- バストの揺れはないか
- アンダーバストがきつすぎたりゆるすぎたりしないか
- ストラップが動いたり食い込んだりしないか
- 動きにくさや違和感はないか
- 動いているうちにずれてこないか
バストの揺れが下垂に影響する?
バストの揺れは、エイジングサインの一つであるバストの下垂を引き起こします。
今回は、バストの揺れが下垂に影響する理由と、その対策法を紹介します。
運動するときだけでなく、日常生活におけるバストの揺れを防ぐ方法もお伝えしますので、参考にしてみてください。
バストの揺れが下垂に影響する理由
バストの揺れは、クーパー靭帯と皮膚に影響して下垂を引き起こします。それぞれについて詳しくみていきましょう。
クーパー靭帯にダメージを与える
クーパー靭帯とは、コラーゲン繊維でできた結合組織で、バストに網目状に広がって脂肪や乳腺を支えています。クーパー靭帯があることによって、バストが重力に負けることなく綺麗な形を保てるのです。
しかし、靭帯というのは筋肉のように伸び縮みできる組織ではありません。バストが揺れることによって、一度引き伸ばされたクーパー靭帯は元の長さに戻ることはできないのです。
クーパー靭帯が引き伸ばされたり切れたりすることによって、バストの重さを支えられなくなり、下垂を引き起こしてしまいます。
バストの皮膚を伸ばす
バストの重さを支えているのはクーパー靭帯だけではありません。実はバストの皮膚も重さを支える大切な役割をしており、クーパー靭帯が内側からバストを支えているのに対して、皮膚は外側から支えています。
バストを揺らしてしまうことで、バストの皮膚にも負荷がかかって、皮膚の伸びにつながってしまうのです。
バストの揺れへの対策法
バストの揺れを最低限に抑えることが、下垂を始めバストのエイジングを遅らせるのに有効です。バストの揺れを防ぐ方法を5つ紹介します。
運動する時には、バストが受ける負荷を最小限にするために、スポーツブラを着用しましょう。
ブラジャーを着けていると動きにくいなどの理由で、カップ付きキャミソールだけを着用して運動するのは絶対にNGです。
スポーツブラを着けていてもバストの揺れを感じる人や、よりバストの揺れを軽減させたい場合におすすめなのが、バストバンドの着用です。
バストが大きめの人や、強度の高い運動を行う人はバストを守るためにぜひ着けてみてください。
スポーツブラやバストバンドを着けていても、全ての揺れを防げるわけではありません。
防げる揺れには限界があるので、一番は激しい運動をできるだけ避けることが重要です。
ジャンプ動作やランニングなどは、どうしてもバストが揺れてしまい負担がかかりますので、できるだけ避けたいもの。
逆にヨガやストレッチなどバストを揺らさない運動はおすすめです。
運動していない時もバストを重力から守ることはとても大切です。日常生活を送っているだけでも、気付かないうちにバストは揺れています。
例えば、「帰宅後はブラジャーを着けていない」「休みの日はノーブラで過ごしている」という人は要注意。
バストの重さは、Cカップでりんご2つ分、Eカップだと500mlペットボトル2本分にもなります。
この重さをしっかり支えるために、ノンワイヤーやカップ付きキャミソールではなく、ワイヤー入りのブラジャーを着けるようにしましょう。
寝返りの回数は、一晩で20回とも言われており、その度にバストは大きく揺れてしまいます。
寝ている間のバストの揺れを防ぐためにも、ナイトブラを着用するのが大切です。
ナイトブラはきつ過ぎるものだと血流を妨げ、バストダウンにつながります。優しくバストをホールドし、苦しく感じないものを選びましょう。
スポーツブラと普通のブラジャーの違い
普通のブラジャーはバストを下から支えて持ち上げ、美しく見せるよう設計されています。
一方でスポーツブラは、バスト全体を体の方に引き寄せるようにホールドします。
普通のブラジャーを着けて運動すると、ブラジャーがずれてバストがはみ出てしまいます。しかしスポーツブラは伸縮性のある素材で作られているので、バストをホールドしながら運動中のバストの動きにも対応できるのです。
では、スポーツブラを普段から着けても良いのではと思ってしまいますが、それもおすすめできません。
スポーツブラは、バスト全体をぎゅっと体に寄せて揺れを抑える作りになっているので、スポーツブラを日頃から着けてしまうとバストが平たい形になってしまいます。
また、普通のブラと違って布の面積が大きいので、服から見えてしまいやすいという問題もあります。
日常生活では普通のブラ、運動する時にはスポーツブラと、それぞれの用途に合わせてブラジャーを使い分けることが大切なのです。
バストを揺れから守るスポーツブラの選び方
バストを揺れから守るための正しいスポーツブラの選び方を紹介します。闇雲にスポーツブラを選んでしまうとバストをホールドできない可能性もありますので、覚えておきましょう。
自分のバストに合ったものを選ぶ
どんなに良いスポーツブラでも、自分の体に合っていなければバストを十分にホールド出来ません。
スポーツブラを選ぶ際には、サイズを測ったりフィッターさんに相談したりして、自分のバストにぴったり合うものを探しましょう。
運動をしているうちに体型が変わってくることもあります。
スポーツブラが「きつい」または「ゆるい」と感じた時には、サイズを計り直してその都度自分のバストに合ったものを着けるようにしましょう。
スポーツブラと水着を兼ね備えたタイプもあるので、ジムに通いながらプールでもトレーニングを行う方などにおすすめです。
実際に試着して選ぶ
実際に試着をして軽く動いてみて、以下の項目をチェックしてみましょう。
スポーツブラを選ぶ上で一番大切にしたいのは、実際に着けた時の感覚です。
計測したサイズと実際に着けてみて合うサイズが異なる場合もありますので、試着してからの購入をおすすめします。
日常生活でバストを揺れから守る4ステップ
特別な運動をしていなくても、日常生活を送っているだけで、実はバストは揺れています。日常生活でバストの揺れを防ぐには、正しくブラジャーを着けるのが一番。正しくブラジャーを着けるための4つのステップをお伝えします。
ブラジャーがゆるすぎるのはもちろん、きつすぎるのもバストが揺れる原因になります。自分のバストにぴったり合ったブラジャーを着けるのが、バストを揺れから守る第一歩です。
実は女性の7割が自分のブラジャーのサイズを間違っているという調査結果もあるほどで、カップ数は小さく、アンダーはゆるいものを身につけている人が多いのです。
同じサイズのブラジャーでもカップの深さや面積、ワイヤーの形などに違いがあります。
実際に試着してみて、バージスラインやバストの高さなど、自分の骨格や体型に合ったものを選びましょう。わからない場合には、フィッターさんに相談するのがおすすめです。
バストの左右差がある場合には、大きい方のバストにサイズを合わせ、小さい方のバストとブラジャーの間に隙間を埋めるようにパッドを入れましょう。
ブラジャーの位置を間違っていると、バストが揺れやすくなります。ブラジャーはバストがある位置に着けると思っている方が大半ですが、正しい位置はバストを持ち上げたところです。
ブラジャーを着ける位置が低いと、揺れや下垂を起こしやすくなるので気をつけましょう。
バストトップが二の腕の真ん中にあるのが理想。A〜Cカップの人は、半分よりやや上にあるのがベストです。
自分に合ったブラジャーを着けていても、正しいきつさで着けられていなければ、バストを十分サポートしてくれません。特に、ストラップのきつさとアンダーのきつさを毎朝チェックしましょう。
ストラップの正しいきつさは、指1本がすっと入り、動かせるくらいです。ストラップが肩に食い込んでいる場合はきつすぎ、ストラップがずれ落ちてしまう場合はゆるすぎるか姿勢が悪い可能性があります。
アンダーの正しいきつさは、背中部分に指3本、それ以外の部分に指2本が入るきつさです。
アンダーがゆるすぎるとバストを十分に支えられません。きつすぎると、血行不良が起きてバストダウンの原因になります。ブラジャーを外した時にアンダーのあとがくっきり残っている場合には、きつすぎる可能性がありますので注意しましょう。
ブラジャーにバストをこまめに入れ込み直すのも大切です。朝ブラジャーを着けただけだと、日常生活を送る中でバストのお肉がブラジャーからはみ出てしまいます。
トイレに行くタイミングで入れ込み直すのを習慣にすると、バストがブラジャーに収まって、バストの揺れを防いでくれます。
まとめ
バストの揺れは下垂を引き起こすので、若々しいバストを維持するためにも、バストをできるだけ揺らさないことが大切です。
バストの揺れを防ぐには、運動するときと日常生活と両方に目を向けなければなりません。
バストを揺れから守れるのはブラジャーだけ。運動するときにはスポーツブラ、普段使いではブラジャーと、用途に合わせて使い分けるのがポイントです。
自分に合ったブラジャーを、正しく着けてバストの揺れを最小限に押さえましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |