- 肩こりの程度に影響しているのが「トップバストのサイズ(胸囲)」なのか?
- 肩こりの程度に影響しているのが「ブラジャーのカップサイズ」なのか?
バストが大きいと肩こりしやすい?その理由と対策とは
(2020.12.14 追記)
「大きなバストには肩こりがつきもの」というイメージはありませんか?
ご存じの通り、バストと肩こりには深い関係があります。そこで、肩こりの原因をつきとめて、ブラジャーの見直し、姿勢の改善、マッサージなどで対策していきましょう。
肩こりが解消すれば、血行がスムーズになりバストに必要な栄養や酸素が行き渡ります。バストサイズが大きい方もそうでない方も、ハリやツヤのある若々しいバストになれるかもしれませんよ!
バストの大きさと肩こりの関係性を調べた論文
一般的に「バストが大きければ大きいほど肩こりが酷い」というイメージがあります。これは、本当なのでしょうか?
実際、「バストサイズと肩こりの関係」について調べた興味深い研究があります。では、さっそくその研究の一部をご紹介しましょう。
- 「トップバストのサイズ(胸囲)」と肩こりには関係がない
- 「ブラジャーのカップサイズ」が大きいと肩こりになりやすい
- A~Cカップの女性より、DカップとEカップの女性は肩こりが辛い
このような結果から、バストの大きさと肩こりには関係があるということがわかります。
「バストが大きい=肩こりが酷い」というのは、イメージや思い込みではありません。現実的な問題として、バストサイズが大きいと肩こりになりやすいのは本当なのです。
大きいバストを持つ女性が肩こりになりやすい理由
そもそも肩こりは、頭から肩にかけて重く、張ったような症状をあらわします。肩の痛みだけではなく、頭痛や吐き気など別の症状につながることもあります。また、やる気がなくなったり集中力が低下したりと心理面でも悪影響を及ぼします。
- 加齢
- 姿勢の悪さ
- 運動不足
- ストレス
- 体の冷え
- スマホやタブレットの使いすぎ
- 長時間のデスクワーク
- 自律神経の乱れ など
これらの原因が重なり、肩周辺や背中の筋肉が緊張して、肩こりになると考えられています。なお、肩こりの原因がはっきりとわからないケースもあります。
肩や首は、体の中で負担が大きい場所です。両胸の重さ(容量)はDカップで700g程度、Eカップで1kg程度、頭の重さは5~7㎏程度といわれています。
肩や首は、頭、バスト、両腕まで支えているのです。そのため、バストがあまりに重いと、肩の負担がますます大きくなり、肩こりが起こりやすくなります。
ブラジャーが肩こりの原因のことも
「本来はDカップなのにCカップのブラジャーを着ける」など、自分の体型にあっていないブラジャーを着けている方も多いようです。
小さいブラジャーを着けていると、バストの形崩れや肩こりなどを引き起こします。これは、ブラジャーでバストを支えきれていないと、バストの重みが肩紐にかかり、バストを締めつけて、肩の負担が大きくなるからです。
バストの形やサイズは、体調や季節によって変化しやすいものです。ブラジャーを購入するたびに、サイズを計測してもらいましょう。
ブラジャーを着けて、脇から肉がはみ出しているようなら、本当のサイズよりもブラジャーが小さい可能性があります。カップの上部が浮いているようであれば、本当のサイズよりもブラジャーが大きい可能性があります。
肩こりがバストに与える悪い影響
ブラジャーがバストを支えきれなかったり締めつけすぎたりすると、肩こりの原因になることがわかりました。
では、反対に肩こりはバストにどのような影響を与えるのでしょうか?
肩こりになると痛みやだるさから、背中が丸くなっていきます。頭の重みと重力の影響からますます姿勢が前傾して、いわいる猫背になります。
猫背になると、腹筋、背筋、胸筋など上半身の筋肉が正しく動かず、筋力低下につながります。バストまわりの筋肉も衰えて、バストがどんどんたるんでいき、バストラインが崩れやすくなるのです。見た目の印象も老けて見えてしまいます。
バストに栄養や酸素を運んでいるのは血液です。しかし、肩こりが起こると、正常に血液を運べなくなります。
肩こりから首、肩、背中まわりの血液の流れが滞るからです。バストまで栄養や酸素を運べないと、バストは栄養不足になります。
バストの細胞を作り、その細胞を維持する新陳代謝の機能が弱まり、バストのハリやツヤまで失われていくのです。
肩こり解消するにはどうしたらよい?
では、どうしたら肩こりが解消できるのでしょうか?
まずは、立ち方や座り方など日頃の姿勢を見直してください。正しい姿勢を身につけると、血流がスムーズになり、肩こりの解消につながります。
正しい姿勢というと、背中がピンとまっすぐ伸びた状態だと思うでしょう。しかし、実際には、背骨がゆるやかなS字カーブになります。これは、外からの衝撃に対応できるようにクッションのような役目を果たすためです。
- 耳たぶ
- 肩先
- 大転子(腰骨の下にある足の骨の突起)
- 膝の前部
横から見たときに、これらの部分がまっすぐに一本の線でつながるのが正しい立ち姿勢です。
- バストの上部を上に引き上げるようにしながら、背筋を使って肩を後方に降ろす
- お尻の筋肉を引き締める
- 腹筋に力を入れて引き締める
この姿勢をキープしながら、歩いたり座ったりしてみましょう。
一言でブラジャーといっても、色、素材、デザインなどさまざまです。数多くあるブラジャーから、体型に合ったブラジャーを選ぶのは難しいでしょう。
「可愛いから」という理由だけでブラジャーを選ぶと、体に合っていないブラジャーを着用することになります。では、どのようなブラジャーを選べば良いのでしょうか?
- 肩紐が太い
- 伸縮性が高い
- バストを覆うカップ部分の面積が広い
- 背中がY字やクロスになっている
このようなブラジャーは、バストの重みが分散されやすく、肩こりの予防になります。新しいブラジャーを購入するときの参考にしてください。
- 肩紐を両肩にかけ、体を前に傾ける
- アンダーベルトをおさえ、バストをカップの中に入れる
- そのままの状態で、後ろのホックを留める
- 左右それぞれ背中に流れたバストを入れ込む
- 体を起こして、さらにカップからはみ出した肉をカップに入れ、ストラップを調整する(指1本が入る程度)
- 左右のブラジャーが、平行になっているか鏡で確認し、肩紐の長さを調整する
肩こりの改善とバストアップにおすすめのマッサージを紹介します。
入浴中やお風呂上がりなどの体が温まっているときに実践してみましょう!また、ボディオイルやクリームなどを使うと滑りが良くなりマッサージしやすくなります。
- 左バストのふくらみの下側に左側の手を添える
- 右手で左バストに触れ、バスト上部を内から外へ小さい円を描くようにして押す
- 右手の親指で左側のバストトップから胸の上側を押し、さらに骨の間にぐっと指を差し込むようにして鎖骨下に沿いながら脇に向かって押す
- 左手の親指で肘を張りながらバストの下を押す
- 老廃物を流すイメージで、左脇の下から下方に向かって手のひらで擦る
※手を変えて右側も同様に行う
多少痛いくらいが効果的ですが、慣れるまでは無理をせずに優しく行ってください。血流が良くなり体がポカポカ温まってくるでしょう。
毎日、3分~10分くらい行いましょう。
肩こりを実感するのに、大きく関わっているのは「僧帽筋」です。
- 右手を右肩に、左手を左肩に置く
- 頭と目線をまっすぐ前に向けたまま、両肘を耳の高さまで上げてゆっくり前から後ろにまわします
- その動作をゆっくり5回行います
- 反対も同じように後ろから前に5回ゆっくり回しましょう。
- これらを3セットずつ行います
肘は少しでも遠くを通るようにしながら、大きく円を描きましょう。肩から垂直に分けた線よりも、後ろ側へ大きくまわすのがポイントです。
肩甲骨を後ろ側に引き下げるようにしてまわすと、僧帽筋のこわばりが解消しやすくなります。肩や背中が温まってきたら、きちんとストレッチできている証拠です。
それぞれの筋肉の動きを意識しながら、ストレッチを行うとさらに効果的です。
まとめ
疲れや肩こりなどの体調不良に悩む女性も多いでしょう。加齢とともにバストの変化だけではなく、体調も変化しやすくなります。
そんなとき、ブラジャーをきちんと着ければ、バストと体調の変化を和らげてくれます。日常生活の中で、ブラジャーや正しい姿勢を意識してバストアップにつなげましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |