- デコルテの中心から左右のバストトップを線で結んだラインが正三角形になる
- バストアップが肩と肘の中心に位置すること、左右のバストトップを結んだ長さが顔の幅と同じ
胸の形と遺伝は関係あるの?
胸の形に影響を及ぼすのは遺伝よりも環境的要因のほうが大きいです
胸のサイズは約30%の割合で遺伝的な要因により決められます。それに対し、胸の形は後天的な要因である「生活習慣」によって作られている可能性が高いことが考えられます。家族で胸の形が似ているというケースが見受けられることもあるから、胸の形に遺伝的要素が「全くない」とは言い切れませんが、関係性ははっきりしていないというのが実情です。
では、どのような生活習慣が胸の形に影響を及ぼすのでしょうか?
それには「食事」「睡眠」「姿勢」「運動」「ブラジャーの着用の仕方」などさまざまな習慣が考えられます。そして、これらの生活習慣を正すことこそが美しい胸の形を育む上では大切です。
考え方を変えてみれば、理想的な胸の形は自分自身で作ることができると言えるのです。
胸の形に遺伝的影響が関係しているかははっきりしていません
胸の形は、生活習慣の影響を受けやすい性質を持つ傾向があります。そのため、生活をともにする家族内では子供が親の姿勢や行動のクセといった生活習慣を受け継ぐ可能性が高いため、胸の形が似てくることが考えられるのです。
「足を組む」「頬づえをつく」「横すわりをする」といった日常生活に置けるクセは、筋肉に悪いクセをつけることで筋肉のバランスが崩れてしまうと言われています。そればかりか筋肉のバランスが崩れると、骨格にズレが生じることで胸の形が崩れやすくなるのです。
しかも、生活習慣が胸の形に及ぼす影響はこれだけではありません。骨格のズレや筋肉のクセにより骨盤が歪むと、血行やリンパの流れや神経の伝達が滞る、ホルモンバランスが乱れるといった弊害が生じる恐れがあります。
つまり、親から受け継いだ生活習慣により生じたこれらの弊害が胸を変形させることで、胸の形が似てきたと言えるのです。
また、このことは胸の成長を左右する「食事」「睡眠」「運動」などに置いても同じことが言えるでしょう。ということは日常生活に置ける習慣や行動が、筋肉や骨格、胸の成長に影響を及ぼすことで胸の形が形成されるため、生活習慣が似ている家族の胸の形が似てくることは自然なことなのです。
なお、胸を構成する組織の中には、もとに戻すことが不可能な性質を持つものもあります。胸の形は生活習慣や行動のクセを見直し形が崩れないようにするための予防につなげることが大切なのです。
崩れないように予防することで美しい胸の形を維持しましょう
美しい胸の形は育む上でも、維持する上でも揺れや圧迫などの外的刺激からしっかり守ることが大切です。胸を構成する「クーパー靭帯」や「脂肪」といった組織はとてもナイーブなことから、日常の些細な行動により胸の形が崩れてしまう恐れがあるからです。
筋肉や乳腺を繋ぎ止めながら脂肪を包み込むように張り巡らされたクーパー靭帯には、ハリ感のある胸の形を維持する役割もあります。しかし、このクーパー靭帯は揺れなどに弱く、一旦伸びたり断裂したりすると元には戻れないといった性質もあるのです。そこで必要なるのが胸の形を守るためのケアです。
しかし、一口に胸の形を守るケアといっても様々なことが考えられます。
生活の中で起こりえる刺激から守るのに必要なケアとして「ブラジャー」が挙げられます。しかし、ブラジャーには普段使いのほかに、運動による刺激から守ってくれるスポーツブラや就寝時の動きやクセから守ってくれるナイトブラといった種類があります。日常起こりえる刺激からしっかり守るにはTPOに即した適切なブラジャーを身に着けることで、形が維持しやすくなるでしょう。
要するに胸の形が崩れないように予防するということは、日常のあらゆる行動、習慣から胸を守るということを意味します。なお、ブラジャーは体型に合ったものを正しく身に着けることで、ある程度胸の形を整えられる効果があると言われています。
刺激から守る上で重要な役割をはたすブラジャーは、適切なものをしっかり選んで購入することが大切です。
マッサージで理想的な胸に整えられる可能性があります
マッサージでハリ感のあるふっくらとした胸を育むことで、理想的な胸の形に整えられる可能性があります。
基本的に理想的な胸には「感触」「質感」「形」などの条件があり、中でも、胸の形は半球型と呼ばれる形がもっとも理想的だと言われているのです。半球型の胸はバストの直径とバストトップから基底部分までの長さがほぼ同じで、均一に丸みを帯びた形をしています。
また理想的なバストには以下のような条件も存在します。
自分にとって理想のバストが思い描けないという人は基準にしてみてもよいかもしれません。
実際バストマッサージをする際には押さえておきたいポイントがあります。半球型に整えるのにサイズ感が足りない場合、二の腕や背中に流れた皮下脂肪を胸に戻すマッサージを施すようにするとよいです。
一方で左右のバストトップが反ったり、下を向いたりしている場合はリンパや血流を促すマッサージを施すことでハリ感のある胸に整えながらバストトップをあるべき位置へと戻していきましょう。
ただ、以上のような方法で理想的な胸の形に整えるのにはそれ相応の技術が必要です。セルフケアだけでは効果が実感できない、あるいは効率的に胸の形を整えたいという人は、専門サロンのプロに相談してみてもよいでしょう。
まとめ
胸のサイズが遺伝的な要因に影響されるのに対して、胸の形は食事や姿勢といった普段の生活習慣に影響を受けやすいことが考えられます。
つまり、適切なバストケアを施し、正しい生活習慣を意識することで、美しい胸の形を育める可能性があると言えます。
環境に左右されやすい胸の形は家族と似る傾向があります。
それは、子どもの頃から生活を共にすることで、生活習慣や行動のクセが家族内で似通ってくるからです。
なお、胸の組織には性質上改善が難しいものもあるため、崩れないように予防することが大切です。
日常生活の些細な行動でさえも刺激になえるほど繊細な性質を持つ胸の形は、崩れないように守りましょう。
たとえばブラジャーであれば、体型に合ったものをシーンに合わせて正しく身に着けるなどして、予測される刺激からしっかり守ることが大切です。
理想的な胸の形にはバストラインやサイズ感、バストトップの位置などさまざまな条件があります。
そしてマッサージで理想的な胸を形作ろうとした場合、これらの条件を意識しながら適切な方法で行う必要があるため、専門的な知識や技術が必要になります。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |