女性の胸はいつまで大きくなるのでしょうか?
目次
20歳くらいまでの成長期以降も胸は大きくなることがあります
胸の大きさは女性ホルモンの量に関係しているので、この時期に女性ホルモンが十分に分泌されることが、胸の成長にはとても大切です。女性ホルモンの分泌量は18~20歳にピークを迎え、胸の成長期は終了します。
しかし、成長期後も胸が全く大きくならないわけではありません。バストアップのための、筋トレやマッサージ、女性ホルモンを補う栄養を十分に摂取することによりサイズアップを遂げる人もいます。
「バストアップを望んでいるけれど成長期は終わってしまったから…」と諦めるのは早いかもしれません。筋トレやマッサージを実践したり、栄養面でバストアップに働きかけたりするなど様々な方法を試してみてはいかがでしょうか?
筋トレを続けることで胸が大きくなることもあります
バストアップに効く筋トレを続けることで、大人になってから胸のサイズが大きくなったという人は珍しくありません。これは、下垂するなどして形が崩れたバストが、大胸筋を鍛えたことで形が整ったためと考えられます。
バストは主に脂肪で構成されていて、大胸筋はその土台の役割をしています。土台をしっかりと作りあげることで、脂肪が横に流れたり下垂したりするのを、防ぐことができるのです。
大胸筋を鍛える方法として「合掌のポーズ」があります。これは自宅で簡単にできる大胸筋のトレーニングです。
- まず足を肩幅に広げて立ちましょう。
- 次に、胸の前で合掌のように両手の手のひらを合わせてください。そのまま、互いの手を押し合います。
※その際に背筋を伸ばし、前かがみにならないことが大切です。また、肩が上がって力が入っていると効果が薄れてしまうので注意をしましょう。 - 合掌をしたまま、ひじを上げ下げする動きをプラスすると効果が高まるのでやってみましょう。
- 合掌をして両手のひらを押し合ったまま、ひじを下げて脇をしめ、またひじを元の位置まで上げるという動きを20回ほど繰り返します。
筋トレというと体に負荷をかけるイメージですが、合掌のポーズは比較的負荷が少ないため、初心者でも実践しやすいトレーニングです。
大胸筋を鍛えることは、加齢や筋肉量が少ないために胸の形が崩れてしまったという人に効果がでやすいものです。バストアップを目指している人は、合掌のポーズで大胸筋を鍛えることから始めてみてはいかがでしょうか?
小胸筋をほぐしてバストの形を整えましょう
小胸筋が硬くなるとバストの形が崩れてしまいます。また小胸筋が硬いと猫背になりやすく、そうなると胸を圧迫してサイズダウンを招くこともあります。
小胸筋は、腕を前にだす作業で硬くなります。たとえばパソコンやスマホを操作したり、食材をカットしたり炒めたりする料理などが挙げられるでしょう。
ですからパソコンを長時間使用するデスクワークに就いている人や、日常的に料理をする主婦の人などは要注意です。鎖骨の下を触って硬いと感じたら、小胸筋が硬くなっているサインです。
また猫背の人や、首や肩がこるという人も、小胸筋が硬くなっている可能性が高いといえるでしょう。
小胸筋をほぐすには、鎖骨の下をマッサージするとよいでしょう。痛くない力加減で指圧をして、左右の小胸筋をほぐしていきます。
肩こりを感じたときは小胸筋が硬くなっていることが多いので、鎖骨の下をマッサージでほぐすことをおすすめします。どこでも手軽にできる方法なので、バストアップを目指している人はとり入れてみてください。
また鎖骨の下の指圧に腕ふりを加えるのもおすすめです。
- 足を肩幅程度に広げ立ち、安定した体勢をとりましょう。
- 右の鎖骨の下を何度か指圧したら、右手をぶらぶらと前後にふります。
- 左側も同様に、鎖骨の下を指圧した後に、左腕を前後にふってください。
※入浴後の血行が良くなったタイミングでおこなうと、より効果的に小胸筋をほぐすことができます。
血行の悪さは胸の形崩れやサイズダウンにつながります。
バストアップのためには、血行を良くすることが大切です。そのためには、全身の筋肉量を増やすとよいでしょう。
バストの成長に必要な栄養は血液にのって運ばれていくため、血行が悪いとバストが栄養不足になり、サイズダウンを招くことになります。体が冷えがちな人は血行が悪い傾向にあるのですが、筋肉量が少ないことが原因かもしれません。
バストの大きさや形に不満がある人は、筋肉量を増やして血行改善を試みるとよいでしょう。
血行を良くするために鍛えたいのが、ふくらはぎの筋肉です。第2の心臓ともいわれるふくらはぎは、足先の血液を上に運び心臓まで戻すという働きをしています。
そんなふくらはぎの筋肉を鍛えることは、全身の血行を改善することにつながります。
- 足を肩幅に広げて立ちます。
- 床からかかとを上げ、すぐに下げて戻します。
- かかとの上げ下げを1セット20回、1日に3セットおこないます。
また、ふくらはぎの筋肉を鍛えるには、ウォーキングもおすすめです。通勤や買い物の行き帰りに多めに歩くのを習慣づけるなどして、ふくらはぎの筋肉を良く使うように工夫をしましょう。背筋を伸ばして速いペースで歩くと、より効果的です。
リンパの流れを改善して胸の老廃物を排出しましょう
胸周辺のリンパマッサージもバストアップ効果が期待できます。
リンパの流れが悪いと、リンパ節での排出機能がうまく働きません。バスト周辺のリンパ節で老廃物がしっかり排出されないと、形崩れやサイズダウンを招いてしまいます。
胸のサイズや形がいまいちだと悩んでいる人は、リンパの流れの悪さが原因のひとつかもしれません。
リンパの流れはマッサージで改善することができます。また、胸周辺の老廃物を排出するには、鎖骨の上や脇の下のリンパ節を中心にマッサージをおこないます。
- まず、揃えた中指と人差し指で、鎖骨の上のくぼみを指圧します。
- 右側は左手の指で、左側は右手の指でおこない、5~10回程度指圧してください。
- 次に、顎の下から鎖骨の上にかけて上から下へ指でなぞります。これも5~10回繰り返します。
リンパマッサージの際に注意したいのが、力を入れすぎることです。リンパ管はデリケートなため、力任せに圧したりさすったりすると傷ついてしまいます。ですから痛くないくらいの力加減でおこなうのが、大事なポイントです。
マッサージをするタイミングとしては、お風呂上りがおすすめです。入浴前に水分を摂取しておき、入浴後には利尿作用があるお茶やコーヒーを飲むと、リンパの流れを手助けしてくれます。
胸の成長にはホルモンバランスの安定が大切です
胸の老廃物を排出するためには、脇の下のマッサージも効果的です。
- まず、左手の親指を右の脇の下にあてて、残りの4本の指を手で固定するように背中にあてます。
- その状態で、親指に力を加え、脇の下を10秒ほど指圧します。
- 左側の脇の下も、右手を使って同様に指圧をしてください。
- 次に、さきほど背中にあてていた4本の指を脇の下にあて、くるくると回します。これを左右ともに施しましょう。
脇の下に老廃物が溜まっていると、触るだけで痛みを感じることがあります。マッサージをおこなって触ると痛かった、脇の下の痛みが緩和したら、効果がでているのかもしれません。
女性ホルモンの分泌が十分でないために、胸のサイズが小さいということもあります。そのような場合は、ホルモンバランスを整える生活習慣を身につけることで、バストアップできるかもしれません。
また、喫煙や過度な飲酒、ストレスも避けましょう。
そして食生活も大切です。好きなものばかり食べるような偏った食生活や、ダイエットのために低栄養になるのは厳禁です。栄養バランスのとれた食生活を基本として、女性ホルモン不足を補うような食材を積極的に食べるというのもよいでしょう。
これらのように、成長期を過ぎた胸をサイズアップする方法は幾つかあります。バストアップを望む人は、それらの方法を実践してみてはいかがでしょうか。
まとめ
女性の胸は小学校の高学年くらいになると大きくなりはじめ、20歳くらいまで成長期が続きます。しかし成長期を過ぎてからも胸が全く大きくならないというわけではありません。
バストアップに効く筋トレやマッサージをし、胸に必要な栄養を積極的にとることによって、大人になってから胸が成長するケースもあるのです。
バストアップを目指すなら、土台となる大胸筋を鍛えるとよいでしょう。大胸筋を鍛えるには、合掌のポーズがおすすめです。
胸の前で両手のひらを合掌のように合わせ、互いの手のひらを押し合うように力を入れます。その状態のまま、ひじを上げ下げすると、さらに効果が高まります。
小胸筋がこり固まっていると、バストの形が崩れて、サイズダウンを招きます。鎖骨の下を押してみて硬いと感じたら、小胸筋が硬くなっているかもしれません。
そのような場合は、鎖骨の下を指圧することで、こりをほぐすことができます。猫背の人や肩がこっている人は、小胸筋がこっている可能性が高いので注意をしましょう。
私たちの体内では血液によって栄養が運ばれていくのですが、血行が悪いとバストにも栄養が十分に行き届かなくなり、成長を妨げてしまいます。血行を良くするには、全身の筋肉量を増やすとよいでしょう。
筋肉は血液を運ぶためのポンプのような役割をしているため、筋肉の力が弱いと血液の流れが悪くなってしまうからです。
胸周辺のリンパの流れが悪いと老廃物が溜まり、バストの形崩れやサイズダウンにつながってしまいます。バストアップのためには、マッサージなどでリンパの流れを促進することが大切です。
鎖骨の上や脇の下などのリンパをマッサージすることで、胸の老廃物を排出することができます。
バストアップのためには、女性ホルモンが十分に分泌されていることが必要です。女性ホルモンをしっかりと分泌させには、睡眠を十分にとり、適度な運動をするなど、規則正しい生活習慣を身につけたいものです。
また女性ホルモンを補う大豆イソフラボンを含む食品を積極的に食べるのもよいでしょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |