- 胸の上部の肉が痩せて削げ落ちる
- ハリがなくなって下部がたわみ、全体に下向きに垂れる
- 脂肪が左右の脇に流れる
40代からのバストアップ方法まとめ
目次
(2019.09.30 追記)
40代に入ると女性のバストは大きく変化します。加齢によるホルモンバランスの変化から脂肪の割合が増え、筋肉や肌の弾力が低下して若い頃のような形を保てなくなるのです。
そんなアラフォーからのバストアップで鍵となるのが成長ホルモン。年齢を意識したケアを心がけて、美しいバストラインを維持しましょう。
アラフォーでもバストアップは間に合う?
女性のバストは何歳までに完成する?
女性のバストが成長を始めるのは思春期を迎えた頃からです。初潮の1年前ほど前からふくらみ始め、およそ4年間でボリュームが増えていきます。
これは発育を促す「成長ホルモン」や乳腺を発達させる「女性ホルモン」の分泌がこの時期にピークを迎えることと関連します。個人差はありますが、15~18歳くらいまでの間に成長を終え、形や大きさが完成するのは20歳前後と考えられます。
とはいえ、バストの成長期である4年間を過ぎてもホルモン分泌がなくなるわけではありません。そのため、40代になってもバストアップの可能性は十分にあると考えられます。
歳をとってもバストがきれいな人はどこが違う?
ただ、30代以降は成長ホルモンも女性ホルモンも減少してしまうため、バストサイズを大きくするのは容易ではありません。40代からのバストアップは、大きくすることよりも、きれいな形をキープすることが主目的になります。
若い頃と比べてバストはどう変化する?
アラフォー世代のバストの悩みは、下記のように出産、子育てが終わったあたりから顕著になります。
妊娠中に大きくなったバストは産後1年ほどで元のサイズに戻りますが、多くの女性が「以前よりしぼんだ」と感じるようです。実はこれはサイズが小さくなったというより、形が崩れたり垂れたりするために本来のサイズより小さく見えている場合が多いのです。
バストにもアンチエイジングが必要です
20代と40代では身体の仕組みが変わる
たとえ出産後に急激にサイズが変わってもバストラインは元に戻りやすいのです。
これが40代になると、ホルモンバランスの乱れ、筋力の低下、新陳代謝能力の低下など加齢からくる衰えが目立ってきます。
- 乳腺が退化し、脂肪の割合が増えてバスト全体が柔らかくなる
- 肌のコラーゲンが不足して皮膚の伸び縮みに追いつかなくなる
- バストの土台となる大胸筋が衰える
- 乳房を支えるクーパー靭帯が伸びてしまう
こうした体内の変化から、バストは自重を支えきれず、形が崩れやすくなります。要するにリカバリが効かなくなってしまうのです。
40代になってからはこうした身体の変化を意識しているどうかで結果が大きく変わってきます。
バストの発育には成長ホルモンが影響する
ここで重要なのが脳の下垂体から分泌される「成長ホルモン」の存在です。
成長ホルモンは20歳頃を境に分泌量が減少しますが、なくなるわけではありません。一生の間分泌されていて身体機能を正常に維持する働きをしています。
つまり、大人になってからでも成長ホルモンの分泌量を増加させることができれば、バストが大きくなる可能性はあるのです。
アラフォーから成長ホルモンを増やす5つのポイント
バストアップのために見直すべき生活習慣3つ
成長ホルモンの分泌量を増やすためには、どんな時にホルモンが分泌されやすくなるかを知る必要があります。日常生活の中で成長ホルモンが分泌されやすくなるタイミングは3つあります。
空腹を感じている時に胃に食物が入ると、胃壁が刺激されて「グレリン」というホルモンが分泌されます。このグレリンが脳下垂体に働きかけて成長ホルモンが分泌されます。
筋肉に負荷をかけると、筋肉に乳酸が生成されてたまります。すると脳が筋肉疲労を解消しようとして成長ホルモンの分泌指示を出すのです。
1日のうちで成長ホルモンがもっとも多く分泌されるのが睡眠時。質のよい睡眠をたっぷりとることが一番効果的な方法です。
成長ホルモン増加につながる睡眠テクニック
私たちは睡眠中、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」を90~120分のサイクルで交互に繰り返しています。この深いノンレム睡眠、それも寝付いてから最初の90分間に迎えるノンレム睡眠時が、成長ホルモンの分泌がもっとも活発になる時間帯です。
十分にホルモンを分泌させるためには、少なくとも3時間以上は寝ること、そして深く熟睡していることが必要です。
- 毎日決まった時間帯に就寝する
- 睡眠時は部屋を暗くし、起床時には明るくして脳にオンオフサインを与える
- 就寝の1時間前に入浴して、体温を徐々に下げることで眠りに入りやすくする
- 就寝前にはスマホやパソコンを使用しない
- リラックスできるよう身体にあった枕を選ぶなど寝具を工夫する
こうした点に気をつけ、睡眠の質を向上させましょう。
バストアップにおすすめの食事メニューは?
内臓の消化吸収力や代謝機能が低下し始める40代は、食事でもアンチエイジングを意識する必要があります。たとえばバストアップのためにはたんぱく質の摂取が必要ですが、40代になって肉類をとりすぎると脂質が過剰になるおそれがあります。
またビタミン、ミネラルなどバランスのよい栄養摂取を心がけないと、女性ホルモンの分泌に悪影響を及ぼすこともあります。そんな40代からのバストアップにおすすめなのは和食。
魚介類や野菜類、女性ホルモンを補う大豆製品を多く摂取できる和食中心の食事は、バストだけでなく全身の健康にもメリットがあります。
過激なダイエットはバストアップの大敵
齢をとるとどうしても余分な体脂肪がつきやすくなります。しかし、断食や単品ダイエットなどの食事制限によるダイエットはバストアップを阻害する可能性があります。
栄養が偏り、カロリーが不足するとホルモンバランスを崩してしまいますし、肌のハリをつくるビタミン類が不足することもサイズダウンの一因となります。なにより、バストの脂肪は他の皮下脂肪や内臓脂肪と比べて燃えやすい性質を持っているのです。
肝心の落としたい脂肪はそのままで一番落ちて欲しくない胸の脂肪だけ落ちてしまった、などという結果になりかねません。バストサイズをキープしたまま体脂肪を減らすためには、必要な栄養やカロリーをきちんと摂取し、運動をとり入れるダイエットを行いましょう。
成長ホルモンの分泌に役立つ栄養素
成長ホルモンは192個のアミノ酸から構成されているため、原料となるたんぱく質の摂取は必須です。
体内酵素に働きかけて成長ホルモンの分泌を促します。
成長ホルモンの分泌をアップする効果があるといわれる代表的な栄養素です。
オルニチンを摂取することで睡眠中に成長ホルモンの分泌が増加したという実験結果があります。
成長ホルモンの分泌を促すためにはこれだけを食べればいいというものはありません。
摂取したたんぱく質の働きを補助するビタミン類、マグネシウムや鉄分などのミネラルなど、さまざまな栄養をバランスよくとり入れるようにしましょう。
40代のバスト事情にあわせたブラジャー選び
40代になるとバストが痩せてブラジャーとの間にすき間ができたり、脇からはみ出しやすくなったりと、これまで使っていたブラジャーがあわなくなってきます。下着もバストの変化にあわせたものを選ぶ必要があります。
アラフォー向けのブラジャーには、上胸を押し上げふくらませて見せるパッドや肌に食いこみにくいストラップなど、バストラインを美しくキープする工夫が施されています。
また、寝ている間の型崩れをしやすくなる40代からは、ナイトブラの使用をおすすめします。
マッサージで乳腺に直接働きかける
バストの大きさは「乳腺の周りにある脂肪組織」が多いかどうかで決まります。しかし肝心の乳腺が加齢とともに衰えてくるのが40代のバスト。
乳腺を再び発達させるためのバストアップマッサージが効果的です。
- 右脇の下に左手をあて、右のバストの下を通って谷間→左のデコルテまで8の字を描くように指を滑らせます。左右交互に10回、反対側も同じように行います。
- 左手を右胸の上に、右手を下に、両手で乳房を囲むように置き、左手は右の脇へ、右手は胸の中心に向かって滑らせます。左右交互に10回、左も同じように行います。
ゆっくりした刺激は乳腺の発達を促すだけでなく、血行を促進して女性ホルモンの分泌を増加させ、肌の弾力や柔軟性を取り戻す効果もあります。
筋力アップでダブル効果を狙う
筋力トレーニングには2つの効果があります。ひとつはバストの形や位置をキープする大胸筋や小胸筋を鍛え、筋力低下によるサイズダウンを防ぐこと。
普段からあまり運動をしていない40代にとって重い負荷のかかるトレーニングは厳しいので、下記のような軽い運動から始めましょう。
- 両腕を肩幅くらいに広めに開いた状態で、ゆるい腕立て伏せ
- 手のひらをあわせた状態で、両手を押し合う合掌ポーズエクササイズ
筋肉トレにはもうひとつ、成長ホルモンの分泌を促すという効果があります。運動すると筋肉に蓄積された疲労を回復するために乳酸が生成されます。
この乳酸が脳下垂体を刺激して成長ホルモンを分泌させるのです。乳酸を発生させるためにはスローテンポのトレーニングが向いていますから、無理のない、ゆったりとした筋トレを続けるようにしましょう。
まとめ
ホルモン分泌や筋力の低下した40代のバストは形が崩れやすくなり、そのためサイズダウンしたように見えてしまいます。アラフォーからのバストアップはハリのある形のよいバストラインをキープすることが大切。
生活習慣を見直し、成長ホルモンの分泌量を増やせれば、40代でもバストアップは不可能ではありません。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |