貧乳は遺伝なの?とあきらめかけている女性必見!貧乳は遺伝だけじゃない!!
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(2020.09.14 追記)
貧乳や巨乳など胸の大きさは遺伝によって決まると思っている女性も多いようですが、本当に遺伝が関係しているのでしょうか?
確かに胸の大きい人と小さい人では一部の遺伝子の組み合わせが異なるそうです。全く遺伝と関係がないわけではありませんが、遺伝が影響する割合はごくわずかだそうです。
では胸の大きさは何で決まるのでしょうか?
胸の大きさに影響する遺伝以外の原因は何があるのでしょうか?
それがわかれば、バストアップの方法がわかりますね。今回は、遺伝がどのように関係するのか、遺伝以外の原因についても徹底的に解説します。
貧乳は遺伝が影響するって本当ですか?
東京大学などの研究グループは、1万1,348人の女性の遺伝子情報を調べたところ、胸の大きさや生理痛など女性特有の体質と関連の強い遺伝子領域を発見したと発表しています。
その研究のなかで、胸が大きい傾向の人と小さい傾向の人とでは異なる遺伝型の組み合わせが、6番染色体の「CCDC170」と8番染色体の「KCNU1/ZNF703」の遺伝子領域にあるとしています。
体質は遺伝しやすく、胸も体の一部のため、骨格が似ているなど少なからず遺伝の影響はあるようです。胸はほとんどが脂肪で形成されているため、太りやすい体質の人は胸が大きくなりやすいそうで、逆も同じといえるでしょう。
しかしながら、遺伝は体質などに影響をしても、直接的に胸の大きさに与えている影響は小さいといわれており、貧乳に与える影響は30~40%程度とのことです。
お母さんの胸は大きい?小さい?
実際には、親子で胸の大きさが異なる場合も多いことをご存知ですか?
遺伝の要素が、胸の大きさに与える影響は少ないのではないかと考えられるアンケート結果をご紹介しましょう。情報ポータルサイトが女性読者368人に行ったアンケートの結果です。
「自分自身を巨乳だと思うか」という問いに、42人の女性が「はい」と回答しました。
この数字は全体の11%に当たり、自分自身が巨乳と思うと答えた42人の女性に「あなたのお母さんも胸が大きいですか?」と聞いたところ、大きいと答えたのは42%、大きくないと答えた人は57.1%という結果が出ました。
なんと、親子でサイズが異なるほうが若干多い結果が出ているのです。この結果を見ると、「胸の大きさと遺伝は、必ずしも関係があるとはいえない」のではないでしょうか。
ところで、同じくこの42人の女性に「胸を大きくするために何かやったことがあるか」を聞いたところ、「やったことがある」と答えた女性はわずか11%でした。意識して特別に何かをしなくても胸が大きかった女性が多いということになりますね。
ということは、貧乳を克服することは、日常的なことで行える可能性が高いということではないでしょうか?
バストサイズは年々変化してます!
もう一つのリサーチ結果をご紹介しましょう。実は、バストサイズは年々変化しているそうです。
2018年の平均はDサイズだったそうです。これは2012年と比べると1~2カップ大きくなっているそうです。
わずか6年で大きく変化していることになります。実際に、ブラジャーの売り上げの推移を見ても、年々Dカップ以上の売り上げが徐々に増えているそうです。
ここ数年で、胸の大きくなる遺伝子だけが母から娘に遺伝したとは考えにくいですね。ここで考えられる原因は、2つあります。
人の遺伝子は環境によって変化するそうで、一卵性双生児は全く同じ遺伝子を持っていますが、それぞれに個性が出るのは環境の差によるものといわれています。
読者モデルやSNSを通じて素敵な人にあこがれ、その人が実践している美容やスタイルアップの方法を取り入れている方も多いことでしょう。バストアップに関しても、特集記事など情報が広まり、ご自身で実践できることも多く紹介されています。
そうした環境や、意識の変化も胸の大きさに関係しています。この結果から見ても、決して胸の大きさは遺伝からだけではない、といえるのではないでしょうか。
遺伝の影響が小さいはずのに、なぜ親子で胸の大きさが似ているの?
同じ家に住んでいれば、食べるものもほとんど同じになります。お母さんの胸が大きいという家庭では、バストの成長に欠かせない、タンパク質を十分に取り入れた食事をしているという場合が多いそうです。
お母さんは特に意識していなくても、作る料理が自然とタンパク質たっぷりになっているということですね。親子揃って胸のサイズが小さいという場合には、体質も関係しますが、バストの成長のために必要な栄養が摂れていないという可能性も考えられます。
胸の成長は睡眠と大きく関係しています。特に成長期の睡眠時間は胸の発育に影響するというデータもありますので、しっかりと睡眠を取れる環境であるということも大切ですね。
胸の大きさは遺伝ではない要素が70%ありますので、私が貧乳なのは遺伝かもしれないとあきらめないで、生活環境を変えていく工夫から始めてみませんか?
胸の大きさは何で決まるのでしょうか?
胸はどういった仕組みで大きくなるのかを簡単に解説しましょう。
胸の大きさは、乳腺と乳腺を守るようについている「脂肪の量」によって決まります。乳腺は赤ちゃんのための母乳を分泌するなどの役割を担っており、この乳腺を守るために、脂肪を乳腺の周りにつけて大きくなっていきます。
乳腺は人によって太さに違いがあり、乳腺がしっかり発達して太くなれば太くなるほど、周りにつく脂肪の量も増えていきます。その乳腺の太さは、女性ホルモンの分泌量の違いが関係しています。
女性ホルモンの分泌量が多い女性は乳腺が発達し、胸も大きくなるのです。この女性ホルモンの分泌量に影響を与えるのが、乱れた生活習慣やストレスです。女性ホルモンは非常にデリケートなもので、睡眠時間が短かったり、不規則な生活で体内時計が乱れてしまったりするとホルモンバランスが崩れてしまうそうです。
また、偏った食事や、暴飲暴食、無理な食事制限なども、ホルモンバランスの乱れにつながります。18歳までの成長期に、正しい生活習慣をおくっている女性は、胸の大きい女性が多いといわれています。成長期までにホルモンの分泌によい生活環境があれば、胸は大きくなる可能性が高いのです。
年齢によって胸の発達の仕組みがあります
胸が発達する仕組みをおおよその年齢ごとに、簡単に解説しましょう。
個人差はありますが、およそ「8歳」までは乳腺の発育に変化はありません。もちろん女性ホルモンは分泌されていますが、とても少ないため乳房に発達には影響しません。
「8~10歳」くらいから性腺刺激ホルモンの影響によって卵胞ホルモンが多く分泌されるようになり乳腺組織が発育を始めます。
「11~15歳」くらいのいわゆる思春期になると卵胞刺激ホルモンが活発に働き、卵巣が成熟します。卵胞ホルモンが盛んに分泌されるようになり、乳房も発達します。この時期に、何か理由があってホルモンの分泌が低かったり、ホルモンの主成分であるコレステロールが不足したりすると、生理不順や胸の発育が遅れるなどの影響が出る場合があるそうです。
「18歳頃」になると乳房・乳頭も成熟し、妊娠・出産ができるようになり、授乳するメカニズムが整います。そして、「20代」が女性ホルモンの分泌はピークを迎え胸も成熟します。「30代後半」からは女性ホルモンは徐々に減っていくといわれています。
貧乳を克服するなら思春期が大切!?
日本産婦人科学会によると、初潮の始まる10代前半の思春期から成人期にかけて女性ホルモンの分泌が活発になるそうです。特に思春期後半は思春期前と比べると分泌量が約2倍にもなるそうです。
この時期に女性ホルモンが多く分泌されればされるほど、豊かなバストが作られる可能性があるのです。
ところが、女性ホルモンの分泌は思った以上にデリケートです。女性ホルモンは、過度な運動やダイエット、ストレスによって、分泌を妨げられやすいのです。
思春期は、人間関係、家庭環境、部活動などで激しい運動をしたり、受験や勉強などでプレッシャーを感じたりすることで、女性ホルモンの分泌が抑えられてしまうケースも少なくないそうです。それらのストレスを感じると、バストの成長が止まってしまうこともあるそうですので、思春期の過ごし方は大切ですね。
女性ホルモンの分泌量は20歳にはピークを迎え、成人後も分泌されますが、年齢と共に徐々に低下してしまいます。女性ホルモンの分泌が盛んな思春期は、心身ともに健やかに過ごして、バストにもいい環境を与えてあげたいですね。
成人したら、バストアップはチャンスです!
「思春期を過ぎているから、これからバストサイズを上げるのは無理かしら?」と諦めるのはまだまだ早いですよ。
思春期、バストの成長期を過ぎてもバストアップは可能です。むしろ成人女性のほうが、きれいな形の胸を作るチャンスです。
大人のバストが完成するのは、24~26歳頃といわれていますが、30歳を過ぎても、お手入れ次第できれいなバストを作ることができるそうです。ホルモンが減少する40代以降も、バストケアをすることで、今の胸の形をキープすることが可能になります。
バストのサイズや形に悩みを抱えている女性の多くは、不規則な生活やストレスでホルモンバランスが崩れている場合が多いともいわれています。女性ホルモンが分泌されやすい状態に環境を整えることが、育乳の第一歩といえるでしょう。
また、バストアップに適した思春期から成人までの間に、ストレスなど何らかの影響でホルモンバランスを崩し、本来はもっとバストは大きくなる予定だったけれど、途中でバストの成長が止まってしまっているというケースもあるそうです。そんな場合にも、食事や睡眠といった生活環境の見直しやマッサージを行うことで、バストアップを目指すことができるそうです。
いくつになっても「バストケアは気づいたら始めること」が大切ですね。
遺伝以外にもある、貧乳になってしまう主要な原因とは何でしょうか?
気が付かないうちに習慣化しているものがあるかもしれません。心当たりがないかチェックしてみましょう。
もともと乳腺の量が少ない場合や、乳腺が張っていない人は、胸が小さいといえます。
バストの約9割は脂肪です。脂肪が少ないとバストのふくらみも小さくなります。無理なダイエットや体脂肪が燃える運動を過度にやっている人は、胸に脂肪がつきにくい傾向があります。
パソコンやスマホの使い過ぎで猫背になっている人が多いようです。猫背になるとバストトップの位置が下がり、バストの形が崩れてしまいやすいので気をつけましょう。
ブラジャーは1日のほとんどの時間着用しています。それほど重要なものなのに、合わないブラジャーを着けていると形や大きさが崩れてしまう原因になってしまいます。
バストの周辺の筋肉が凝り固まっていると、バストの形を悪くしてしまいます。筋肉をほぐすことで血行もよくしてあげましょう。
偏食や小食が原因で栄養が胸に回らず小さくなってしまうことも考えられます。女性ホルモンに近い働きがある大豆イソフラボンを中心に適度な摂取を意識し、栄養バランスにも気を配りましょう。
睡眠中に成長ホルモン、女性ホルモンの分泌量が増加するといわれています。寝不足や浅い眠りでは、ホルモンバランスが乱れて貧乳になる可能性が高くなります。また、うつぶせ寝は胸を圧迫して血流が悪くなるのでやめましょうね。
激しい運動は筋肉がつく前に体脂肪が減ってしまうことがあります。本格的にスポーツをやる場合はしっかりタンパク質を摂取するようにしましょうね。
そのほか、過度なストレスや疲労も貧乳の原因になるといわれています。1. の乳腺に関しては、ホルモンバランスを整えるところから始める必要がありますが、そのほかは努力次第で改善できそうですね。
バストアップを成功させるには、まずは、体の冷えを取り、血流をよくすることが大切です。胸の大きな女性がやっていることを、5つのポイントにまとめてみました。
体を温める一番簡単な方法は「入浴」です。乳腺を外側から刺激する適温は「42℃以下」といわれていますので、ぬるめのお湯にじわっと汗が出るくらいまで、湯船に入りましょう。
なかなか汗をかきづらい場合は、入浴直前に「白湯」を飲むことで、内臓が温まり、短時間で基礎代謝が向上し、発汗効果がUPします。
36.5度~37度がホルモンの分泌を促す最良な体温といわれています。低体温の方は、お腹周りと足首を温めるようにしましょう。
冷たいものを好んで飲むと体が知らず知らずのうちに冷えてしまいます。冷水をやめて常温のものを飲むようにしましょう。アルコールもお湯割りやホットワインなどがお勧めです。
コーヒーは体を冷やすといわれていますが、無理に我慢してストレスを溜めないように「1日1杯にする」など、楽しみながらセーブすることをお勧めします。
サイズの合っていない締め付けのきついブラジャーを着けていたり、ボリュームを出すためにバストを圧迫させるパットを入れていたりする場合は、血行不良の原因となる場合がありますので、気をつけましょうね。
水分を摂らないと血流が悪くなり、バストに栄養が届きにくくなってしまうそうです。水分を摂ることは、ダイエットにも美容にもよいといわれています。1日2リットルを目指して、少しずつ水分を摂る習慣をつけましょう。
まとめ
貧乳の遺伝の要素はわずか30%、70%は生活習慣が影響しているというのは、これまで胸が小さくて悩んでいた方には朗報ではないでしょうか?
ケア次第で貧乳は克服できることに気が付いていただけたことと思います。今日からは、楽しみながらバストアップに取り組みましょうね。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |