- ストレスに対抗する
- 体脂肪を燃焼させる
- 炎症やアレルギーを抑える
- 体を覚醒させる など
バストに凝りを感じる…柔らかいバストをつくる方法とは?
目次
切ない思いやドキドキする気持ちを「胸が締めつけられる」「胸がキュンとする」と表現するように、私たちの心と体は想像以上につながっています。もちろん、バストの状態も体だけではなく心に関係しているのです。
たとえ、ストレッチやマッサージなどでバストの凝りが解消されても、心の凝りまで解消されなければ、根本的な解決にはなりません。
そこで、今回は心と体の両方からアプローチして、バストが凝る原因を探り、その凝りを和らげる対策を紹介します。
バストの凝りの原因
バストの凝りの主な原因は、運動や疲労からくる血行不良ですが、実は不安や悩みなど心理的なストレスも関係しています。どちらにしても、原因がわからなければ凝りが改善できません。
まずは、バストが凝る原因からみていきましょう!
原因1.ストレス
仕事や人間関係など、ほとんどの女性がストレスを抱えています。ストレスが発生すると、体内では「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
コルチゾールは、分泌量が適量なら体の調子を整える良いホルモンですが、過剰分泌されると免疫力を低下させたり、血圧を上げたりする「ストレスホルモン」に変貌し、全身にダメージを与えます。
さらに、ストレスを受けた体では、血管が収縮して血液の流れが悪くなり、栄養や酸素、老廃物の運搬が滞ります。
このような影響から、バストが冷えて硬くなり「凝り」が発生するのです。
原因2.筋肉のこわばり
日常生活の中で、バストまわりの筋肉や関節を使うことは少ないでしょう。
しかし、バストまわりの筋肉を動かさずにいると、筋肉が固まって「バストが凝った」と感じるのです。日頃からストレッチなどをして、筋肉をゆるめてあげましょう。
- 加齢
- 温度差
- 眼精疲労
- 運動不足
- 長時間のデスクワーク
- スマホやタブレットの使用 など
特に、スマホやタブレットの使い過ぎには注意してください。
頭や腕を支えているバストまわりの筋肉が疲労して、胸が内側に入り込み猫背になります。猫背になると、肺を覆う胸骨や肋骨が傾いて肺が圧迫され、バストに新鮮な酸素が届きにくくなります。
- 左手を上から背中に手をまわします。右手は下から背中に手をまわします。
- そして、左手と右手の指先同士が触れるか確認しましょう。
- 左右の手を入れ替えて、もう一度確認します。
上記の動作で指先同士が触れれば柔軟性があるといえますが、触れなければ筋肉がこわばっているといえます。
原因3.女性ホルモンの影響
「バストが重い」「なんとなく張る」という方は、女性ホルモンの影響かもしれません。
女性ホルモンは一定のリズムで分泌され、妊娠や出産、健康維持の役目を果たしていますが、その一方で「イライラ」「むくみ」「便秘」など体の不調を招くこともあり、この影響がバストにあらわれると「バストが凝った」と感じるようです。
- 月経後から排卵にかけて分泌量が増える
- コラーゲンの生成を助け、肌や髪を美しく保つ
- 体調や精神状態を安定させる など
- 排卵後から次の月経にかけて分泌量が増える
- 子宮で赤ちゃんを育てるために水分や栄養をため込む
- 乳腺を発達させる など
原因4.体の冷え
女性の悩みで多いのが「体の冷え」です。体が冷えると、血液やリンパ液の流れが悪くなりバストが凝りやすくなります。
そもそも、バストへ酸素と栄養を運んでいるのは血液です。血液の流れが滞ると、十分な栄養を取り込めず、バストの細胞を維持できなくなります。
また、余分な水分や老廃物を排出しているのはリンパ液です。リンパ液の流れが滞ると、バストにも内臓にも老廃物がたまり、全身にむくみが出やすくなります。
- 冷房が強い
- 寒い日に薄着で過ごす
- 締め付けの強い下着をつける
- 冷たい飲み物を飲み過ぎる など
原因5.活性酸素
体内で過剰に活性酸素が発生すると、バストのみずみずしさが失われてゴワゴワと硬くなり、凝りを感じやすくなります。
例えば、リンゴを切って放置すると、リンゴの切り口が酸素と結びついて茶色く変色してシワシワになります。これが、活性酸素によって体が老化するイメージです。
- 紫外線
- 大気汚染
- ストレス
- 喫煙
- アルコールの飲み過ぎ など
なお、加工食品や揚げ物の食べ過ぎにも注意しましょう。これらの食品は酸化している場合が多く、体内で活性酸素を増やす可能性があります。
原因6.病気の可能性
バストの凝りや痛みが酷い場合は「乳腺症」や「乳ガン」など病気の可能性もあります。
バストにしこりやくぼみがないか、セルフチェックをしましょう。定期的に、乳ガン検診を受けるのも大切です。
その他にも、バストまわりに不快感や痛みがある場合は「大人ぜんそく」を疑いましょう。
大人ぜんそくは、気道に炎症が起こる病気で、主な症状は激しい咳や胸の痛みなどです。最近、花粉症やアレルギー、生活環境などが影響して、大人ぜんそくの患者数が増加しているといわれています。
柔らかいバストのつくり方
私たちの体には、もともと「健康になろう」とする力が備わっています。その力を引き出せば、自分自身でバストの凝りも改善できるかもしれません。
そこで、ここからは誰でも簡単に実践できるバストの凝り対策を紹介します。ストレス解消法やアイテムを活用して体と心の詰まりを取り除き、柔らかいバストを目指しましょう。
対策1.マインドフルネスでストレス解消
ストレス解消法として、世界中で注目されているのが「マインドフルネス」です。
マインドフルネスは「今ここに存在する自分に意識を向け、そのままの自分を受け入れる」という考え方です。人は、何も考えていないつもりでも、雑念が次から次へと浮かんでくるものです。
そこで、その雑念を受け流し、呼吸にだけ意識を集中していきます。これを繰り返すと、頭の中が空っぽになりストレスが軽減され、記憶力や集中力がよみがえるのです。
- 姿勢を楽にしてイスに座り、目を閉じる
- 心の中で1から10までゆっくりカウントする
- 呼吸に意識を向け、お腹や胸の動きを感じる
- 雑念が浮かんだら、雑念があることを受け入れる
- 再び、呼吸に意識を向ける
- 5分間続ける
対策2.体をサポートするアイテム
バストの凝り対策に、体をサポートしてくれるアイテムを使用しましょう。「座るだけ」「つけるだけ」で簡単に自分の体をメンテナンスできます。
普段、使うイスに置いて使用すると、骨盤を立てて背筋がまっすぐに伸び、ゆがんだ体を整えます。
床座りは、筋肉への負担が大きい座り方です。機能性座椅子に座ると、座面に骨盤がしっかり収まり、他の筋肉への負担を減らせます。
腰に巻き付けるようにして使用し、骨盤の位置を整えます。腰痛対策にも役立ちます。
バストを美しく見せるだけではなく、姿勢を良くする効果も期待できます。
対策3.全身をつなぐ筋膜を感じる
バストは肩や脇など各パーツとつながり合っています。
例えば、バストに手をのせて少しだけ皮膚をずらすと、皮膚が脇や肩の方へ引っ張られる感じがします。これは、バストが正しい位置にくるように、まわりの筋肉が連動して動くからです。この機能を果たしているのが「筋膜」です。
筋膜は「内臓」「骨」「筋肉」「血管」など体のあらゆるパーツをつなぐ膜です。例えるなら、全身を包み込むストッキングのような存在で、筋膜の伸縮性のおかげで体がしなやかに動くのです。
ところが、運動不足やクセなどから無意識のうちに、筋膜が固定されてしまうことがあります。すると、筋膜同士がへばりついて「凝り」を発生させるのです。この凝りを取るには筋膜を柔らかくして解きほぐすことが大切で、このことを筋膜リリースとも言います。
また、日頃から体に備わる機能を発揮できるように筋膜の存在を意識しておくと良いでしょう。
- 胃と腸が1本の管でつながっている
- 手足の先に温かい血液が流れ、全身をめぐる
- 呼吸すると、胸と肺が広がる
対策4.脇の下をマッサージ
次に、脇の下をマッサージして凝りをほぐしましょう。
- 右手の親指を左脇の下に入れ、残りの4本の指で下から肩甲骨をつかむ
- 4本の指の位置を下にずらしながら、脇と肩甲骨の間を優しくほぐす
- 反対側も行う
- 右手の親指を除く4本の指を下から左脇へ入れ、右手の親指を脇の下の前に添える
- 親指と4本の指で脇をつまむようにほぐす
- 反対側も行う
- テニスボールやエクササイズ用のボールを2つ用意する
- 両脇にボールを挟む
- ボールを落とさないように、脇の下を刺激する
※脇の下にある「小胸筋」をほぐすと、筋膜がゆるんでバストが柔らかくなりバストアップが期待できます。
- 右手をまっすぐ、肩と同じ高さに伸ばし、90度に曲げる
- ひじから脇に向かって、左手で優しくなでる
- 反対側も行う
※血液の流れをスムーズにして、気になる二の腕の脂肪の代謝を促します。
対策5.下半身から鍛える
人は、心臓から全身に血液が送り出され、足まで届いた血液は再び心臓へ戻ります。重力に逆らうように、下から上へと血液を押し上げているのは下半身の筋肉です。
もし、下半身の筋肉が衰えれば、血液が滞り、凝りやむくみが発生するのです。そのため、下半身の筋肉を強化することが大切です。方法としては、ややきついと感じるくらいのウォーキングやストレッチが良いでしょう。
- 準備運動する
- 胸を張って背筋を伸ばす
- 腕を後ろに引くイメージで歩く
- 大股で歩く
- かかとから着地するように体重移動する
- 水分補給する
- 壁に左手をついて立つ
- 右ひざを曲げて、右手で右足の甲をつかみ20秒キープする
- 反対側も行う
筋肉に負荷をあたえると、筋力アップが期待できます。運動をする時間がない方や全く運動をしない方は、エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を使うようにしてください。階段は、意外と運動の強度が高く、下半身を鍛えるのに最適です。
対策6.食事改善で活性酸素を退治
流行のダイエットに飛びついたり、バストに良いといわれる食品だけ食べ続けたりすると、必要な栄養が不足して美しいバストにはなりません。まずは、バランスの良い食事を心がけ、若返りパワーがある「フィトケミカル」を積極的に摂りましょう。
・トマトの「リコピン」
・にんじんの「β-カロテン」
・ブルーベリーの「アントシアニン」
・大豆の「イソフラボン」など
フィトケミカルは、植物が紫外線や害虫から身を守るために作り出した物質です。細胞の内側と外側から抗酸化作用を発揮して、老化の原因となる活性酸素を退治してくれます。
まとめ
バストに凝りを感じたら、マッサージやストレッチなどでケアしてください。それでも、凝りが解消されなければ、マインドフルネスを実践し、疲れた心を休めてあげましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |