胸の形を崩さない!女性に合わせたダイエット方法とは?
バストの悩みQ&A

胸の形を崩さない!女性に合わせたダイエット方法とは?

ダイエットと聞くと「お菓子を我慢する」「肉を食べない」などをイメージしませんか?

多くの女性は、食事制限でダイエットをしようとしますが、実はこれが大間違いです。バストに必要な栄養まで激減して、胸の形が崩れてしまうからです。

では、胸の形をキープしながらダイエットするにはどうしたら良いのでしょうか?

今回は、体やバストの仕組みを説明しながら健康的にダイエットする方法を紹介します。

なぜダイエットで胸の形が崩れるのか?

なぜダイエットで胸の形が崩れるのか?
「ごはんやお菓子を我慢してダイエットしたのに、胸の形が崩れた」という経験はありませんか?

ダイエットの基本は、消費カロリーを増やして、摂取カロリーを減らすことです。そのため、多くの女性が食事制限をしてダイエットをしようとします。しかし、食事制限だけのダイエットでは、バストに必要な栄養素まで激減して、胸の形が崩れてしまうのです。

では、どんなダイエットなら理想のバストになれるのでしょうか?

まずはバストや体の仕組みを理解することからスタートしましょう。

バストは脂肪でできている

バストは、主に母乳をつくる乳腺と、それを包む脂肪からできています。

思春期になると、女性ホルモンの作用で乳管が増え、バストが大きく成長します。さらに、授乳期は乳腺が発達し、母乳がつくられ、乳管を通って母乳が分泌されます。

バストの構造と働き

バストの構造と働き

乳房

胸のふくらみ

脂肪

乳腺を包み、クッションのように外部の刺激から守る

乳腺

乳頭から放射線状に広がり、15~20の乳腺葉にわかれる

乳管

母乳が通る管

乳腺葉

乳管と乳腺小葉からできている

乳腺小葉

母乳をつくる細胞

リンパ管

バストの外側に通る管

体のエネルギー源となる脂肪

私たちの体は、水分が約60%、タンパク質が約20%、脂肪が約15%、糖質が約5%からできています。

タンパク質

骨、筋肉、皮膚、血液などの主成分
ホルモン、酵素などをつくる材料

糖質

脳や筋肉が働くためのエネルギー源

脂肪

筋肉を動かすエネルギー源
ホルモンをつくる材料

運動をしたり仕事をしたりするとき、私たちはエネルギーが必要です。ただ、そのエネルギーをつくり出す方法には優先順位があります。

最初、エネルギーになるのは糖質です。ごはんやパンなどの糖質を食べると、それが消化酵素の働きでバラバラに分解され、ブドウ糖に変わり、脳や筋肉を動かすエネルギーになります。

その後、糖質が不足すると、次にエネルギーとなるのが脂肪です。体にある脂肪が燃やされ、エネルギーとして全身で使われます。

さらに、脂肪が不足すると、最後にエネルギーとなるのはタンパク質です。筋肉などにあるタンパク質が分解され、エネルギーとして使われます。

つまり、消費されるエネルギー源には「糖質→脂肪→タンパク質」という優先順位があるのです。

ダイエットをすると、通常よりもエネルギーが消費され、脂肪が燃焼しやすくなります。すると、脂肪からできているバストは小さくなり、形が崩れる原因になるのです。

いつの間にか太る…女性の体

いつの間にか太る…女性の体
「なかなか増えた体重が戻らない」「今まで着ていた洋服がきつい」など、いつの間にかお腹まわりに脂肪が増えて、メリハリのない体型になった経験はありませんか?

なぜ、年齢を重ねるほど、太りやすくなるのかというと、実は加齢によって基礎代謝量が低下したり、脂肪のつく位置が変化したりするからなのです。

ここからは、基礎代謝や脂肪についてみていきましょう。

基礎代謝の低下
基礎代謝とは?
血液循環、呼吸、体温維持など、無意識に消費されるエネルギーです。

私たちは、寝ている間も、テレビを見ている間も、基礎代謝としてエネルギーを消費しています。しかも、基礎代謝量は1日に消費するエネルギーのうち、約60%を占めています。

必要なエネルギーの割合/1日あたり
基礎代謝=約60%

血液循環、呼吸など、生命維持のために消費されるエネルギー

生活活動=約30%

通勤、仕事、家事、運動など、生活のために必要なエネルギー

食事=約10%

食事のときに、消費されるエネルギー

基礎代謝のピークは10代で、若い頃は、消費エネルギーが高く、体型を維持しやすいものです。

ところが、年齢を重ねるほど、エネルギーを消費する働きがある筋肉が落ちていきます。それに伴い、基礎代謝も低下し自然と太りやすくなります。

「昔に比べて太りやすくなった」「食べる量は変えていないのに太る」とよくいいますが、この感覚は間違っていないのです。

やっかいな内臓脂肪

やっかいな内臓脂肪
年齢とともに基礎代謝が低下するだけではなく、脂肪のつく場所にも変化があらわれます。脂肪には、主に「体脂肪」「皮下脂肪」「内臓脂肪」の3種類があります。

3種類ある脂肪
体脂肪

体の中にあるすべての脂肪のこと

皮下脂肪

皮膚のすぐ下につく脂肪のこと

内臓脂肪

内臓のまわりにつく脂肪のこと

脂肪は内臓を守る働きや保温効果など、体を守るクッションのような役割をもっています。

しかし、内臓脂肪にだけは注意しなければいけません。内臓脂肪が蓄積されると、生活習慣病を発症するリスクが高まるからです。

しかも、女性は、加齢に伴う女性ホルモンの減少によって、内臓脂肪がつきやすくなり、次第にお腹まわりの脂肪が増えていきます。

年代別、体と脂肪の変化
10代~20代

女性らしい体型になるために、下半身に皮下脂肪がつきやすい
妊娠や出産に備えて、エネルギーを蓄えるために皮下脂肪がつきやすい

30代~40代

基礎代謝力が低下しはじめる
内蔵脂肪が増えはじめ、脂肪のつく位置が変化する

40代半ば~

ホルモンバランスが乱れる
内臓脂肪が多くなり、お腹まわりの脂肪が増える
メリハリのない体型になりやすい

胸の形をキープしながらダイエットするには?

胸の形をキープしながらダイエットするには?
食事制限するだけのダイエットでは、美しいバストをキープできません。脂肪も筋肉もどんどん削られて、バストは小さくなってしまいます。

脂肪を減らすよりも、筋肉を増やすことを意識して、ダイエットしましょう。

基礎代謝を上げて、燃焼しやすい体に

お腹が出てくるとメリハリのない体型に見えて、バストが小さく見えてしまいます。このお腹の脂肪を減らすためには、基礎代謝を高めて、エネルギーが燃焼しやすい体をつくりましょう。

おすすめは、スクワットやウォーキングです。

下半身の筋肉は、血液を心臓へ戻すポンプのような働きがあります。そのため、下半身を鍛えると、全身の血液の流れがスムーズになり、基礎代謝も高まります。

スクワットのやり方
  1. 背筋を伸ばして立つ
  2. 両足を肩幅に開き、胸を開いて両手を頭の後ろに組む
  3. 息を吐きながら腰を落とし、息を吸いながら腰を上げていく

スクワットは、朝晩5~10回程度行いましょう。血流がアップして、新鮮な酸素と栄養がバストまで届きやすくなります。

運動は苦手ですが、どのような運動をすれば良いでしょうか?
日常生活の中で体を動かすように心がけ、1回20分程度、週2回のウォーキングをすると良いでしょう。
ホルモンの力を利用する

ホルモンの力を利用する
ダイエットやバストアップを成功させるには、ホルモンの力を利用しましょう。なぜなら、ホルモンには女性を魅力的に見せる力があるからです。

ホルモンとは、体を調整する化学物質で、100種類以上あるといわれています。女性ホルモンは2種類あり、「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれています。

エストロゲンとは?
女性らしい体をつくるホルモンで、コラーゲンを増やして、髪や肌をキレイに見せる働きがあります。
プロゲステロンとは?
妊娠を助けるホルモンで、妊娠を維持するために、体に栄養や水分を蓄える働きがあります。

これらの女性ホルモンは、月経周期に合わせて分泌されています。月経から排卵まではエストロゲンが優位に、排卵から次の月経まではプロゲステロンが優位になります。

月経前と月経後、ダイエットしやすい時期はどちらですか?
月経後です。

プロゲステロンが優位になる月経前は、イライラしたり食欲が増したりと、体重が増えやすくなる時期です。さらに、むくみ、冷え、便秘などの体調不良も起こりやすくなります。

月経前は無理をせず、月経後の体調の良い時期からダイエットをスタートさせましょう。

自律神経を整える

「バストアップをしたい」「ダイエットをしたい」「お腹が空いた」など、感情や欲求を感じさせているのは「脳」です。あらゆる命令は、脳から発信され、それが「自律神経」に伝わることで、体の機能が調整されています。

自律神経とは、全身に張り巡らされている神経のひとつです。自律神経には、体を活発にさせる「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」の2つがあります。

この2つの神経が、シーソーのようにバランスをとり、呼吸、内蔵の動き、体温の維持などをコントロールしています。寝ている間、無意識でも、呼吸や消化ができるのは自律神経のお陰なのです。

しかし、ストレスや疲労などから自律神経のバランスが乱れる場合があります。そのようになると、血管が収縮し、酸素を取り込む量が減り、血液の質や流れが悪くなります。その結果、基礎代謝が低下し、太ってしまったり体調不良を起こしたりするのです。これは、バストにも悪影響で、血流が悪くなると、バストに必要な栄養素や酸素が行き渡らなくなります。

そのため、自律神経のバランスを整えることがダイエットのカギなのです。

女性に必要な食べ物とは?毎日続けられる食べ方

女性に必要な食べ物とは?毎日続けられる食べ方
「食事は栄養のバランスが大切」と誰もが理解しています。しかし、仕事や家事で忙しいと思い通りの食事を用意できないものです。

さらに、テレビやインターネットでは「○○を食べると痩せる」「○○が健康になる」など、さまざまな情報があふれています。このような状況では、食事メニューを考えるだけでもストレスを感じてしまうでしょう。

そこで、ここからは毎日無理なく続けられるような食材や食べ方を紹介します。

知っておくべき栄養素

女性に慢性的に不足しやすい栄養素は「カルシウム」「ビタミン」「鉄」です。

カルシウム

女性ホルモンには、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあります。ところが、女性は加齢とともに女性ホルモンが減少していきます。

この影響から、女性は年齢を重ねるほど骨が弱くなります。骨の材料にもなるカルシウムを積極的に摂りましょう。

【カルシウムが多く含まれる食品】
牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚、パセリ、小松菜

ビタミン

ビタミンは、糖質、タンパク質、脂肪からエネルギーをつくり出す働きがあります。ビタミンが不足すると、基礎代謝が低下し、太りやすい体になってしまいます。

ビタミンが豊富に含まれる色の濃い野菜や果物を食べましょう。

【ビタミンが多く含まれる食品】
緑黄色野菜、果物、ナッツ類

鉄分

鉄分には、全身に酸素を運ぶ役割があります。不足すると、全身が酸欠状態になり、頭痛、動悸、貧血などの症状があらわれます。

さらに、女性は月経により定期的に鉄分を失うため、鉄分が不足しやすいものです。牛肉や赤身魚など、赤い動物性の食材に鉄分が多く含まれているので、意識して食べると良いでしょう。

【鉄分が多く含まれる食品】
レバー、牛肉、アサリ、カツオ、マグロ、海藻、ほうれん草

ダイエットとバストアップに発酵食品

ダイエットとバストアップに発酵食品
発酵食品は、味も美味しく種類も豊富にあり、飽きずに毎日少しずつ食べられます。さらに、美肌や風邪予防など健康効果も期待できます。

なぜ、発酵食品が体に良いのですか?
発酵食品には、酵母や乳酸菌など微生物が含まれており、それを食べることで腸内の善玉菌が増え、便秘が改善したり免疫力が高まったりします。
発酵食品の食べ方
1日1杯の具だくさん味噌汁

味噌には、老化の原因となる活性酸素を撃退する働きがあり、美容効果も期待できます。

ただし、味噌は塩分が多い調味料です。塩分を体の外へ出す働きがあるワカメや切り干し大根を加えて、具だくさんの味噌汁をつくりましょう。

1日1パックの納豆

納豆の材料である大豆には「イソフラボン」という成分が含まれています。イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造をしており、女性ホルモンのバランスを整えるのにも役立ちます。

デザートのかわりにヨーグルト

ヨーグルトは、牛乳などの乳酸菌を発酵させたものです。乳酸菌は、腸を元気にする働きがあり、老廃物を体の外へ排出するのを助けます。ダイエット食としてもおすすめです。

SNS映えする?レインボーフード

SNS映えする?レインボーフード
レインボーフードとは、赤、黄、白、オレンジ、緑、青など色の濃い野菜や果物のことです。

これらの食材には、それぞれ「色素」「苦味」「香り」などの特徴があります。そして、この特徴の元になるものが「フィトケミカル」です。

フィトケミカルとは?
植物が紫外線や虫から身を守るために、自分自身でつくり出した化学物質です。トマトの「リコピン」、赤ワインの「ポリフェノール」なども、そのフィトケミカルのひとつです。

フィトケミカルには、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があり、美容や健康に役立つと考えられています。

色で見分けるレインボーフード

トマト、スイカ、ラズベリー、ザクロ、赤パプリカ、プラム

バナナ、レモン、とうもろこし、ショウガ、リンゴ、パイナップル

タマネギ、にんにく、キャベツ、大根、カリフラワー

オレンジ

ニンジン、カボチャ、ミカン、サツマイモ

ほうれん草、ブロッコリー、オクラ、ピーマン、モロヘイヤ

ブルーベリー、ぶどう、なす、紫キャベツ、紫タマネギ、黒豆

このような食材を毎日の食事にとり入れましょう。写真にとってインターネットに投稿すれば、SNS映えするかもしれません。

心を守りながらダイエットを続ける

心を守りながらダイエットを続ける
「ダイエットしても体重が減らない」「体型が崩れる」など失敗や挫折があると、気分が落ち込んでしまいます。しかし、私たちは心の持ち方次第で、毎日をより楽しく過ごせます。

ダイエットが成功したか、失敗したかの結果ではなく、自分がこれまで行ってきた努力や成長にも目を向けられるように、ここからは心に注目してみていきましょう。

プチ瞑想で心をリセット

「ダイエットをしたい」「バストアップをしたい」という気持ちが生まれるのは、「他人から魅力的な人だ」と思われたいからです。

ただ、他人の視線や見た目ばかりに意識が向いていると、自分の心にまで意識が向かないことがあります。そのようになると、イライラしたり、憂うつになったり、心が混乱してしまいます。

自分自身と向き合うために、まずは簡単な「プチ瞑想」にチャレンジしてみましょう。プチ瞑想には、不安や緊張をほぐし、心を穏やかにする効果があります。

プチ瞑想のやり方

プチ瞑想のやり方

  1. 座る(椅子に座っても、座禅のポーズでもOK)
  2. 軽く目を閉じる
  3. 胸を張り、背筋を伸ばす
  4. 鼻からゆっくり息を吸う
  5. 口を小さくすぼめて息をゆっくり吐く
  6. 数分間続ける

プチ瞑想による深い呼吸から、体の内側に意識が集中していきます。心臓の鼓動、背筋の伸び、空気の冷たさなどを愛おしく感じ、自分を大切にできるようになります。

自律訓練法で心と体のバランスを

自律神経が乱れると、基礎代謝が低下したりイライラしたり、心身の不調につながります。そこで、自律神経を整えるために行われているのが「自律訓練法」です。

自律訓練法は「暗示」のようなものです。自分で「リラクゼーションをする」と意識して、そのリラクゼーション作用を高めます。

セルフケアで自律訓練法を行う方法
  1. 時計やアクセサリーを外す
  2. 楽な姿勢で座る
  3. 両手を膝にのせ、足は軽く開き、力を抜く
  4. 「リラックスしている」と心の中で唱える
  5. 「両腕が重い」と心の中で唱え、その重さを感じる
  6. 「両足が重い」と心の中で唱え、その重さを感じる
  7. 最後に手を前に伸ばし、その重いイメージを消去する

私たちは、無意識でも体に力が入っているため、あえて体の重さを意識して、その後、体をゆるめると、リラックス状態になります。

ゲーム感覚で楽しくダイエット

ダイエットやバストアップは、長期戦になります。なかには、体重が減らず、スランプに陥る方もいるかもしれません。

そのようなときは、ゲーム感覚で楽しむのがおすすめです。例えば、運動するとき制限時間をつくったり、それが達成できたときはご褒美を自分に与えたりするのも良いでしょう。

また、日記やメモなどを書くのも有効です。日記を書き続けると、自分の食事や行動を客観的に見られるようになります。

ダイエット日記の付け方のポイント

ダイエット日記の付け方のポイント

  • 日付を記入
  • 体重、体脂肪、ウォーキングの歩数などを記録
  • 失敗したこと、悲しいことなど、マイナスの感情を記入
  • 達成したこと、嬉しいことなど、プラスの感情を記入
  • 明日の目標を記入

マイナス感情があっても、その日のうちにその感情を断ち切って、明るい未来へつなげましょう。

まとめ

1.バストは脂肪からできているため、ダイエットで脂肪が燃焼されるとバストが小さくなり、胸の形が崩れる原因になる
2.女性は、加齢に伴う女性ホルモンの減少によって太りやすくなる
3.ダイエットやバストアップのためには、味噌や納豆などの発酵食品を毎日食べると良い
4.体調が良く、やせやすい、月経後からダイエットをスタートさせるのがおすすめ
5.ダイエットを続けるには、自分がこれまで行ってきた努力や成長にも目を向けることが重要

ダイエットが必要になるのは、太りやすい生活になっているからです。日頃の運動や食事を再確認してみてください。

さらに、モチベーションが下がらないように、自分自身の心に向き合う時間をつくりましょう。

 

この記事の執筆者

佐藤 由加里
佐藤 由加里
バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール