- イソフラボン
- ボロン
- ワイルドヤム
サプリメントの成分は本当にバストアップに効果があるの?
目次
インターネットや店頭で「サプリメントでバストが大きくなる」という宣伝を目にしたことはありませんか?
飲むだけで手軽にバストアップができるなら、試してみたいと思う女性も多いでしょう。しかし、サプリメントにはメリットもデメリットもあり、食品であるがゆえ曖昧な情報もあります。
そこで今回は、サプリメントとは何か?バストアップサプリにはどのような成分が含まれているのか?サプリメントの成分や役割について詳しく説明します。
そもそもサプリメントって何?
「サプリメント」という言葉に、どのようなイメージがありますか?
「飲むだけで健康になれる!」
「美肌になれる!」
「ダイエットになる!」
そのようなイメージを持つ方が多いと思います。
しかし、サプリメントとは何か正しく説明することは難しいのではないでしょうか。
私たちは、食事でミネラルやビタミンなどを摂っていますが、食生活の乱れやストレスなどから、これらの成分が不足してしまう場合があります。そこで、サプリメントを飲むことで、健康を維持したり、不足している成分を補ったりすることができます。
ただし、サプリメントは「薬」ではなく「食品」です。医薬品の成分をサプリメントに配合できず、法律上の定義も曖昧です。
また、薬の場合は臨床実験で一定の効果が認められなければ、厚生労働大臣から製造の承認や販売許可が下りません。しかし、サプリメントの場合は、「食品」という位置づけになるため、臨床実験の必要がないのです。
そのため、「~に効果がある」「~が治る」といった医薬的な効能や効果を明言してはいけないことになっています。これは、サプリメントの類似品である「健康食品」や「栄養補助食品」なども同様です。
サプリメントには本当にバストアップの効果があるの?
バストアップが注目されるにつれて、それに合わせたサプリメントが発売されるようになりました。実際、バストアップのためにサプリメントを試したという人もいるかもしれません。
その中には、効果が出たという人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
サプリメントには、バストの成長に有効だといわれている成分が含まれているものがありますが、摂取したからといって、すべての人にイメージ通りの効果が出るとは限らないのです。
基本は、バランスの良い食生活です。サプリメントは、食事の補助として摂取するようにしてください。
とくに一度に複数のサプリメントを摂取するのは注意してください。サプリメントの成分が重複し、過剰摂取になります。
その他にも、サプリメントの成分から、アレルギー反応が出たり、消化器障害を起こしたりするケースもあります。
また、普段から服用している薬との飲み合わせが悪ければ、病気の治りが遅れたり、症状が悪化したりするケースもあります。持病がある方や通院中の方は、必ず主治医に相談し、指示に従うようにしてください。
サプリメントは「本当に必要なのか」をよく考え、安全性と危険性を理解した上で、体に必要な量だけ服用するようにしてください。
バストアップサプリメントに含まれる成分ってどんなもの?
サプリメントのなかには、バストアップ効果が期待できる成分が含まれているものがあります。
それは、バストアップに重要な女性ホルモンに働きかける成分や、美しいバストを作るために役立つ美容成分などです。
- プラセンタ
- コラーゲン
- エラスチン
バストアップに欠かせない栄養素といわれている「イソフラボン」は、摂取すると体内で女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをします。
大豆製品に多く含まれているため、豆乳・納豆・豆腐などを食べるとイソフラボンを摂取できます。しかし、「大豆製品が苦手」という方はサプリメントを選ぶのも良いでしょう。
イソフラボンのサプリメントは、ドラッグストアなどで簡単に手に入ります。ただし、イソフラボンは過剰摂取すると体に良くないため、摂取量に気をつけるようにしてください。
また、妊娠中、授乳中は摂取を控えるようにしましょう。
エストロゲンは別名「美のホルモン」ともいわれています。肌にハリやツヤを与えたりバストアップしたりするために重要なホルモンです。
エストロゲンの分泌量が増えると乳腺が発達し、乳腺の周囲に脂肪がつくことでバストの成長が促されます。さらに、そのエストロゲンの活性化をサポートし、乳腺に脂肪をつきやすくしてくれるのが「ボロン」という成分です。
バストアップを願う人にとって、ボロンは強力なサポーターといっても過言ではありません。なお、ボロンはミネラルの一種で、キャベツやリンゴなどに多く含まれています。
日本でも昔から「山芋を食べると精がつく」といわれていますが、ワイルドヤムも滋養強壮に役立ちます。
ワイルドヤムがバストアップサプリの成分として注目されている理由が「ジオスゲニン」を豊富に含んでいるという点です。
このジオスゲニンは体内で女性ホルモンの「プロゲステロン」に変換されます。しかも、すべてが変換されるのではなく、体内で不足している分だけ必要に応じて変換されるとされています。そのため、女性ホルモンのバランスを整える効果が期待されています。
直接バストアップに影響するわけではありませんが、プラセンタの血行促進やアンチエイジング効果は肌にハリや弾力をもたらすため、美しいバストを作るために必要不可欠といえるでしょう。
国内で一番多く流通しているのは豚由来のプラセンタです。これは、豚は年に2~3回出産するため、比較的手に入りやすいからです。
なお、ヒト由来のプラセンタは、医薬品以外での使用が認められていません。
また、プラセンタには国産と海外産がありますが、国産の方が安全性や信頼度の点から価格が高い傾向にあります。
しかし、このクーパー靭帯は加齢や授乳などから伸びたり切れたりすると修復することができません。そこで、体内のコラーゲン量を増やすと、クーパー靭帯が強くなり、バストアップ効果が期待できるのです。
体内でエラスチンは、出生前から赤ちゃんの時期に生成され、そこからは壊れていくだけです。そのため、加齢に伴い体内のエラスチンが少なくなると、バストが下垂する原因にもなります。
なお、サプリメントでは、コラーゲンとエラスチンが一緒に配合されている場合が多いようです。
安易に摂取しない方が良い成分もあります
サプリメントは、法律で定められた明確なルールがありません。サプリメントの原材料や含有量に関する規制もないのです。
そのため、サプリメントのなかには「指定成分等」という注意すべき成分が含まれている場合があります。
年々、健康食品が増えているのと同時に、利用による健康被害も増えています。基本的には体質や体調によるものが多いようですが、一部の成分に関しては安全性に問題がないとは言い切れません。
そこで、そのような成分を厚生労働大臣が指定し「指定成分等」として管理しています。
2020年6月1日時点で、4つの成分(プエラリア・ミリフィカ、コレウス・フォルスコリー、ドオウレン、ブラックコホシュ)が指定成分等に指定されています。
そのうち、バストアップ目的のサプリメントには「プエラリア・ミリフィカ」と「ブラックコホシュ」が含まれているケースがあります。
バストアップの目的で摂取したサプリメントが原因で、嘔吐や腹痛などの消化器障害、月経不順や不正出血などの女性特有のトラブル、発疹や蕁麻疹などの皮膚障害が起きたという事例もあります。
また、女性の体内では「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類のホルモンが分泌されており、月経周期に合わせて分泌量が変化しています。しかし、本来ならプロゲステロンが多くなければいけない時期に、サプリメントの影響でエストロゲンが多くなってしまうと、ホルモンバランスが崩れてしまうのです。
バストアップ効果を謳うようなサプリメントは数多くありますが、安易に服用しないように注意してください。また、サプリメントの服用中に体調不良や異変を感じたら、すぐに飲むのを中断しましょう。
プエラリア・ミリフィカは、マメ科のクズ(葛)と同属の多年生つる植物です。根の部分に含まれる成分が女性ホルモン「エストロゲン」を活性化するため、バストアップサプリメントに含まれていることがあります。
プエラリア・ミリフィカは、大豆イソフラボン類に比べて、約1000~10000倍強く、エストロゲンを活性化するといわれ注目を浴びていました。しかし、サプリメントの含有量にバラつきがあり、健康被害を引き起こす可能性が高いため、現在は注意喚起の対象です。
実際に、日本国内で若い女性を中心に複数の健康被害報告(発疹や下痢等の症状のほか、月経不順や不正出血など)が挙がっており「指定成分等」として管理されています。
プエラリア・ミリフィカに含まれる「デオキシミロエストロール」と「ミロエストロール」は、栽培地や育成年数によって成分量に大きな差が出るため、その成分量は非常に不安定だといわれています。
また、サプリメントによってはメーカー側が含有量を把握できていないケースもあります。
ブラックコホシュは、北米が原産のキンポウゲ科の植物で、アメリカ先住民が伝統医療として用いてきました。更年期の症状、月経前症候群などの緩和を目的に使われています。
ブラックコホシュは、女性ホルモンに似た働きをすると考えられ、バストアップサプリメントに含まれることがあるようです。
しかし、ブラックコホシュには「アルカロイド」という成分が含まれています。これは、肝機能障害を起こす可能性がある成分です。
日本ではまだ事例がありませんが、海外ではブラックコホッシュが入ったサプリメントを摂取した人に肝機能障害が起きたという報告が相次いでいるようです。それを受けて、日本でもブラックコホッシュが「指定成分等」として管理されるようになりました。
サプリメントばかりに頼るのはやめましょう
サプリメントを服用すると、体に不足しがちな成分やバストアップに役立つ成分を補うことができます。しかし、メリットもあればデメリットもあり、食事のかわりにはなりません。
また、飲んだら、すぐ効果が出るというものでもありません。バストアップをサプリメント任せにするのはやめましょう。
健康的にバストアップするためにも、生活スタイルを改善したり、補正力のあるブラジャーを着けたりすることからスタートしてみてください。
ホルモンバランスを整えましょう
バストやヒップなど女性らしい体を作るには、女性ホルモンが必要です。女性ホルモンには、コラーゲンを増やし、肌にハリや弾力を与える働きがあるため、バストアップ効果も期待できます。
ただ、女性ホルモンは非常にデリケートで、些細なことでもバランスを崩します。女性ホルモンのバランスが整うように、まずは生活スタイルを改善しましょう。
- 規則正しい生活
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 質の良い睡眠
- ストレスの解消
過度なストレス、睡眠不足、運動不足などは、ホルモンバランスが乱れる原因になります。
また、バランスの取れた食事は大切です。バストアップに効果があるといわれる食品ばかりを食べていると、逆に体に必要な栄養が不足してしまうかもしれません。
サプリメントを服用する場合も、食事には注意しましょう。
バストアップマッサージが効果的です
バストアップを望むなら、マッサージでバスト周辺の血液やリンパの流れをスムーズにすると良いでしょう。バストまで必要な成分や新鮮な酸素が行き渡るようになるため、バストアップにも役立ちます。
ポイントは、リンパの最終出口「鎖骨」と、老廃物が溜まりやすい「脇の下」の2つを刺激することです。この部分が詰まってしまうと、どんなにバストアップのマッサージをしても効果が半減してしまいます。
- 鎖骨を大きく動かすイメージで肩を前後に5回ずつ回す。
- その後、右手で左の鎖骨を、左手で右の鎖骨を、体の中心から外側に向かって流すように各10回動かす。
- 右手の親指を左脇の下に入れ、残り4本の指を肩甲骨の上に置きます。
- 脇の下に入れた親指を動かして、10秒×3回ほど揉みほぐしましょう。その後、反対側も同様に行ってください。
- 右手を上へ挙げ、左手で右背中の肉をつかみます。そのまま、バストの中心に向かって寄せて集めるようなイメージで、スライドさせて15秒キープしてください。
- その後、二の腕の肉をつかんで同様にスライドさせて15秒キープします。
- 最後に脇の下の肉をつかんで、バスト方向へスライドさせて15秒キープします。
- このセットを5回繰り返したら、反対側も行いましょう。
※コツはしっかりと各部位の肉を胸へ寄せて、位置を記憶させるように15秒間キープすることです。
まとめ
サプリメントは、不足しがちな成分を補うのに役立ちますが、万能薬ではありません。あくまでも、健康や美容をサポートする補助食品です。
なかには、バストアップ効果を謳うようなサプリメントもありますが、女性ホルモンのバランスを崩すリスクもあるため、安易に摂取しないようにしましょう。
サプリメントばかりに頼るのではなく、食事や運動、マッサージからバストアップにアプローチするのが大切です。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |