バストの悩みQ&A

バストの左右差をなくすには?バランスが崩れる原因と整えるコツを解説

左右のバランスが整ったバストは、多くの女性が憧れるもの。特に、毎日バストケアに取り組んでいる方は、目標としているバストの形・大きさを決めていることもありますよね。

しかし、そのイメージと比べたときに多くの女性が意識してしまうのは、バストの左右差。

「片側のバストはケアの効果が出ているような気もするけど…」
「バストのサイズアップより、まずは左右の大きさをそろえたい!」

このような悩みがあるのは、バストケアを始めたばかりの時期なら自然なことです。

そこで今回は、バストの左右差が気になるときに試してもらいたいケア

を詳しくお伝えしていきます。バストのバランスが崩れてしまう原因も解説しているので、ぜひ最後まで読んで、バストの悩みを根本的に解決していきましょう。

バストに左右差が生まれる原因

バストに左右差が生まれる原因

バストの左右差は、多くの女性が気にするポイント。しかし、左右のバストを比べたときに大きさや形に違いが出ることは当たり前のことです。まずは、バストの左右差が生まれる理由を理解していきましょう。

身体のパーツは基本的に左右非対称だから

人間の身体はもともと左右対称ではありません。自分の顔を鏡で見たときに、左右のパーツにわずかな違いがあることを感じるように、全身どこをとっても骨の長さや筋肉のつき方など細かい部分は異なります。

もちろんバストもその影響を受けることで、大きさや形に違いが出やすいパーツのひとつ。特に、バストの土台となる大胸筋は左右それぞれが発達するため、そのバランスに違いがあると、バストの見た目にも左右差が生まれやすくなります。

私自身、サロンで数多くの人のバストの相談を受けてきましたが、バストの左右差はほとんどの人に起こっているケースでした。「自分のバストって変じゃないかな…?」と心配する必要はまったくないので、より一層自信を持てるケアを大切にしてください。

心臓がある分、左胸は大きく見えやすい

自分のバストを鏡でチェックした際に、左右どちらのバストのほうが大きく見えるでしょうか。バストに左右差があるのは当たり前ですが、人間は一般的に、左胸のほうが少し大きくなるケースが多いと考えられています。なぜかというと、左胸には私たちの生命にとって欠かせない心臓があるからです。

心臓の大きさは、その人自身の握りこぶし1つ分程度といわれています。それが左胸のなかにあるとイメージすると、右胸よりボリュームが出ているように見えることも納得できるでしょう。また、心臓は絶えず全身に血液を送る重要な器官なので、周囲の筋肉や脂肪もその働きをサポートするために発達する傾向があります。このように心臓とバストまわりの組織が同時に成長することで、左右の差がより一層感じられるようになるのです。

とはいえ、この左右差は先天的なものなので、コンプレックスと捉えず、日々のケアでバランスを整えることが大切です。

利き手によって左右の筋肉の発達に違いが出る

利き手によって左右の筋肉の発達に違いが出る

意外と意識されていないことかもしれませんが、左右どちらの手を普段よく使うかによって、大胸筋の発達にも差が生じます。大胸筋は、物を押したり、持ち上げたりするときに使っている筋肉で、日常生活のなかでも自然と鍛えられているケースが多いパーツです。右利きの人は右側の筋肉が発達しやすく、左利きの人は当然その逆になるので、バストの大きさに差があるときにはその影響も受けているかもしれません。

片付けや力仕事を任されたときはもちろん、毎日決まった方の腕に通勤バッグを抱えているだけでも、毎日積み重なれば徐々に筋肉量の差が出てきます。また、学生時代にバスケットボールやバドミントン、テニスなどの利き手をよく使うスポーツを続けていた場合も、左右の筋肉の発達具合に違いが出やすいでしょう。

寝るときの体勢

寝るときの体勢も、バストの左右差に大きく関係しています。例えば、横向きで寝るクセがある人は、横になったときに下側に来るバストが圧迫される分、形に影響が出やすくなります。また、寝返りの回数が少ない人も片側のバストだけに負担がかかりやすくなるため、左右差が生まれやすいでしょう。

心地よく寝られる姿勢も大切ですが、バストをいたわりたい方は自分の睡眠時の様子を知ることが欠かせません。特に、ナイトブラなど就寝中のバストをサポートするアイテムを使っていない場合、寝る体勢による影響をかなり受けやすいので注意が必要です。

出産や授乳によるバストの変化

妊娠や授乳も、バストに大きな変化をもたらすきっかけです。特に、母乳をあげる頻度や、赤ちゃん自身が左右どちらのバストを吸いやすく感じるかによって、バストの大きさやハリには違いが出てきます。

ごく自然な現象なので、この時期は左右のバランスを無理にそろえようとする必要はありませんが、産後のバストの悩みはこのような原因も深く関係しているでしょう。また、女性のバストは産後も日々変化していくため、時期に応じたケアを継続すれば、左右差が目立たなくなる可能性も十分あります。

病気にかかっているリスクも

バストの左右差は、病気が原因で起こっているケースも考えられます。例えば、乳腺炎を発症した場合、左右のバストの大きさに違いが生じることも症状のひとつとして挙げられるので、左右差はごく自然なことではあるものの、注意しなければなりません。

乳腺炎は、どちらかの胸に母乳が溜まったり、授乳の際に赤ちゃんが乳首を噛むことによって起こる炎症が悪化したりすると発症しやすい病気です。また、病気にかかってしまったバストは大きくなるだけではなく、赤みやしこりが出てくることもあります。そのため、バストの形・大きさ以外にも左右で違いが見られる場合は、すぐに医療機関への受診を検討したほうがよいでしょう。

バストのバランスを崩すNG習慣

バストのバランスを崩すNG習慣

バストの左右差は珍しくないことですが、実は普段の何気ない習慣も、バストの左右差を引き起こす原因になっているかもしれません。ここからは、バストの左右差を加速させてしまうNG習慣をご紹介します。

頬杖をつく

頬杖をつく

デスクに座っているときや考えごとをしているときに、無意識のうちに頬杖をついていませんか?頬杖をつくクセは、輪郭や口角の歪みはもちろん、バストにも影響を与えます。いつも同じ向きに頬杖をついていると、肩コリや筋肉の硬直が片側で起こりやすくなり、結果的にバストのまわりの血流も滞ってしまうからです。

肩や首の血行が悪くなると、バストに必要な栄養が届きにくくなります。せっかくマッサージや補正下着などでバストケアを続けていても、思うように効果が得られない可能性も高くなるでしょう。

脚を組む

脚を組む

脚を組む姿勢は骨盤の歪みを引き起こしやすい習慣です。骨盤の歪みは全身のバランスを崩すことに直結するため、下半身だけではなくバストの位置にも悪影響をおよぼします。特に、いつも同じ脚を上にして組むクセがある人は注意が必要。同じ脚ばかり組んでいると、身体のバランスは崩れていく一方なので、すぐに姿勢を改善するように心がけましょう。

ちなみに、骨盤の歪みは自宅でも簡単に測定できます。自宅の床に目印をつけたら、目を閉じて、50回ほどその場で足踏みをしてみてください。目を開けたときに、目印をつけていたところから上下左右にズレていた場合、骨盤はその方向に傾いている可能性が高いといえます。この方法はいつでも手軽にできるので、最初の測定結果が問題なかった場合も定期的に続けていくのがおすすめです。

片足で重心をとる

片足で重心をとる

立っている時に片足に体重をかけるクセも、バストの左右差を生む原因になります。体が傾くと、肩の高さやバストまわりの筋肉の発達具合にもズレが出やすいので、日常生活では両足へ均等に体重をかけることを意識しましょう。

特に、片足重心は「左右のバストの大きさには満足しているんだけど、形は不ぞろいに見える」・「片方のバストだけ垂れてきたような気がする」というバストの形や位置の悩みへ発展しがち。既に同じようなコンプレックスを抱えている方は、一度自身の姿勢を振り返ってみてください。

左右差を意識していないバストマッサージ

左右差を意識していないバストマッサージ

バストマッサージは、バストアップを目指す女性が積極的に取り入れている習慣ですが、左右差を意識せず続けていると逆効果になることも。片側のバストだけ長時間マッサージしたり、利き手と逆側の手で力加減がバラバラだったりすると、左右のバストの大きさや形に差が出やすくなります。

一方で、「バストマッサージは必ず左右均等に行わなければならない」というものでもありません。もともと左右差があるバストをまったく同じようにケアすると、その差は結局埋まりにくいからです。

つまり、バランスを整えるためには、左右のバストが必要としているケアを個別に意識してみるのが大切なポイント。「サイズアップを狙いたい右胸は、左胸より少しだけマッサージの頻度を高くする」「ハリが失われているように見える左胸には、右胸より多めにバストクリームを塗る」など、左右のケアにこだわりを持つと、左右のバランスが整ってくるはずです。

何個当てはまる?バストの左右差をチェック!

何個当てはまる?バストの左右差をチェック!

バストの左右差は生まれつきあるものの、日々の習慣でも深刻化します。だからこそ、自分のバストの左右差がどれくらい開いているのかピンとこない方もいるはずです。
そんなときに知ってもらいたいのが、バストの左右差を確かめるためのチェックリスト。以下のポイントをそれぞれ読んで、自分のバストがどれくらい当てはまるか確認してみましょう。

カップの片側にすき間がある

ブラジャーをつけた時に、カップの片側だけにすき間ができてしまうことはありませんか?片方のバストだけカップが余っている場合、バストの大きさには既に左右差が生じています。この左右差は、先天的なものはもちろん、普段の生活習慣によっても起こりやすいことで、放置しておくとますますバランスが崩れてしまうリスクもあるかもしれません。

とはいえ、よくあるケースだからこそ、適切なバストケアや下着によるサポートを受ければ、左右差を改善できる可能性もあります。その場ですぐにできる対処としては、身につけている下着のストラップやアンダーを調整する方法もあるので、まずは身近なところからケアを始めていくとよいでしょう。

片方のバストがカップから出やすい

片側のバストだけがカップからはみ出しやすい場合も、バストのボリュームに左右差があるかもしれません。バストがカップからあふれてしまっているということは、バストが圧迫されているというサインなので、同じようなケースが起こっている方は、一旦ブラジャーのサイズを見直してください。

このときに「もう片方のバストはぴったり収まってるし、この下着でもきっと大丈夫」と考えていると、左右差がさらに開いたり、圧迫されていたバストの形が崩れたりするかもしれません。また、普段は両方のバストがしっかりとカップに入っていても、生理前などホルモンバランスの影響でバストが張る場合は、そのタイミングに合った下着をつける必要があるでしょう。

ブラジャーのカップが浮いてくる

ブラジャーをつけた直後は左右均等にバストが収まっていたとしても、日中動いている間に片側のカップだけが浮いてくる…という経験をしている女性も多いはず。このような違和感は、バストの高さや形に左右差がある証拠です。

特に、骨盤の歪みや偏った重心をそのままにしておくと、いくらブラジャーでサポートしてもバストの位置は根本的に改善されません。とはいえ、カップのサイズが合っている分、姿勢改善や筋トレによって左右のバランスを調整できるため、この悩みはいつでもすぐに対策を始められますよ。

ブラジャーのストラップがズレやすい

ブラジャーのストラップがズレやすい

片側のストラップだけがズレたり、落ちたりする場合も、バストの左右差が生じている可能性があります。猫背や巻き肩によって左右の肩の高さに違いが出ると、バストの位置にも差が生まれ、同じ長さのストラップでは支えられなくなるからです。このようなケースが起こっている場合、まずは左右のストラップがズレないようにそれぞれの長さを調節してください。

また、ストラップ部分は、左右の肩まわりの動かし方や生活習慣によって伸び具合に差が出ることもあります。「長さを自分で調節していないのに、買ったばかりの頃よりズレやすくなった」と感じるときには、自然と伸びてしまっている可能性が高いので、ストラップの調節は定期的に行いましょう。

片側だけ着用時に痛みやかゆみがある

ブラジャーをつけた時に片側だけ痛みやかゆみを感じる場合も、バストの大きさや形に左右差があるかもしれません。片側のバストだけブラジャーのサイズが合っていなければ、そのバストだけが揺れたり、生地と擦れてしまうからです。

また、かゆみなどの違和感をそのままにしておくと、バストの肌触りを損ねてしまう可能性もあります。下着がズレるだけでも、皮膚は摩擦による刺激を受けてしまうので、デリケートな肌質の方は特に注意してください。

自分にぴったりのブラジャーが見つからない

バストの左右差が大きいと、自分にぴったりのブラジャーが見つからないケースも多いはず。左右どちらかの胸にフィットしたとしても、もう片方のバストが同じ大きさ・形でなければ、しっくりくる着用感を得にくいからです。

とはいえ、このような場合は、ブラジャーのパッドやストラップを調整することで簡単に解消できる可能性もあります。例えば、下着専門店やバストサロンのスタッフからフィッティングに関するアドバイスを受けると、普段の生活でも下着のズレや違和感が気になりにくくなるでしょう。最初から自分で整えるのは難しいかもしれませんが、プロの手を借りると、自分にぴったりの下着が見つけやすくなりますよ。

バストのバランスを整えるコツ

バストのバランスを整えるコツ

知らず知らずのうちに生まれてしまうバストの左右差も、生活習慣やケア次第で、バランスを整えられます。ここでは、今日から試せる簡単な方法をピックアップしているので、左右差に悩む方は早速実践してみましょう。

①常に正しい姿勢をキープする

何度もお伝えしていますが、「姿勢の乱れ=バストの乱れ」です。特に、猫背や片側に重心をかけるクセがあると、バストの高さや形はどんどん崩れてしまいます。日頃から正しい姿勢を意識することは、バストの左右差はもちろん、全身を美しく見せるための第一歩です。

とはいえ、姿勢を改善したい人のなかには、背筋をピンと伸ばすことに慣れておらず、あまり意識できないという方もいるでしょう。そんな方は、まず壁に背中を預けても構わないので、以下の手順で基本姿勢をチェックするところから始めてみてください。

美しい姿勢の作り方

まず、きれいな姿勢をキープするには、背筋を伸ばし、肩の力を抜いて立つことがポイント。次に、かかとを壁から約5㎝空けたところに置き、お尻・背中・後頭部は壁に軽くつけて直立します。
そして、背中に手を入れて、腰と壁の間が手のひら1枚分のすき間が空いていることを確かめてください。最後に、頭のてっぺんがひもで吊られている感覚をイメージしてまっすぐ前を向いたら、美しい姿勢の完成です。

②小さい方のバストからマッサージする

バストマッサージは、バストの形を整えたいときに手軽に行えるケアのひとつ。特に、左右差が気になる場合は、毎回小さい方のバストからマッサージを始めるのがおすすめです。先にマッサージをすることで、手の負担が気になりにくく、小さい方のバストにしっかりと力を加えられます。

また、バストの左右差を改善したいなら、マッサージの回数にも着目してください。普段10回で済ませているマッサージを片側だけ15回・20回と入念にすると、そのバストの血行はより一層促され、ハリ感がアップするかもしれません。

やりすぎてしまうと皮膚や乳腺へダメージを与えてしまうリスクがあるものの、5〜10回程度の範囲内で回数を調整することは、バストのバランスを整えるうえで有効でしょう。

③小さい方のバストを重点的に鍛える

バストを支えている大胸筋も、左右で発達具合の違いが出るパーツのひとつです。だからこそ、大胸筋のバランスを意識すれば、バストの左右差を土台から整えられます。

特に、大きさが異なる場合には、小さい方のバストを重点的に鍛えることが大切。普段筋トレをしない人にとっては片側の筋肉だけを鍛えるのは難しいかもしれませんが、実はトレーニング方法も簡単です。初心者の方は、まずは次のトレーニングを行ってみてください。

大胸筋を片方ずつ鍛えるトレーニング

横向きの姿勢で寝たら、脚を「く」の字に曲げます。その状態で天井に近い方の手を目の前の床についてください。そして、その体勢をキープしつつ、胸と腕の力だけで腕立て伏せをするように上半身を起こしてみましょう。

基本は左右6回ずつ・2セットがおすすめですが、左右の大胸筋のバランスを整えるには回数やセット数を調整するのもポイントです。また、このトレーニングでは、左右差へのアプローチだけでなく、垂れた胸を内側へ寄せる効果も期待できます。

④左右バランスよく体を動かす

バストの左右差は、利き手や利き足など、普段動かしているパーツの偏りによっても生じます。そのため、左右差を防ぐには、日頃から体をバランスよく動かすことも大切です。

例えば、毎回利き腕でバッグを抱えてしまう人は、定期的に反対側の腕に持ち替えるクセをつけることが有効。ほかにも、ペットボトルのフタを開けるときや、片手でドアを開くときなど、些細なタイミングで使っている筋肉を意識してみると、左右のバランスの偏りに気づけるかもしれません。

⑤ナイトブラを着用する

ナイトブラは寝ている間のバストをサポートしてくれるアイテム。寝返りによるバストの揺れや圧迫感を抑えられるので、左右差の改善にも効果的です。

特に、左右のバランスを整えたい場合は、しっかりホールドできるナイトブラを選ぶのがおすすめです。寝ている間のバストをしっかりと支えられると、寝る前に行ったバストマッサージや筋トレの効果をフォローできる可能性が高まります。

また、ナイトブラも日中つけている下着と同様に、ストラップやカップ部分を左右それぞれに合った状態に調整してください。ナイトブラは調節機能がほとんどないデザインのものも多いため、購入前には左右のバストに合わせられるデザインかどうかをチェックしておくことも大切です。

バストの左右差は下着でもサポート可能

バストの左右差は下着でもサポート可能

最後に、バストの左右差が生じているときに試してもらいたい下着の調節方法をお伝えします。以下でお伝えするポイントをすべて行うと、これまで左右で着用感に違いがあったブラジャーもぴったりとバストにフィットするはずです。

①カップサイズは大きいバストに合わせる

ブラジャーを購入する際は、大きい方のバストに合わせてサイズを選んでください。小さい方のバストに合わせると、大きい方のバストが圧迫され、不自然なシルエットになってしまうからです。左右にサイズの違いがあれど、3カップ以上などの極端な差が出ることはほとんどないので、小さい方のバストはあとからパッドなどで調整できます。

また、自分ではぴったりのサイズが分からない場合、サイズをチェックをお願いするスタッフに左右差があることをあらかじめ伝えておくと、スムーズなフィッティングが可能です。さらに、ブランドによっては、大きい方ではなく小さい方のバストに合わせるというサイズ選びを推奨しているケースもあるため、左右差がある人は、専門のスタッフを積極的に頼ったほうがよいでしょう。

②小さい方のバストにはパッドを

②小さい方のバストにはパッドを

大きい方のバストに合わせてブラジャーを選ぶと、もう片方のカップにできてしまうすき間が気になりますよね。その場合は、カップ部分にパッドを入れて調節しましょう。小さい方のバストにパッドを入れることで、左右の見た目がそろうことはもちろん、バストの摩擦やムレも軽減できます。

注目する機会は少ないかもしれませんが、パッドは下着専門店でブラジャーとは別売りになっていることもよくあるアイテムです。最近では、通販サイトでも豊富なラインナップが展開されているので、ぜひ気軽に取り入れてみてください。

③左右のストラップを細かく調整

左右のカップが調整できたら、次は左右のストラップの長さを整えましょう。ストラップはバストをしっかりと支える重要なパーツなので、左右それぞれに合った長さを見つけることが大切です。

例えば、バストのボリュームに左右差がある場合、小さい方のバストにあるストラップは少し短くするとズレにくくなります。長さを決める際には、カップのフチができる限りバストにピタッと密着するように調節するのがポイントです。

また、どちらかのカップだけが浮いてしまいやすい人は、ストラップの太さを重視することも必要。細いものより太いストラップのほうがバストを支える力が安定しているので、カップ自体も固定しやすくなるでしょう。

④アンダーベルトのホールド力にも注目

カップとストラップで左右差をうまくカバーしていても、アンダーベルトのホールド力がなければ、ブラジャーはズレてしまいます。アンダーラインに沿ってフィットするブラジャーは、左右のバストがしっかり支えられるので、フィッティングの際はアンダーベルトの締め付け具合も意識してみましょう。

特に、大きい方のバストに合わせてブラジャーを選んだ場合、アンダーベルトにはゆとりが生まれる可能性が高くなります。基本的には、背中にあるホックでホールド力を調節できますが、それでも物足りない場合はアンダーサイズの見直しを検討してもよいでしょう。

一方で、背中のホックを調整してもアンダーベルトがキツいという場合には、背中のホックを延長させるアジャスターをつけることも可能です。女性はその日の体調によって、ブラジャーの締め付けが不快になってしまうケースも考えられるので、アジャスターは1つ持っておくと役に立つかもしれません。

⑤日中も定期的に着用感を見直す

⑤日中も定期的に着用感を見直す

ブラジャーはつけっぱなしにせず、日中も定期的に着用感を見直すことが大切です。特に、左右差がある場合は、カップの浮きやパッドのズレを修正して、常にバストが理想の位置に収まるようにしましょう。

下着のつけ心地をチェックするタイミングとして最も手軽なのは、お手洗いに行くとき。慣れれば1分以内でサッと調整できるので、手間を感じることもありません。

とはいえ、毎回お手洗いの度にブラジャーを直す必要がある場合は、ブラジャーのサイズそのものが合っていない可能性もあります。生地やストラップが伸びると、いくら調整してもバストを支えられなくなってしまうので、すぐに違和感が出てしまう場合には下着の買い替えも検討してください。

左右差を意識したバストケアで美シルエットに

本記事では、バストの左右差を改善するためのケアについて解説しました。
一見克服できないように見えるバストの左右差も、それぞれに合ったケアを見つけることで、グッとバランスがよくなります。
ぜひ今回ご紹介した方法を試して、左右対称なバストを目指してみてください。

 

この記事の執筆者

佐藤 由加里
佐藤 由加里
バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール