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バストは何歳まで成長する?
(2019.12.31 追記)
仕事で忙しかったり恋愛に夢中になったりする20代前半。この時期は、体に変化が起きていても、気が付かずに過ごしている方が多いようです。
しかし、バストも体型も確実に変化が起きています。とくに、バストは女性ホルモンが減少しはじめる25歳前後に成長がストップするといわれ、加齢とともにバストダウンしてしまいます。
そこで今回は、年齢とともに起こるバストの成長や変化を見つめながら、バストアップにつながる方法をご紹介します。
バストの成長は25歳前後までといわれています
女性の25歳と聞くと、「お肌の曲がり角」という言葉を思い出す方も多いでしょう。では、どうして25歳がお肌の曲がり角なのかというと、実は女性ホルモンの分泌量と関係があるのです。
女性ホルモンは、10歳前後から分泌量が増え、25歳前後をピークに徐々に減っていきます。女性ホルモンの分泌量が減ると、肌のハリやツヤがなくなったり余分な脂肪が付いたりと、体全体に変化が起こるのです。
もちろん、これはバストも同じです。バストの成長は、初経前後(10~15歳前後)からはじまります。
乳頭の部分から膨らみはじめ、徐々にボリューム感が出てきます。その後、立体感のあるバストに成長していき、脂肪組織が増えるとともに輪郭がしっかりして、美しいバストになります。
しかし、バストは成長し続けるわけではありません。女性ホルモンの分泌量がピークの25歳前後を分岐点に、成長がストップするといわれているのです。
バストの成長やサイズには個人差があります。
などが深く関わっています。
もし、大きなバストを望むのであれば、バストの成長に欠かせない女性ホルモンの分泌を妨げないことです。そのためには、まずは生活習慣を整えバランスの良い食事を続けましょう。
また、バストのサイズがコンプレックスになっている方は、ブラジャーを見直してください。
小さいバストの方は、前かがみになって手でブラジャーに、背中や脇のお肉をカップに入れてください。さらに、脇寄せ効果のあるブラジャーを着けるとバストアップになります。
逆に、大きいバストの方は、脇のラインをスッキリ見せるとメリハリのある綺麗な体型になります。厚みのないレースのブラジャーや安定感のあるフルカップのブラジャーを着けてみましょう。
理想的な女性のバストは
- バストとヒップのサイズが同じくらい
または
- バストとヒップの差が5センチ(ヒップが大きい)くらい
といわれています。
バストの位置は、肩とウエストの真ん中にあり、左右のトップの間が肩幅の半分くらいになると、より美しく見えます。
さらに、
- ウエストとヒップの差は28センチくらい
- ヒップは身長の半分くらい
といわれています。
なお、理想の女性の体型については、テレビや雑誌などの影響や自分の好みなどもあるため、あくまでも目安として考えましょう。
とくに、現代女性は痩せ過ぎの傾向があるため、無理なダイエットをしないでください。
- バスト(バストが最も高く、乳頭のある部分)
- アンダーバスト(バストの膨らみのすぐ下の部分)
- ウエスト(胴まわりで一番くびれている部分)
- ヒップ(おしりで一番膨らみのある部分)
バストやヒップのサイズまで測る方は少ないでしょう。しかし、体型は体重より変化が出やすいものです。
たとえば、運動をすると筋肉がつきます。筋肉は脂肪より重く、体重が急に減ることが少ないものですが、体のラインは引き締まって細くなるのです。逆に、運動をしないと体型が崩れて、サイズが大きくなることがあります。
また、女性ホルモンの分泌が減りはじめる25歳前後は体型の変化が起こってくる時期です。自分では気が付かないうちにサイズが変わることがあります。
定期的に、サイズを測るようにしましょう。
さらに、30歳以降は新陳代謝が悪くなるため、太りやすくなります。
- 足を閉じる
- 背筋をピンと伸ばす
- リラックスして力を入れない
- ブラジャー専門店など、お店でサイズを確認してもらう
成長のピークを過ぎたバストの変化
20代前半まで美しさを保っていたバストも、女性ホルモンの減少とともに垂れやすくなります。バストアップのために鍛えようと思っても、脂肪組織と乳腺からできているバストを鍛えるのは難しいものです。
- 運動
- 日常生活にある揺れ
- 無意識に受ける重力
も、バストにとっては大きな負担です。
何もせずに放置していると、バストを支えるクーパー靭帯が伸びてしまい、バストが垂れる原因になります。さらに、加齢とともに皮膚の水分量や弾力が低下していきます。
これによって、バストを包み込んでいる皮膚の力も弱まり、ハリやツヤが失われるのです。対策としては、体型に合ったブラジャーを身に付けることです。
- 肩ヒモが太くバストを引き上げてくれるブラジャー
- バストの揺れを軽減してくれるフルカップのブラジャー
など、さまざまなタイプのブラジャーがあります。
- 運動するときは「スポーツブラ」
- 寝るときは「ナイトブラ」
など、TPOに合わせてブラジャーを選びましょう。
バストの変化が一番大きいのは、妊娠や出産の時期です。バストのサイズだけではなく、形まで変わってしまうことがあります。
まず、妊娠中は、プロラクチンとプロゲステロンという2つのホルモンが活発になります。
- プロラクチンは乳腺を発達させるホルモンで、母乳が出せるようにバストを大きく豊かにします。
- プロゲステロンは、母乳が出るのを抑えるホルモンです。
この2つのホルモンが働くことで、母乳の出ない大きなバストに成長するわけです。
ただし、バストが成長するといっても、トップが高くなるのではなく脇へと広がるように大きくなります。出産に近づけば近づくほど、バストは大きさも重さも増して、乳頭部分も敏感になっていきます。
この時期は、マタニティ用のブラジャーを着けることがおすすめです。マタニティ用のブラジャーは、サイズ変化を邪魔しない、ゆったりとしたものです。
- ノンワイヤータイプ
- カップ付きのキャミソール
などさまざまな種類があります。
自分の好みに合わせてブラジャーを購入し、妊娠中もしっかりバストを守りましょう。
では、産後のバストはどのように変化するのでしょうか。出産直後、プロゲステロンの働きが弱まり、次にオキシトシンというホルモンが分泌されます。
- オキシトシンは、母乳を出すホルモンです。
この作用から、バストは痛みを感じるほど大きくなり、母乳がスムーズに出るようになります。
このような時期(出産直後や授乳中)は、肌触りのいい授乳がしやすい、前開きタイプのブラジャーがおすすめです。
数ヵ月後、赤ちゃんの成長とともに授乳回数が減り、成長したバストも元のサイズへ戻っていきます。急激な変化で皮膚が伸びてしまい、たるみが気になることもあります。
ただ、産後6ヵ月くらいまでは体型が戻りやすい時期です。
- 骨盤ベルト
- ウエストニッパー(ウエスト部分に付けてウエストを細く見せる補正下着)
などを活用すると、バストも体型も元の位置に戻りやすくなります。
バストダウンが気になったらホルモンに注目
妊娠や出産でも、たびたび登場した「ホルモン」ですが、最近では、健康維持や美を求めて、ホルモンの働きが話題となっています。
- 女性ホルモンは、肌にツヤやハリを与えてくれる
- 成長ホルモンは、体を回復させてくれる
各ホルモンはバストアップとも深く関わっています。
しかし、一般的なホルモンは10代から20代が分泌量のピークで、それ以降は減少する傾向にあります。このような年齢による変化は、誰にも避けることができません。
それでも、バストを若く美しく保ちたいというのが女性の本音です。ここからは、各ホルモンがどのように働いているのかをご説明していきます。
女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。
エストロゲンは、女性らしい体をつくるホルモンです。異性を引き付けるために、魅力的な外見を作り出してくれる働きがあります。
もう一方のプロゲステロンは、妊娠や出産に関わるホルモンです。子宮内膜を柔らかくして、受精卵が着床しやすくする働きがあります。
- 肌や髪に潤いを与える
- 血管の健康を維持する
- コレステロールを調整する
- 骨量を維持する
- 心を安定させる
- 子宮や乳腺の働きを調整する
- 妊娠をサポートする
- 食欲が増進する
- 水分量の調整をする
- 体温を上昇させる
女性ホルモンの分泌量は、25歳前後がピークで、それ以降は減少します。減少が進むと、これらの働きとは逆の症状が起こりやすくなります。
とくに、エストロゲンが減少すると、肌や髪のツヤがなくなり老けた印象になります。
減少する一方の女性ホルモンとは違い、成長ホルモンは生活習慣次第で増やすことができます。
もともと成長ホルモンは、細胞分裂やタンパク質の合成に関わるホルモンです。
- 傷の修復をサポートする
- 新陳代謝をスムーズにする
- 肌にハリを与える
- 骨を強くする
- 免疫力をアップする
など、働きがあります。
成長ホルモンは、1日のうち数回に分けて分泌されますが、食事と睡眠のタイミングが重要です。これは、食事をすると胃の壁が刺激を受けて、成長ホルモンが分泌されるからです。また、分泌量のピークは眠りの深い夜1時から3時といわれています。
- 空腹を感じてから食べる
- ダラダラ食いしない
- タンパク質を食べる
- 質の良い睡眠をとる
- ストレスをためない
また、コルチゾールには他のホルモンの効き目を良くする作用があります。
たとえば、ストレスが強いとき、その状況に打ち勝つため、体は通常より多くのエネルギーを必要とします。すると、コルチゾールの分泌が高まり、各ホルモンに働きかけて、ストレスに負けないように体を強くするのです。
このようなことから、コルチゾールは別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。ただし、ストレスが長く続くとコルチゾールが過剰状態になり、成長ホルモンの働きを邪魔することがあります。
このような場合は、基礎代謝を低下させて太りやすい体になり、いわいる「ストレス太り」を起こしやすくなるのです。
バストアップにはホルモンケア
バストアップに大きな影響を与える女性ホルモンですが、加齢とともに減少してしまうという欠点があります。まずは、自分の女性ホルモンの状態がどうなっているのか、調べてみましょう。
具体的には、
- 月経周期をメモする
- 基礎体温を付ける
という方法があります。もし、周期や体温にバラつきがあれば、病院へ相談すると良いでしょう。
また、バストアップには、成長ホルモンやコルチゾールといったホルモンも関わっています。これらのホルモンは、減る一方の女性ホルモンとは違い、自分次第で分泌量をコントロールできるホルモンです。ホルモンを育てるために
- 食事
- 睡眠
- ストレス解消
といった生活習慣を整え、さっそくホルモンケアを実践しましょう。
現代女性は、必要とされている栄養素が十分に摂れていないといわれています。栄養不足が続くと、肌荒れや便秘などが起こるとともに、ホルモンも育たなくなります。
まずは、バランスの良い食事を心掛けましょう。また、食事のときは、よく噛むようにしてください。
噛む目安は、1口30回です。唾液が分泌して消化しやすくなり、食べ過ぎの予防になります。さらに、噛むだけで成長ホルモンも分泌され、若返りの効果も期待できます。
- 納豆(生活習慣病の予防効果が期待できるナットウキナーゼ、女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをするイソフラボンが含まれている)
- きのこ類(美容に欠かせないビタミン、便秘の改善につながる食物繊維が豊富)
- 青魚(血液をサラサラにするEPA、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが含まれている)
「寝る子は育つ」とよくいいますが、これは本当の話です。実は、質の良い睡眠をとることが、成長ホルモンの分泌に欠かせないのです。
成長ホルモンが最も分泌されやすい時間帯は、深夜1時から3時頃です。この時間帯に、深い睡眠に入れるように12時前には寝るようにしましょう。
また、睡眠の後半からはコルチゾールの分泌量が増えていき、起床後にはピークになります。コルチゾールは、体を活発にするホルモンです。
明け方、分泌量を増やすことで、目覚まし時計のように働き、日中の活動に備えているといわれています。
- 同じ時間に起きる、同じ時間に寝る
- 寝る前はスマートフォンを使わない
- 間接照明を利用して、光が直接目に入らないようにする
- 温度は、夏は28度、冬は23度くらいに調整する
- 湿度は、50パーセント前後に保つ
- お酒を飲み過ぎない
バストにプラスなすぐできるストレス解消方法
女性は、肉体的にも精神的にもさまざまなストレスにさらされています。とくに、現代女性は、仕事では責任ある立場になったり、家庭では子育てや介護で疲れてしまったり、ストレスがたまる場面が多いものです。
すると、体はストレスに対抗しようと、心拍数を増やし血管を収縮させて血圧を上昇させます。このような状態が長く続くと、血流が減ってしまい、バストに必要な酸素や栄養素が行き渡りません。また、ホルモンバランスも崩れやすくなり、バストにも体にもマイナスです。
ストレスは、小さいうちに解消するようにしましょう。
そこでここでは、簡単にできるストレスの解消方法をいくつかご紹介します。自分に合うストレス解消方法を見つけて、すぐに実践してみましょう。
子どもの頃、寝るときに背中をトントンされるとよく眠れたという経験はありませんか?
これがまさにタッチングの効果です。
ストレスを感じたとき、自分の腕や顔に触れてみましょう。手の温かさが伝わり、不安や孤独感をやわらげることができます。
また、首の付け根から鎖骨に向かって、上から下へ流すようにタッチングするのも良いでしょう。体の中には、網目のようにリンパ管があり、リンパ液が流れています。
優しく触れることで、リンパの流れが良くなって、老廃物の排出がスムーズになり、バストアップにも役立ちます。
カフェブームの中、ストレス解消にコーヒーを飲む方が多いかもしれません。ところが、コーヒーには興奮作用があるカフェインが含まれており、飲み過ぎは禁物です。
また、ミルクや砂糖を入れると太る原因になります。コーヒーを飲むときは、ブラックコーヒーで、1日に2~3杯程度にしましょう。
おすすめは、ノンカフェインで体に優しいハーブティーです。味わいだけではなく、その香りや茶葉の色など、五感まで刺激して、心と体を癒やしてくれます。
さらに、ハーブティーにはそれぞれ効能があるため、自分の体調に合わせてブレンドするのも楽しいでしょう。
- ジャーマンカモミール(リンゴのような香りでリラックス効果が高い)
- ハイビスカス(強い酸味があり、赤い色が特徴)
- ローズヒップ(ビタミンCが豊富で、美容効果が高い)
- ネトル(鉄分、カルシウム、ビタミンなどが豊富)
- レモンバーム(レモンの香りがして、爽やか)
パソコンやスマートフォンが生活に欠かせない世の中です。これでは、常に脳がフル稼働状態です。
このような状態が続くと、自律神経の片方である交感神経が優位になり、気持ちを高ぶらせ不安定にします。さらに、興奮作用がある脳内物質(ドーパミンやノルアドレナリン)が分泌され、交感神経がさらに優位になるのです。
パソコンやスマートフォンを使う
↓
交感神経が優位になる
↓
心が不安定になる
↓
脳内物質が分泌される
↓
交感神経が優位になる
という一連の悪循環を断ち切るためには、何も考えずボーと過ごすことです。
「1日に何もしない日をつくる」「瞑想をする」など体と心を休めることが大切です。
- あぐらor正座をする(イスに座ってもOK)
- 背筋を伸ばす
- 全身の力を抜く
- 目を閉じる
- 呼吸だけに意識を集中させる
理由もないのにイライラする、怒りで気持ちがコントロールできない、そんなときは腹式呼吸を行いましょう。
さらに、腹式呼吸は、鼻からの呼吸なので、空気中のホコリやウイルスを寄せ付けない働きもあります。また、心臓や胃腸などの動きを調整している自律神経のバランスが整い、リラックスしてストレス耐性力を高めて心を強くしてくれます。
- ゆっくりと息を吐いてみましょう。
- お腹をへこませながら、ゆっくり口から息を吐きます。
- 息を吐き切った後、4つ数えながら鼻から息を吸います。すると、お腹が膨らむのを感じるはずです。
- これを何回か繰り返します。
すると、猫背になり小さくなったバストが、自然と開くようになります。
背筋も伸び、姿勢が美しくなり、バストアップの効果も期待できます。
まとめ
バストや体型の変化に向き合うことは、女性にとって非常に勇気のいることです。バストの成長がストップしても、決して落ち込むことはありません。
バストの成長は女性ホルモンの減少とともに25歳前後でストップしますが、自分次第でコントロールできるホルモンもあります。ホルモンケアをしながら、自分にあったブラジャーを活用しましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |