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ヌーブラで胸が垂れるというのは本当?
(2019.12.31 追記)
デコルテや背中が大きく開いたデザインの洋服でも、下着を気にせずに着用できることから必需品だと感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな便利なヌーブラが、バストの垂れる原因になっているとしたら心配ですよね。
ヌーブラのメリットやデメリットと併せて、胸を垂れさせないためにはどうしたら良いのかなどをお伝えしていきたいと思います。
ヌーブラのメリット
まだ使ったことがない方にとっては
と不安になってしまう未知の存在です。
しかし、一度使い始めると便利で手放せないという方も多くいるようです。本体は医療用のシリコンを100%使用して作られており、シリコンの粘着力を利用して胸に直接貼り付けるタイプのブラジャーになっています。
ふたつのパッドをフロントホックでぎゅっと寄せて固定することで谷間を作り、美しいバストを1日キープすることが可能です。手軽さと解放感から、普通のブラジャーに戻りたくないという声も多いと聞きます。
ヌーブラのどんなところが良いのか、まずはメリットをご紹介していきましょう。
ヌーブラの使い方はとても簡単です。シリコンのパッドをそれぞれの胸に貼り付け、左右のフロントホック部分を中央に寄せてホックを留めるだけ。
この時に注意する点は、左右の高さを揃えておくことです。しっかりと中央に寄せてから固定することで、若々しいふっくらとした谷間を作ることができます。
また、脇に流れた胸を中央に寄せ集める効果があるので、背中をスッキリ見せてくれるところが更に嬉しいポイントではないでしょうか。ヌーブラはAカップからFカップまで対応している商品があり、サイズに合わせてカップの厚みが調節されています。
小さめバストには厚手のカップ、グラマーなバストには薄手のカップになっているのも嬉しいですね。バストアップだけでなく、胸にボリュームがあるタイプの方にとっても大きすぎない理想的なデコルテを作ることができます。
- 結婚式などのパーティーにお呼ばれした時に着るドレスやワンピース
- オフショルダーやキャミソールのような肩が出るデザイン
- レースやシースルー、大きく背中が開いたデザイン
これらの服装は下着が見えてしまうと恥ずかしい思いをするため、下着選びに気を使いますよね。
かといって、ブラジャーを着けないという選択はなかなかハードルが高いのではないでしょうか。ヌーブラなら胸に直接シリコンのパッドを貼り付けて使用するので、肩や背中にストラップやベルトがありません。
そのため、洋服のすき間からブラジャーがチラ見えしてしまうことも心配不要です。バストの美しい形をキープしつつ、下着の存在を感じさせないので、どんな服装の時でも使えます。
また、リアルな質感を重視したヌーブラもあるので、水着の時もバストアップができるのも嬉しいですね。
ヌーブラには、胸に直接貼り付けるシリコンパッドと、ぎゅっと寄せて上げるためのフロントホック(種類によってはホックでなく紐のこともあります)しかありません。肩ストラップもアンダーベルトないため、通常のブラジャーのように体を締め付けられるような不快感から解放されています。
例えば、長時間座っていたり、仰向けで過ごしていたりすると背中のホックが邪魔だと感じることもありますよね。しかし、ヌーブラなら背中にホックがないので、そういったことを気にする必要もありません。
とはいえ、パッドだけだと支えるものがなく、落ちたりずれたりするのではないかと心配になるのではないでしょうか。ヌーブラは粘着力が強いため、きちんと装着ができていれば落ちたりずれたりすることもありません。
締め付けられるような窮屈さが苦手な方には、ぴったりのブラジャーかもしれませんね。
ヌーブラのデメリット
ヌーブラは、肩ストラップやアンダーベルトがないことで、着る服を選ばなかったり、締め付けられるような不快感がなかったりというメリットがあります。しかし、その反面でストラップやアンダーベルトがないことによるデメリットもあります。
特にバストの大きな人は支えがないことで、重さに耐えかねて下垂しやすい傾向があるのではないでしょうか。
「ヌーブラは胸が垂れやすい」という話も、こういったデメリットの点からいわれているのかもしれません。
ヌーブラはメリットとデメリットを正しく理解した上で使用すれば、悪影響となる部分を軽減することが可能です。使用する際には適したシーンと使い方の両方をしっかりと理解しておきましょう。
普段からノーブラで過ごしていると、胸が下垂しやすいという話を聞いたことがありませんか?
バストは、芯となる乳腺の周りに脂肪が付くことで丸みを帯びた形になっています。
9割が脂肪で形作られているため、とても柔らかく崩れやすいのが特徴です。そのため、きちんと支えていないと重力の影響を受けて下垂しやすい傾向があります。
ぎゅっと寄せた谷間を作ってくれるのがヌーブラの魅力ですが、肩ストラップやアンダーベルトがないので、「支える」という観点でいえばノーブラの時とあまり変わらない状態になってしまっています。もちろん寄せて上げる力があるので多少は支えることができているのですが、通常のブラジャーと比べると上へ引き上げる力や脇に流れないようにする力が弱いです。
そのため、毎日のように使用していると次第に負荷がかかり、バストが下垂しやすい状況になってしまいます。
前述の通りバストは柔らかく形が崩れやすいので、揺れに弱い傾向があります。本来ならばブラジャーの肩のストラップが上下の揺れを、アンダーベルトが左右の揺れをカバーする構造になっています。
肩ストラップやアンダーベルトでしっかり固定されていることにより、バストが揺れにくい仕組みになっているのです。しかし、ヌーブラには下や横から支えるためのパーツが存在しないため、あまりホールドされておらず揺れにとても弱いです。
- 大きめバストの方
- バストを支える大胸筋が弱くなってしまっている方
- 脂肪が柔らかく揺れやすいバストの方 など
上下左右に揺れることでバストの形が崩れてしまったり、クーパー靱帯がダメージを受けてしまったりすることがあります。
また、バストが激しく揺れていると脂肪が燃焼されて、サイズダウンにつながる可能性も考えられます。
バストは肋骨を覆うような形で広がっている「大胸筋」と、その上に乳腺や脂肪、皮膚といった組織で構成されている「乳房」、乳房を上へ吊り上げるために大胸筋との間をつないでいる「クーパー靱帯」で成り立っています。
クーパー靱帯は主にコラーゲンでできた繊維の束で、あまり伸縮性がありません。しかも、急激に負担がかかると伸びたり切れたりして、バスト下垂の原因になります。
一度伸びたり切れたりしてしまったクーパー靱帯は元に戻ることがないため、修復や改善もできません。そのため、できるだけクーパー靱帯に負荷がかからないように日頃から保護してあげる必要があります。
ヌーブラにはストラップやアンダーベルトのような支えるパーツがないため、バストが揺れやすくクーパー靱帯に負担がかかりやすい傾向があります。損傷につながりやすいので注意しましょう。
ヌーブラは一般的なブラジャーのように、胸全体をホールドしてくれるわけではありません。またストラップなどの目印になるものがないため、胸のどの位置にシリコンパッドを貼り付けるべきか判断が難しいと感じている方も多いようです。
これらが脇や背中の肉を増やしてしまう原因になるということをご存じでしょうか?
バストの多くは脂肪でできているため柔らかく、下にも横にも流れていきやすい傾向があります。
ヌーブラは脇に支える部分がないため、正しく装着ができていないとバストの脂肪が流れていってしまうのです。また、正しく装着できていたとしても普通のブラジャーほどのホールド力はないため、毎日使い続けていると少しずつ脇や背中に流れていってサイズダウンしてしまっているかもしれません。
一度流れていってしまった脂肪は、元の位置に戻すのが大変なので注意が必要です。
バストは重量があるため、走ったり飛んだりといった動きをするとかなり激しく揺れてしまいます。上下だけでなく八の字のように複雑に動くといわれており、乳房やクーパー靱帯にかかる負担は小さくありません。
そのため、バストをきちんとホールドせずに運動するとクーパー靱帯を痛めてしまう可能性が高くなるのです。これはサイズに関わらず、どんな方にでも同じようにリスクがあります。
しかし、前述の通りヌーブラにはホールド力があまりないため、バストの揺れを止めることができません。そのため、運動する際にヌーブラを使用することはやめましょう。
スポーツを行う際には、できればスポーツ専用のブラジャーの使用が理想です。スポーツ専用ブラジャーは適度な着圧で胸を守ってくれるため、揺れによるバストの型崩れやクーパー靱帯の損傷を防いでくれます。
バストの下垂を防ぐヌーブラの使い方
体の締め付けや、服のデザインの縛りなどから解放されるのに、手軽にきれいな谷間を作ることができるヌーブラ。とても便利な反面、デメリットもあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
いくら魅力的な谷間が作れるとはいえ、使い方を間違ってバストのサイズダウンや下垂が起こってしまうのでは残念な結果になりかねません。とはいえ、デメリットがあるからといって、使わないのではもったいないですよね。
クーパー靱帯の損傷によるバスト下垂やバストのサイズダウンは、ヌーブラの使い方次第でリスク軽減が可能です。きちんとデメリットを理解し、気を付けて使用することが重要になります。
下記のポイントに注意をしながら正しい使い方をし、快適なヌーブラ生活を満喫しましょう。
ヌーブラはバストに貼り付けるだけなので簡単に思えるかもしれませんが、きちんと付いていなければ不安定になったり、ホールド力が低下してしまったりします。逆にいえば、ヌーブラを正しく付けていれば、胸の肉が脇へ逃げていくことがありません。
付け方のポイントは下記の通りです。
- カップを外に向けてそらし、両手で持ちます。
- アンダーより指一本上の位置にカップ下を合わせ、バストを下から持ち上げるようにしながら貼り付けます。この時、フロントホック角度は下を向くイメージです。
- 反対側も同じように貼り付けたら、中央のフロントホックをぐっと寄せて留めます。
- 止めた後にカップの横を少しはがし、中に脇肉を入れ込んでから再度貼り付けます。
なお、バストが大きめの人はヌーブラの重さが負担になるため、軽量タイプを選ぶようにしてください。
ヌーブラは通常のブラジャーと比べると、肩ストラップやアンダーベルトがないためホールド力が低くなってしまいがちです。そのため、下垂が気になるようであれば、日常的に使用することはやめておきましょう。
例えば、ボリュームのある谷間を作りたい時、胸元や背中の大きくあいたデザインの洋服を着る時など、ヌーブラのメリットが活かされるタイミングなどです。「ここぞ!」というタイミングに限定することで、下垂のリスクが軽減できます。
なお、バストが揺れるスポーツなどの激しい動きをする時、ヌーブラはおすすめできません。クーパー靱帯は切れてしまうと取り返しが付かなくなるため、保護するためにも使用を避けることが大切です。
ちょっと気を付けて使うタイミングを限定すればリスクが軽減されるため、バストが垂れてしまう確率を下げることが可能です。
ヌーブラの谷間メイク力は魅力的だけれど毎日使うことで下垂が気になるという方は、ヌーブラとブラジャーの併用をぜひ検討してみてください。
ブラジャーの下にレモンパッドを入れることでボリュームアップすることは可能ですが、位置がずれてしまったり、落としてしまったりというリスクがありますよね。
でも、ヌーブラならしっかりと貼り付いて谷間を作ってくれるので、きれいな谷間を一日キープできます。もちろん、水着の時も同じようにヌーブラ+水着で手軽にボリュームアップが可能です。
面積の小さな水着にも対応できるよう、サイズが小さめのヌーブラも存在しているので、ビキニのようなタイプの水着でも問題ありません。
なお、普通のブラジャーと併用する場合、ヌーブラのおかげでいつもよりバストサイズがアップしてしまいます。普段よりも1サイズ大きなものを使用すると良いでしょう。
垂れにくいバストを作る
正しいヌーブラの使い方をすることも大切ですが、垂れにくい健康的なバストを作っていくことも重要です。
下記のような点に気を付けると、クーパー靱帯を守ったり、ハリのある健康的なバストを作ったりすることができるかもしれません。
ストレッチなどで大胸筋を鍛えることによって、上へ引き上げる力が強くなりバストアップが期待できます。併せて背筋も鍛えると更に効果的です。
猫背が続くとクーパー靱帯に負荷がかかりやすい傾向があります。背筋を鍛えると、猫背が解消されることがあるのでおすすめです。
また、猫背が原因で血流不足になると、バストのサイズダウンにもなりかねません。
- 睡眠不足
- 栄養不足
- 過度のストレス
などは、自律神経のバランスが崩れるため血流などに大きな影響を及ぼします。
血流不足は栄養不足にもつながり、ハリのある健康的なバストを作ることができなくなるので注意が必要です。
筋力アップには良質なたんぱく質を摂取すると良いです。
夜にしっかりとバストケアする
寝ている時は苦しいのでブラジャーを使用しない、または日中と同じブラジャーを着けて寝ているという方も多いのではないでしょうか。バストはいつも同じ場所で固定されていることで形を維持することが可能です。
そのため、日中にヌーブラで谷間メイクしたいと考えているならば、寝ている間にしっかりと胸をサポートしてくれるような夜用ブラジャーを使用することをおすすめします。ナイトブラは就寝専用にデザインされたものです。
日中に使用する一般的なブラジャーは、立っている時を想定し、下への重力に対して支えるような形状をしています。しかし、寝ている時は体に対して重力がかかる方向が変わるため、胸の下方向だけでなく四方八方に流れていってしまうのです。
ナイトブラなら脇や背中に向かって流れてしまう胸をその場に留めてくれるため、寝ている間もバストを正しい位置にキープしてくれる効果が期待できます。寝返りにも対応しているので、仰向けでも横向きでも心配ありません。
まとめ
手軽にボリュームのあるバストを作ることができるヌーブラは、おしゃれをする時にとても便利です。
1つ持っていると、服選びの幅が広がるのではないかと思います。
しかし、使い続けるとバストが垂れてしまう原因になるかもしれないと聞くと、ちょっと心配になりますよね。
ヌーブラがバストの下垂の原因にならないよう、正しい方法で装着し、下垂しにくくするためのポイントに気を付けましょう。
そして、正しく使用して、快適なヌーブラ生活を送ってくださいね。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |