バストアップに豆乳って効くの?
バストの悩みQ&A

どうして豆乳は貧乳に良いのですか?

豆乳には大豆イソフラボンが含まれているからです

女性の悩みといえば「バストのサイズ」ではないでしょうか?人の性格や体型が違うように、バストのサイズにも個性があって理想通りにはいきません。

バストの成長は、10歳前後の「女性ホルモンの分泌量が増える」ところからはじまります。この時期になると乳腺が成長し、その乳腺を守るために脂肪組織がついていき、バストにボリュームが出てくるのです。

つまり、バストサイズはこの脂肪組織の量によって決まり、サイズを変えることは難しいのです。さらに、加齢に伴う体の変化は避けることができません。

若い頃は、女性らしい体をつくる働きがある女性ホルモンの分泌が盛んで、ハリのある美しいバストが維持できます。しかし、年齢とともに女性ホルモンの分泌量も減少し、乳腺も萎縮していきます。

その結果、バストが徐々に下がってきて、貧乳と感じてしまう方もいるかもしれません。

そんな時、女性の味方となる食品が「豆乳」です。豆乳に含まれる「大豆イソフラボン」には、女性ホルモンのバランスを整える働きがあるといわれ、豆乳を飲むと、女性ホルモンの不足を補えるというわけです。

その他にも豆乳には女性が必要とする栄養素や成分が豊富に含まれており、日頃から使いたい食品です。おすすめは「1日コップ1杯程度の量で豆乳を飲むこと」です。

豆乳をお菓子づくりに利用したり、牛乳の替わりにシリアルにかけたりするのも良いでしょう。

貧乳の原因は女性ホルモンの不足が関係しています

貧乳の原因は女性ホルモンの不足が関係しています
女性ホルモンとは、エストロゲンとプロゲステロンの2種類のことです。エストロゲンは、女性の魅力を引き出してくれるホルモンです。

髪にツヤを与えたり、皮膚に潤いを保ったり、女性らしい体をつくります。一方のプロゲステロンは、妊娠や出産を助けるホルモンです。

妊娠が維持できるように、水分を保ったり栄養を溜め込んだりします。

エストロゲンの働きの特徴

女性らしい体をつくる、髪にツヤやハリを与える、コラーゲンの生成を促す、皮膚に潤いを保つ、血管を丈夫にする、骨密度を維持する、コレステロールを調整するなど

プロゲステロンの働きの特徴

乳腺を成長させる、体内の水分量を保つ、食欲を増進する、イライラするなど
さて、この女性ホルモンは、10代後半から30代くらいまで活発に分泌します。妊娠や出産ができるように女性の体をサポートするためです。

しかし、30代後半から女性ホルモンの分泌量は徐々に減少していきます。そして、その分泌量の変化がその人の健康や老化に大きく影響を与えるのです。

「以前よりバストが小さくなった」「貧乳が気になる」という方は、女性ホルモンの不足具合が関係しているかもしれません。

女性ホルモンが急に不足すると起こる現象

肌や髪のトラブルが増える、ウエストにくびれがなくなる、骨粗しょう症になりやすくなるなど

女性ホルモンはバランス良くゆっくり分泌させることが大切

女性ホルモンはバランス良くゆっくり、分泌させることが大切
女性ホルモンのエストロゲンには、肌や髪を美しく見せるなど女性にとって嬉しい作用がある一方、プロゲステロンには、イライラしたりむくみが起きたり、女性にとって嬉しくない作用があります。しかし、エストロゲンとプロゲステロンがバランス良く分泌されるからこそ女性は妊娠を可能にしています。

さらに、長い間、女性ホルモンがゆっくり減衰するように分泌し続けることができたら、体も若々しくいられます。では、どうしたら女性ホルモンをバランス良く、できるだけ長い間分泌できるようになるのでしょうか?

一般的に、女性ホルモンは加齢やストレスの影響を受けて、減少したりバランスが乱れたりします。加齢による女性ホルモンの減少は避けることができませんが、女性ホルモンのバランスを保ちながらゆっくり減衰できるように「規則正しい生活」を心掛け、「ストレス解消」に努めることはできるでしょう。

ストレスにさらされやすい場合

女性ホルモンの材料となる、

  • コレステロール
  • タンパク質
  • 抗酸化作用のあるビタミンやポリフェノール

などを摂ることが大切です。

なかでも、おすすめの食品が「豆乳」です。豆乳とは大豆をすりつぶしてこした豆腐になる前の白い液体で女性に嬉しい成分がたっぷり含まれています。

抗酸化作用とは?

生活習慣病や老化の原因になる活性酸素を抑える作用です。活性酸素は、その名の通り「酸素の一種」です。
しかし、活性酸素は酸化作用が強く、他の物質とくっついてさらに有害な物質をつくります。そして、細胞を傷付けて病気を招くのです。

大豆イソフラボンとエストロゲンの化学構造が似ています

「豆乳が女性に良い」といわれたり「貧乳に良い」といわれたりする一番の理由は、豆乳に「大豆イソフラボン」が含まれているからです。大豆イソフラボンは、大豆に含まれる色素の一種です。

私たちはそれを大豆独特の苦味や風味として感じています。さらに、この大豆イソフラボンを分析すると、エストロゲンの化学構造とよく似ていることが分かっています。

化学構造と聞くと、なんだか難しいイメージがありますが、私たちの体も「骨はカルシウム」「筋肉はタンパク質」というように、さまざまな化学成分が集まって成り立っています。それと同様に、大豆イソフラボンもまた「酸素」「水素」といった自然界に存在するさまざまな化学成分が集まってできているのです。

そして、大豆イソフラボンとエストロゲンの化学構造が似ているということは、その働きも似ているのではないかと考えられているのです。つまり、大豆イソフラボンにエストロゲンの効果が期待できるというわけです。

大豆イソフラボンへの期待

女性ホルモンのバランスを整える、更年期障害の症状を軽減する、乳がんの予防、骨粗しょう症の予防、コラーゲンの生成を促す、皮膚の健康を保つ、乳がんの予防、コレステロールの調整など

乳がんと大豆イソフラボン

「大豆食品を摂取することで乳がん発症リスクが低くなる」ということが最近の研究で分かってきました。乳がんは、エストロゲンが過剰に乳腺を刺激することで発症する場合があります。

しかし、大豆イソフラボンがエストロゲンの過剰な刺激をコントロールして乳がんを予防するのではないかと考えられています。豆乳を含め、納豆、味噌汁、油揚げなどの大豆製品を積極的に摂るようにしましょう。

豆乳はバストに必要な植物性タンパク質が含まれています

豆乳はバストに必要な植物性タンパク質が含まれています
タンパク質は、体の材料となる栄養素です。バストの土台となる筋肉やバストを包み込んでいる皮膚も、すべてタンパク質からできています。

そのため、タンパク質はバストアップにも欠かせない栄養素といえます。この大切なタンパク質を摂ることができる食品が豆乳です。

豆乳の主成分は、植物性タンパク質です。最近の女性は仕事で忙しく、外食、ファーストフードなどを食べる機会が増えています。

この影響から、動物性タンパク質を食べる量が増える一方で、植物性タンパク質を食べる量が減っています。植物性タンパク質を補うという意味でも豆乳が役立ちます。

豆乳に含まれる成分と期待できる効果
①植物性タンパク質
  • 動物性タンパク質よりも低カロリー
  • 悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化を防ぐ
  • 花粉症など、アレルギー症状を抑える
  • ガン予防
②レシチン
  • 皮膚の新陳代謝を高める
  • 悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化を防ぐ
  • 脳の動きを活性化して、記憶力や集中力を高める
  • イライラを改善する
③サポニン
  • 脂肪の代謝を促す
  • 脂肪の吸収を抑制して、脂肪がつきにくい体にする
  • 抗酸化作用
④オリゴ糖
  • 善玉菌を活性化し、便秘解消をする
  • 免疫力を高める
  • ガンの予防
⑤不飽和脂肪酸(リノール酸・αリノレン酸)
  • 動物性の脂質より、体に優しい
  • 中性脂肪が下がる

豆乳を飲む目安は1日コップ1杯程度です

豆乳を飲む目安は、1日コップ1杯程度です
最近、豆乳は料理用からドリンクタイプまでさまざまな種類が販売され、非常に身近な存在となっています。外食が多い方、仕事で忙しい方でも、文字通り手軽に手に取ることができ、いつでも飲めるのが豆乳のメリットです。

飲むだけで調理の必要もないため、毎日続けることも可能です。体への効果を期待して飲むならば、1日コップ1杯(200 ml)程度にしましょう。

ただし、飲み過ぎは禁物です。いくら体に良い食品でも飲み過ぎれば栄養が偏り、豆乳だけ飲んでいるとビタミンCやビタミンDが不足してしまいます。

果物を加えたり、きのこ類を使ってスープにしたり、栄養バランスを考えるようにしましょう。

豆乳の利用方法
  • そのまま常温で飲む
  • 飲み物にプラスする(紅茶やコーヒーなど)
  • 料理に使う(スープなど)
  • お菓子づくりに使う(ホットケーキなど)
豆乳の種類

豆乳には無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料の3種類があります。自分の好きな豆乳を探してみましょう。

  • 無調整豆乳(大豆と水でつくった、そのままの豆乳)
  • 調製豆乳 (無調整豆乳に塩や砂糖などを加えて、飲みやすく味付けした豆乳)
  • 豆乳飲料 (無調整豆乳に果実やフレーバーなどを加えて、さらに飲みやすくした豆乳)
バストの大敵!冷え症対策にも豆乳を

バストに手を当ててみてください。あなたのバストは冷えていませんか。

冷え症は、貧乳の最大要因です。体が冷えると、血液やリンパの流れが悪くなり、バストに必要な栄養や酸素が届きにくくなります。

そんなときは、温めた豆乳を飲みましょう。大豆の成分は、比較的熱に強いという特徴があり、加熱しても大豆イソフラボンの働きは安定しています。

冷え症の方は温めた豆乳を飲むことがおすすめです。

まとめ

1. 豆乳には大豆イソフラボンが含まれているからです

豆乳の大豆イソフラボンは、女性ホルモンのバランスを整える働きがあるといわれ、豆乳を飲むと女性ホルモンの不足を補えると考えられています。その他にも、豆乳には女性が必要とする栄養素や成分が豊富に含まれています。

2. 貧乳の原因は、女性ホルモンの不足が関係しています

女性ホルモンの分泌量は、10代後半から30代くらいまで活発に分泌されます。しかし、それ以降、分泌量が徐々に減少していきます。

この分泌量の変化が、その人の健康や老化に大きく影響を与えており、貧乳にも関係しているのです。

3. 女性ホルモンはバランス良くゆっくり、分泌させることが大切

女性ホルモンがバランス良く分泌されるからこそ、女性は妊娠を可能にしています。規則正しい生活を心掛け、女性ホルモンを分泌しやすい体にしましょう。

できるだけ長い間、ゆっくりと女性ホルモンを分泌し続けることができたら、体は若々しくいられます。

4. 大豆イソフラボンとエストロゲンの化学構造が似ています

加齢による女性ホルモンの減少は避けることができませんが、それを補う食品として知られているのが「豆乳」です。豆乳に含まれる「大豆イソフラボン」を分析すると、エストロゲンの化学構造と似ていることが分かっています。

5. 豆乳はバストに必要な植物性タンパク質が含まれています

豆乳の主成分は、植物性タンパク質です。「バストの土台となる筋肉」「バストを包む皮膚」などもタンパク質からできているため、バストにも欠かせない栄養素といえます。

また、植物性タンパク質には動脈硬化を予防するなど健康効果も期待できます。

6. 豆乳を飲む目安は、1日コップ1杯程度です

外食が多い方、仕事で忙しい方などでも手軽に飲めるのが豆乳のメリットです。飲むだけで調理の必要もないため、毎日続けることができます。

体への効果を期待して飲むならば、1日コップ1杯(200 ml)程度を目安にしましょう。

 

この記事の執筆者

佐藤 由加里
佐藤 由加里
バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール