましょう。
なお、この時期は体が変化しやすいため、ブラジャーのサイズも定期的に見直しするとよいです。
成長期が過ぎてもバストアップすることは可能です
バストは乳腺の周りに脂肪がつくことによって大きく育ちます。乳腺の量が増えれば、当然、周囲につく脂肪の量が増えるため、バストアップへとつながるということです。
そして、乳腺を増やすには女性ホルモンの分泌が重要です。バストは10代で成長期が訪れ、その後20代半ばをピークに成長が止まるといわれています。
なぜなら、体が成長期を過ぎると、女性ホルモンの分泌量がゆるやかに減少していくためです。しかし、成長期が過ぎたからといって、バストアップできないというわけではありません。
- 規則正しい生活
- バランスのよい食事
- 良質な睡眠
- ほどよい運動
など、健康的な生活を送っていると、成長期が過ぎてもバストアップできることがあります。
また、バストアップのためのマッサージや筋トレなど、様々な方法でバストアップを目指していくことが可能です。
なお、成長期を過ぎた胸はしだいに柔らかくなっていきます。すると形が崩れやすくなるため、大きさを気にするよりも、下垂や横流れなどを防ぐために「ハリ」をキープするように心がけることも大切です。
バストの形が崩れないようにするためには、ホールド力が高く、サイズが正しい下着をきちんと使用することが重要です。就寝時には、背中や横に脂肪が流れてしまうことが多いため、ナイトブラの使用もおすすめです。
まとめ
思春期のバストは、初経を挟んだ4年間で大きく変化していきます。この成長期を上手に過ごすことで、大人になったときにボリュームのある魅力的な胸の形を作ることができます。
冷えや睡眠不足に気をつけ、バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。また、胸の成長にあったブラジャーを使うことも重要です。
これらの注意点は、大人になっても心がけておくとバストアップにつながるかもしれません。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |