- 運動不足
- 長時間のデスクワーク
- 悪い姿勢
- サイズの合わない靴
なぜ左右の胸の大きさが全然違うの?左右差の原因と対策
(2021.05.13 追記)
「左右の胸の大きさが全然違う」「左右で色が違う」など、バストの左右差について不安を抱く女性も多いでしょう。
ただ、バストの左右差は誰にでも起こるものです。
もともとバストには左右差があり、「成長過程」「生活習慣」「下着」などの影響でその差が広がります。そのため、自分のバストを知ったうえで女性ホルモンや健康状態も把握しましょう。
今回は、そんなバストの左右差の原因や対策を説明し、美胸を目指すための方法を詳しく紹介します。
バストの形の変化
バストは、思春期から膨らみ始め、丸みのある大人のバストへと成長します。その後、妊娠や出産によって大きくなったり年齢とともに垂れたり変化していきます。
まずは、どのようにバストの形が変化していくのか、知るところから始めましょう!
自分のバストを知ると、女性ホルモンや健康状態を把握するのにも役立ちます。
最初のバストの変化は、10歳前後の思春期です。
この時期は、胸に痛みが出たり敏感になったりと違和感を覚えることが多いようです。
バストの成長は、女性ホルモンの影響によって起こる初経が関係しているともいわれています。
バストトップとそのまわりが膨らみ始める
バストと胴体の境目がない状態
バスト全体が膨らみ始める
バストの輪郭が出てくる
バストが硬くなる
バストの下側のラインが丸くなる
バストが立体的になる
バスト全体が丸みを帯びた形になる
思春期は、ブラジャーを取り入れるタイミングでもあります。
最近では、バスト部分の生地が厚いキャミソール、スポーツ用ブラジャーなど、ジュニア用のブラジャーが進化しています。
バストは、初経から4年程度かけて膨らみ、大人のバストへと成長していきます。
20代の女性は、バストにツヤとハリがあり、バストトップの位置も高く、最も美しい状態です。
しかし、ホルモンバランスの乱れや、妊娠や出産を経験する30代からは、バストの形や質感が変化しボリュームダウンが始まるのです。
妊娠すると、女性ホルモンの影響を受けて、乳腺が発達しバストのサイズがアップします。そして、出産を終えると、バストの中にある乳管を通って母乳が出るようになるのです。
授乳を終えると、次第にバストは元のサイズに戻ります。そのため、妊娠前よりバストが小さくなったと感じる女性もいるようです。
更年期は、45~55歳くらいの時期です。この時期は、卵巣の機能が低下し、ホルモンバランスが乱れ、心身ともに不安定になります。
バストは、ホルモンバランスの変化から乳腺が萎縮していきます。すると、バストの中の乳腺と脂肪の比率が変わり、脂肪が増えてバスト全体が柔らかく変化します。
柔らかいバストは、その重みで、少しずつバストトップが下がり垂れていきます。さらに、加齢の影響から肌の弾力を保つコラーゲンが減少し、バストのハリがなくなります。
更年期のバストは、形と肌質の変化から老化を感じやすいものです。エイジングを意識したブラジャーを使用して、この時期を乗り越えましょう。
バストの左右差とは
左右のバストの大きさが違っていても、それほど心配する必要はないでしょう。顔が左右対称ではないのと同じように、バストの左右差は当たり前のことだからです。
ただし、バストの急激な変化には気を付けましょう。片方のバストだけが大きく成長したり、急に形が変わったりするときは要注意です。
乳腺炎などの病気が潜んでいるかもしれません。
まずは、なぜバストに左右差が生まれるのか、その原因からみていきましょう。
バックを持つとき、歯を磨くとき、いつも同じ手を使いませんか?
右利きの人は、右側の筋肉が引き締まりやすく、右のバストが小さくなる傾向があります。
また、テレビが左側にあるといつも左向きになり、左の肩や首が痛くなります。これは、左側の血液やリンパ液の流れが滞り、左側だけが疲れるからです。
バストの左右差に影響しないように「持ち手を交代する」「テレビは正面に置く」など、左右均等に力がかかるようにしましょう。
「バストには脂肪があるから冷えにくいのではないか」と考える女性もいるでしょう。
しかし、バストの脂肪は、乳腺を守ったり外部の刺激から保護したりするもので、体を温める作用がほとんどありません。
脂身の多い肉が冷えると白く固まるように、バストの脂肪も冷えると硬くなりやすいのです。硬くなったバストはしぼんだように見え、左右差につながるのかもしれません。
ふんわりと柔らかいバストを目指して、体を温めましょう。
日常生活の中で歩く時間や立つ時間を増やすと、熱を生み出す筋肉も増えて、体が温まりやすくなります。
血行不良を招くため、行き過ぎた補正下着は体に良くありません。
ブラジャーでよく見られるのが「本当はCカップなのにBカップを着ける」など、小さいサイズをあえて選ぶケースです。
締め付けの強いブラジャーを着けると、柔らかいバストがその形に固定され、固まってしまいます。また、ブラジャーからバストの脂肪が押し出されたり脇に段差ができたりと、バストのバランスが悪くなります。
バストに左右差がある場合は、大きい方のバストに合わせてブラジャーを購入しましょう。そして、小さい方のバストにはパッドを入れて調整してください。
骨盤のズレは、見た目ではわかりづらいため、バストへの影響も気付きにくいかもしれません。
しかし、骨盤がズレると、その上にある背骨や首の骨にもゆがみが伝わり、全身のバランスが悪くなるのです。
骨盤は腰のあたりにある上半身と下半身をつなぐ骨です。骨盤の形は女性の場合横長でハートのような形です。
女性は、妊娠や出産に備えて、骨盤の幅が広く、開きやすいため、あらゆる方向に動きます。O脚になると骨盤が左右に開き、猫背やポッコリお腹になると骨盤が後ろに反れます。
骨盤がズレる原因は主に以下の4つです。
月経前に起こるバストの張りや痛みが、左右差に関係しているのかもしれません。
月経前にバストに張りや痛みを感じるのは、女性ホルモンの「プロゲステロン」が乳腺を刺激するからです。
女性ホルモンは、肌や髪を美しく保つ「エストロゲン」と、妊娠を維持する「プロゲステロン」の2種類があります。
女性ホルモンは、脳から指令を受け卵巣から分泌されます。すると、血液の流れによって女性ホルモンが必要な細胞に届けられます。
プロゲステロンには、水分をため込む性質があります。そのため、プロゲステロンが増える月経前は、一時的に乳腺の血管が広がりバストが大きくなるのです。
ただし、月経に関係なく、バストに張りや痛みがある場合は、病院を受診しましょう。
授乳は、バストの形が崩れる原因のひとつです。
たとえば、右側のバストを好んで赤ちゃんが吸い続けると、そのバストがたるんで左右差につながります。
妊娠するとバストは大きくなり、授乳期に入るとバストに母乳をたくわえられるようになります。しかし、授乳によって伸びた皮膚やクーパー靭帯は元に戻らず、たるみが出るのです。バストトップの位置も下がり、バスト全体が下向きになります。
バストの左右差を整えるには?
バストの左右差は、誰にでもある悩みです。それでも、ついつい利き手を使ったり不自然な姿勢で過ごしたりと、バストの左右差につながる行動をしています。
結局、片方だけに負担がかかり、肩こりや腰痛など体全体の不調にもつながるのです。
特に、骨盤のズレには注意してください。骨盤の中には、女性ホルモンを分泌する卵巣があり、バストにも深く関わっているからです。
さっそく、体全体のバランスを意識しましょう。体が変われば、バストも変わるはずです。
ここからは、女性ホルモンの力を高める方法、骨盤のズレの解消法などを説明します。
女性ホルモンの分泌が安定していれば、美しいバストが維持できます。
しかし、女性ホルモンの分泌が不安定になると、肌荒れやむくみなど、さまざまなトラブルが発生し、バストにも良くありません。つまり、女性ホルモンの状態がバストにあらわれるのです。
そこで、女性ホルモンの力を高めていきましょう。
女性ホルモンの力を高める方法は以下の3つです。
不規則な生活を続けていると、女性ホルモンのバランスが乱れます。毎朝、決まった時刻に起きるようにして、生活リズムを整えましょう。
女性ホルモンを作るには、脂質が必要です。良質な油を摂るようにしましょう。
体温が下がると女性ホルモンを分泌する卵巣の機能が弱まります。運動や入浴など、体を温めるようにしましょう。
骨盤がズレると、体全体の筋肉のバランスが崩れ、バストの左右差につながります。
- 仰向けになる
- 左右のかかとを付ける
- 足の開き具合を確認する
足の開きが90度程度の場合は、正常な形の骨盤です。
足の開きが左側によっている場合は、左の骨盤が開いています。
足の開きが右側によっている場合は、右の骨盤が開いています。
足の開きが90度よりも狭い場合は、骨盤が締まり過ぎています。
骨盤のズレが広がる前に、骨盤のケアを始めましょう。
すぐできる骨盤のケア方法は以下の3つです。
- ドライヤーの温風やカイロなどで、腰のあたりを温める
- 腰の中央部分をさする
- スクワットやストレッチを行う
骨盤のズレを解消すると、ヒップアップし、くびれたウエストもでき、美胸に近づくでしょう。
体を動かすと、縮んでしまった筋肉が伸び、骨盤のズレが整いやすくなります。
- つま先を外側に向け、足を肩幅に開いて立つ
- 右手と左手をつなぎ、肘を横に向ける
- 背中が丸まらないように、腰を落とす
- 腰を元の位置に戻す
スクワットは、骨盤に圧力がかかりまわりの筋肉も自然に鍛えられます。
1セット10回程度、1日3セット程度がおすすめです。
- うつぶせになる
- 軽く両足を開く
- 両手を重ねて額を置く
- お尻を左右にゆらす
骨盤につながる筋肉が、お尻に集中しています。
お尻ゆらし体操を3分間程度行い、筋肉をほぐしましょう。
仕事や家事に集中していると、呼吸が浅くなり、ちょっとした酸欠状態になります。
さらに、猫背になって肺を圧迫したり、無意識に口呼吸になったりすると新鮮な酸素がバストへ行き渡りません。
口呼吸になると、「ポカン」と口を開けた状態になり、見た目にも良くありません。また、顔の筋肉が弱まりデコルテにもたるみが出て、バストラインまで崩れてしまいます。
- 背筋を伸ばす
- へそのあたりに両手をそえる
- 鼻から5秒間、息を吸い、お腹をふくらませる
- 口から10秒間、息を吐き、お腹をへこませる
腹式呼吸を続けると、全身の血流が良くなるためバストアップにも効果的です。
また、意識的にお腹を使うため、内臓が正しい位置に戻り、ポッコリお腹を予防できるでしょう。
美容や健康のために入浴は欠かせませんが、誤った入浴を続けると、バストのハリやツヤをキープしている皮膚にダメージを与えてしまいます。
乾燥を招くNGな入浴方法は以下の4つです。
- 1日に何度も湯船につかる
- ゴシゴシ洗いをする
- スマホを見ながら長時間入浴する
- ドライヤーの温風を使い過ぎる
入浴は、15~20分程度がおすすめです。
「お湯につかるのが面倒」「体調が悪くて入浴できない」というときは、ハンドバスを試してみましょう。
手を温めると、酸素や栄養を補給する血液の流れがスムーズになり、疲労回復やバストアップにも役立つでしょう。
入浴後や洗顔後は、皮膚の潤いを保つ「セラミド」という成分が流れ出てしまいます。そのため、乾燥を防ぐために、首・デコルテ・バストまで、しっかり保湿しましょう。
コンビニや薬局にあるスキンケア用のオイルでも構いません。オイルを手の平にとって、バストに塗布するだけでも筋肉がほぐされます。
また、最近では、香りや伸びが良いバスト専用のクリームやオイルが増えています。お気に入りのアイテムを見つけて、保湿ケアを楽しみましょう♪
バスト専用サロンや美容クリニックの利用
「左右の胸の大きさが全然違う」と悩んでいるのなら、バスト専用サロンや美容クリニックを利用するという方法もあります。
バスト専用サロンは、マッサージとマシンを中心とした施術を提供している店で、美容室のような感覚で通えるのが特徴です。
一方、美容クリニックは、科学的根拠に基づいた美容医療が受けられる病院です。医師や看護師をはじめ、専門医が在籍しているのが特徴です。
両方とも、一人ひとり異なる悩みに対応してくれるのが魅力ですが、トラブルがあることも忘れてはいけません。
利用する際は、トラブルを未然に防ぐために、自分自身で確認するようにしましょう。
バスト専用サロンや美容クリニックを選ぶポイントは以下の4つです。
- カウンセリングが丁寧
- メリットだけではなくデメリットまで説明してくれる
- 衛生管理が徹底している
- 勧誘しない
まとめ
バストの左右差は、他人と比べることができないため不安になります。
しかし、多少の左右差なら心配する必要はないでしょう。個人差があるものの、左右差は誰にでもあるからです。
まずは、姿勢や動作を見直しましょう!間違った体の使い方をして、骨盤がズレたり筋力が低下したりしてバストの左右差ができてしまうのかもしれません。
正しい姿勢や動作を意識して、美胸がキープできる体を目指しましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |