- 「以前より胸が小さくなった」・・・51%
- 「しぼんで垂れた」・・・37%
- 「乳首の色が変わった」・・・9%
産後のママ必見!!授乳後も元のように胸を大きくする方法をご紹介!
目次
妊娠から産後までの期間、女性の体には色々な変化が起こります。胸の変化もそのうちの一つです。
「産後、バストがしぼんで小さくなった…」
「垂れてしまった…」
という悩みはあなただけではありません!妊娠、出産、授乳でホルモンの変化があった女性には多かれ少なかれ起きる体の変化なのです。
でも安心してください。胸に変化が起きるのは、女性ホルモンがしっかり分泌されているからです。そこから以前のような胸を取り戻すには、ちょっとしたケアが大切です。
産後の胸の大きさが変化する原因がわかれば、対処の方法がわかります。今回は、具体的なケアの方法もばっちりご紹介していきます。
私だけじゃない!?95%のママが産前のバストに戻りたいと思っています
ママを対象としたSNSが独自に行ったアンケートによると、95%のママが出産前のバストに戻りたいと答えたそうです。
出産後、バストに現れた変化についてのアンケートは、
と答えたそうです。
「変化したバストの悩みを解決するために何か努力をしている」と答えたママたちに、サイズアップのために試したものを聞いてみたところ一番多かったのが「マッサージ」です。
次が、形を整える「矯正下着」や、夜つけて寝るだけで胸の形を整えてくれる「ナイトブラ」の着用。そして「食事」に気をつけるという声が続きました。
産後、授乳、卒乳でバストはどう変わるの?
産後の胸の変化は、すべての女性に起きるわけではありませんが、ほとんどの女性が何かしら感じています。では具体的にどのような変化が起こるのか説明していきましょう。
妊娠すると女性ホルモンの分泌が活発になり、妊娠前よりも胸のサイズが大きくなります。産後は徐々に女性ホルモンの分泌が正常になるので、妊娠前のサイズに戻る場合が多いのです。
実際にサイズを測ってみると、妊娠前と大きく変化していないことも多いそうですが、妊娠前よりもうんと小さくなったように感じてしまうようです。
もう一つの理由は、出産は体力を使うので産後は体力が低下しており、基礎代謝が落ちて大胸筋が減少することがあります。大胸筋は胸の土台ですので、サイズが小さくなったように感じてしまうとのことです。
妊娠すると胸のサイズが大きくなり、胸の皮膚も一緒に伸びています。産後に胸のサイズが元に戻ると、伸びた皮膚だけが残るのでたるみにつながりやすいのです。
妊娠すると女性ホルモンの分泌が盛んになるため、色素細胞を活発化させメラニン色素も多く作られ、乳首が黒ずみやすくなるそうです。この変化は妊娠した女性の役9割が経験しています。
ショックを感じる方もいらっしゃると思いますが、女性ホルモンがしっかり分泌されているからこそなのです。
産後のバストの変化の原因① 女性ホルモンの変化
産後に胸が大きくなるのは「プロラクチン」という女性ホルモンが影響しています。
このホルモンには、母乳を作る働きがあります。乳腺葉を発達させ、このホルモンが増えることで、乳房の中にある乳腺で母乳が作られます。乳腺の発達に伴って脂肪細胞も増殖し、胸は大きくなります。
しかし、赤ちゃんが母乳を飲まなくなるとプロラクチンがだんだん分泌されなくなってしまいます。授乳していても、女性ホルモンだんだんと沈静化していくため胸のしぼみが発生してしまうのです。
産後のバストの変化の原因② クーパー靭帯が伸びてしまう
また授乳時、赤ちゃんに胸を引っ張られることでクーパー靭帯が伸びてしまい、胸が垂れてしまうことがあるそうです。
産後のバストの変化の原因③ 姿勢の悪さ
産後の子育てでは、おむつを替えたり抱っこをしたり前かがみの姿勢をとることが多くなります。知らず知らずのうちに猫背になっていることが多いのです。
猫背になると血液やリンパの流れが悪くなってしまい、代謝が落ちて、バストのハリが失われたり、胸のしぼみにつながってしまったりするようです。
産後のバストの変化の原因④ 皮膚の変化
産後は、女性ホルモンが通常の数十倍も分泌され、胸も大きくなり、同時に皮膚も伸びています。ホルモンが通常に戻ると、伸びきった皮膚だけが残り、結果として垂れた状態になってしまうのです。
例えると、一度膨らんだ風船がしぼむと、空気を入れる前より形が悪くなってしまうのと同じです。膨らんだ皮膚がたるみ、結果的に以前よりしぼんだ胸になってしまうそうです。
産後のバストの変化の原因⑤ 楽な下着を身につけている
「ブラカップキャミソール」や「ノンワイヤーブラ」など、バストを締めつけすぎない下着に人気があるようです。こういった下着はホールド力が弱いため、クーパー靭帯の伸びたバストを支えるだけのパワーはありません。
育児に追われる時期はなるべく楽な下着にしたいところですが、バストの脂肪が横や下に流れ、離れ乳や垂れ乳を招きやすくなるのも事実です。重力に耐えられるように、しっかりバストを支えられるブラジャーを選びましょう。
産後、サイズが変わっているのに、同じサイズのブラジャーを身につけていると、サイズダウンや胸の形を悪くすることもあるようです。サイズとバストの形に合ったカップのブラジャーを選ぶのはもちろん、補正下着や育乳ブラの着用をおすすめします。
産後のバストの変化の原因⑥ 授乳による影響
授乳中は赤ちゃんに乳首を引っ張られた状態が続きます。赤ちゃんを抱きかかえた姿勢での授乳は下向きに引っ張られるため、胸全体が垂れ下がりやすい状態になっています。
また、授乳のため膨らんだ状態の胸は、赤ちゃんが吸うことによってしぼみます。これを繰り返しているうちに、皮膚も合わせて伸び縮みして、胸がしぼみやすくなるのです。
産後のバストアップQ&A
産後の胸の変化は誰にでもありますのでケアは必要ですが、胸のサイズが大きい人は、妊娠から産後にかけてより念入りなケアを心がけましょう。
近頃の粉ミルクは母乳と成分がほぼ同じものが増えていますので、ミルクで育てたいと考える女性もいらっしゃると思いますが、ミルクで育ててもケアは必要です。
ただし、出産直後はバストもデリケートなので、様子を見ながら、できるところから少しずつ始めましょう。
ホルモンバランスを整えてバストアップ!
バストの成長は女性ホルモンと強いつながりがあります。
女性ホルモンの働きが悪くなるとバスト内の脂肪が減ってしまう原因につながります。女性ホルモンを調えるには女性ホルモンの分泌を助ける「食事」をとることと「質の良い睡眠」をとることが重要です。
女性ホルモンを分泌させる食事として有名な栄養成分は「大豆イソフラボン」です。イソフラボンは、大豆製品に含まれ、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌を促してくれます。
また、ミネラル成分の「ボロン」も、エストロゲンの分泌や濃度を高めてくれます。
- キャベツ
- リンゴ
- ブドウ
- 海藻
- アーモンド など
おやつの代わりにおすすめです。
バストアップのためには「良質なたんぱく質」も欠かせません。
- ビタミンB6を含むマグロやカツオなどの魚類
- 低脂肪高たんぱくの鶏のささみ など
バランスの良い食事で、健康的な体を作り、大切なバストを守りましょう。
赤ちゃんの夜泣きなどで睡眠も充分にとりにくい時期ですが、女性ホルモンの分泌に、睡眠は欠かせないものです。女性ホルモンはもちろん、私たちの体を修復したり、成長させたりするホルモンは「夜の10時から夜中の2時ごろ」に、もっとも多く分泌されるといわれています。
赤ちゃんと一緒に早めに寝て、朝少し早く起きて家事をするというような朝方の生活習慣にする方がホルモンバランスは整いやすくなります。
運動で姿勢を正してカッコいいママになろう!
バストそのものは脂肪ですが、胸を支えている筋肉を鍛えることでバストを支えているサポート力がつきます。
妊娠中は運動も制限されているため筋力が低下していることが考えられますので、運動をしてバスト周辺の筋肉を鍛えましょう。子育て中でも無理なくできるエクササイズをご紹介します。
1日2回程度行うと、バスト周辺の緊張が和らぐとともに、筋力がつきバストの下垂を予防することができるでしょう。
背中の筋肉が発達すれば姿勢が矯正され、自然と胸が張りだし印象は変わりますし、同時にクーパー靱帯への負担も軽減されます。
- 両手を背中の後ろで握り、手をつなぎます
- その状態でひじを伸ばします →このとき、左右の肩甲骨を近づけるように意識すると効果が高まります
- 胸の前で左右の手のひらと両ひじを合わせます
- ひじを離さずに、ゆっくりとひじを上にあげていきます
- そして、ゆっくりと元の位置へ戻します
バストアップといえば大胸筋を鍛えるプッシュアップ(腕立て伏せ)がおすすめです。
- 肩幅より少し広めに腕を広げて四つん這いになり、膝はくっつけておきます
- 膝を曲げたままで体をしっかり支え、膝は垂直に立て、足を床から浮かせます
- ひじをしっかり曲げて腕立て伏せをします
なるべく肩から骨盤までのラインをまっすぐになるように10回行います。
- 両腕を、肩甲骨を寄せるイメージで後ろに伸ばし、気持ちいいなと思うあたりまで上にあげます
- 後ろで蛇口を占めるようなイメージで、腕からひねります
- 10~20回を目安に行いましょう
大切にバストケア「マッサージ」で整えよう!
マッサージをすることによってリンパや血液の流れを良くなりますので、ホルモンバランスを整え、細胞も活発化するのでバストのハリを取り戻す効果が高まります。
5分くらいでできるマッサージをご紹介しましょう。それぞれ10回くらいを目安に行います。
鎖骨周辺をマッサージすると、デコルテがきれいになる効果があるそうです。
- 鎖骨のリンパが滞りやすいので、人差し指、中指、薬指の3本で、ちょっと痛いけど気持ちいいくらいの力加減で、小さな円を描くようにクルクルとマッサージします。
- 鎖骨からみぞおちにかけて、3本の指でさすり降ろします。
- 親指を反対側の脇の下に入れて、肩甲骨の上に残り4本の指を当てて挟みます。
- 10秒くらい、脇の中に親指を押し込んで、指全体でしっかりつかむように押し、緩めます。
- 腕をあげて、ひじから脇の下に向かってマッサージします。
- 二の腕の脂肪を胸に流すイメージで、軽く、さするようにマッサージします。
- 右胸は左手で、左胸は右手で、背中のお肉を胸に持ってくるイメージでマッサージします。
- 手のひらを使い、バスト全体を下から上へ持ち上げるように両手でマッサージをします。
- 反対側の胸も同じようにさすっていきましょう。
最後に左右の胸をギュっと寄せ集めたらマッサージ終了!
下着を見直してバストメイキング!
妊娠前使っていたブラジャーに戻して着用するのは、よくありません。サイズが同じように思えても、女性の胸は、「妊娠前」「妊娠中」「出産後・卒乳後」で胸の形が大きく変わります。
間違って選んだ下着を身につけているとバストの形が崩れやすくなりますので、その都度サイズを測り直して適切なサイズのブラジャーを身につけることが大切です。
また、寝ているときには「ナイトブラ」をつけると効果的です。ナイトブラは、眠りを邪魔しないつけ心地で、胸が横流れしないようにしっかりサポートしてくれますので、つけていれば寝ている間に胸の形を矯正してくれます。
また「補正ブラジャー」もおすすめです。補正ブラジャーは胸を正しい位置でキープし、胸に高さを作ってくれるブラジャーです。胸を正しい位置でキープすると胸のボリュームはアップしますので、服を着た状態できれいなシルエットとボリュームを演出してくれます。
補正ブラジャーは産後だけではなく、年齢による胸の垂れも防ぐことができますので、すべての女性におすすめです。
ブラジャー選びも大切ですが、正しく身につけることで胸の形も大きさもしっかりキープできます。ここでブラジャーの正しいつけ方をおさらいしましょう。
- 両腕を肩ひもから通して、前かがみになります
- 乳房の膨らみにそってカップを当て、ホックをとめます
- 前かがみになったまま、バストの脇にある肉を寄せ集めてカップにおさめます
- そのまま体を起こして、肩ひもの調節をします
- 最後に鏡でチェックしましょう
身につけたときに実感していなくても、鏡で見ると締めつけていることに気が付くこともありますよ。
日常生活のちょっとした工夫で取り戻そう!
産後すぐにとり入れたい習慣をご紹介しましょう。
骨盤を立てて背筋を伸ばして座ることを心がけましょう。授乳のときは授乳枕にタオルを挟むなどして、赤ちゃんをおっぱいの高さに合わせるようにします。
赤ちゃんの口元に乳首があれば、おっぱいを下に引っ張られることもなく、クーパー靭帯を傷つけることも少なくなります。
お出かけのときには、抱っこ紐やママバッグで、リンパを締めつけたり、無意識のうちに大事な胸を押しつぶしてしまったりしないよう気をつけましょう。
ベビーカーを押していても、軽い筋トレができます。背筋を伸ばして手は肩幅に、肩が常に耳の下に来るような姿勢で、大股で歩くように心がけましょう。お尻の筋肉がしっかり鍛えられますよ。
- 足を肩幅くらいにひらき、つま先を外に向けて立ちます。
- 赤ちゃんのお尻をしっかり持って引き寄せ、前かがみにならないように腰を伸ばして、赤ちゃんをゆらゆら揺らしてあげましょう。
肩甲骨や二の腕に疲れがたまると胸にも影響を与えてしまいますので、時々お子さんの体重を利用して腕をストレッチすると、赤ちゃんは喜び、ママは美しい二の腕が作れます。
まとめ
胸の大きさの変化は、妊娠、出産、授乳でホルモンの変化があった女性には少なからず起きることです。でも、ちょっとした習慣で以前のような胸を取り戻すことができるのです。
赤ちゃんのおむつ替えや入浴、食事とママさんは休む暇がありませんが、全部試そうと無理しないで、ご自身の体調、家族のサポート、仕事との兼ね合いなどを調整して、できることから始めましょうね。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |