背筋のストレッチはバストアップに効果があるって本当?
目次
背筋のストレッチは猫背を改善しバストアップに有効です
バストアップのためには、大胸筋や小胸筋といった胸の筋肉を鍛えたりほぐしたりすること有効ですが、背筋のケアも大切です。なぜなら背筋が衰えていると猫背になってしまうため、胸の筋肉と同様に鍛えたりほぐしたりすることが必要となるのです。
猫背は胸を圧迫し、血行を悪くします。胸を圧迫することはバストの成長を妨げて形を崩しますし、またきれいなバストを保つための栄養は血液によって運ばれてきますので、血行が悪いとバストは栄養不足になってしまいます。
ですからバストアップのためのトレーニングを頑張ったとしても、猫背であればなかなか結果につながりません。
さらにバストに必要な栄養を積極的に摂取したとしても、猫背がバストアップを妨げてしまいます。できるだけ、猫背にならずに背中を反った姿勢を心がけたいものですが、背筋が弱いとその状態を保つことができず、どうしても背中が丸くなってしまいます。
バストアップを望むのなら、ストレッチで背筋を鍛えたりほぐしたりして、猫背の解消に努めたいものです。
背筋のストレッチで猫背を改善しましょう
背筋とは背中の筋肉の総称で、僧帽筋や広背筋などがあります。猫背にならないしっかりとした背筋をつくるには、僧帽筋や広背筋に効くストレッチや肩甲骨を動かすストレッチをおこないたいものです。
ではまず僧帽筋について詳しく見てきましょう。僧帽筋は、肩甲骨を動かし正しい位置を保つ働きをしています。
僧帽筋がこっていたり弱かったりして働きが鈍っていると、猫背になりバストの形が崩れるだけでなく、肩甲骨周辺にムダなお肉がつきやすくなるなど、残念なスタイルになってしまいます。
美しいバストと姿勢を手に入れるために、僧帽筋をほぐして鍛えるストレッチをとり入れたいものです。
それでは僧帽筋に効くストレッチを幾つかご紹介しましょう。まずは立っておこなうストレッチです
両足を肩幅に開いて立ち、胸を張ります。両腕を広げて手のひらを上に向けたら、腕を上下に数回揺らしてください。
手のひらの向きを下に変えて、同じように腕を数回上下に揺らします。これを、10回ほど繰り返しましょう。
次に横になっておこなうストレッチをご紹介します。床にうつぶせに横たわり、腕は体の横に沿わせるように伸ばしてください。
息を吸いながら背中を反らし、顎と手先、足先を床から離し、お腹で体を支えます。その状態で3秒静止し、ゆっくりと顎と手足を床に下ろし体を戻します。
腰を反らせるのではなく、背中の筋肉を使うのがポイントです。これを3回続けましょう。
腕を引く動きやストレッチで広背筋を刺激しましょう
広背筋は、腋の下から脇腹にかけて逆三角形のような形で存在し、肩甲骨を寄せるときに使われる筋肉です。物を持ち上げる動作や、背筋を伸ばしたときに使われます。
広背筋をトレーニングすることは猫背の改善につながりますし、ウエストのくびれができやすくなるなどのメリットがあります。座っている時間が長いと、広背筋を使う機会が少なくなり衰えやすくなります。
オフィスワークに就いているなど座っておこなう作業が日常化している人は、立ち上がってリフレッシュする時間を挟むなど工夫をしましょう。
また腕を引く動きでも広背筋は刺激されるので、歩くときの腕ふりを後ろに大きく動かすように意識するなど、腕を引く機会を増やすとよいでしょう。
広背筋の動きが衰えている人には、広背筋を鍛えほぐしてくれるストレッチがおすすめです。それでは椅子に座っておこなえるストレッチをご紹介します。
背もたれのある椅子に座ってください。右後ろを見るように体をひねり、右側の背もたれを両手で持ちます。
そのままの体勢で、5秒保ちます。左側も同じようにおこない、10回程度繰り返してください。
次にご紹介するのは、タオルを使った広背筋のストレッチです。
フェイスタオルの片側の端を右手で持ち、もう片方の端を左手で持ち、そのまま両腕を上に伸ばし、頭上でタオルが一直線に張った状態にします。
右手を右下に引っ張りながら左の脇腹を伸ばしたら、30秒キープしてください。同様に左手を左下に引っ張り右脇腹を伸ばして30秒キープします。
このストレッチで、広背筋全体を刺激することができます。
肩甲骨が開いたままになると猫背を招いてしまいます
肩甲骨は腕を動かすときに使われる骨で、本来は上下左右に動くものです。しかし腕を前にだす動作を頻繁にしていると、肩甲骨が開いたままになり元の位置に戻らなくなります。
肩甲骨が開きっぱなしだと背中が丸まり猫背になりますし、周辺の筋肉も硬くなり働きが弱くなり、さらに猫背を助長してしまいます。腕を前にだす作業として挙げられるのが、パソコンを使ったり字を書いたりするデスクワークです。
また食材をカットしたり炒めたりする料理や、掃除や洗濯などの家事も、腕を前にだすことの多い作業です。オフィスワークに就いている人や主婦の人は、とくに肩甲骨の位置が外側にずれやすいので注意をしてください。
肩甲骨を正しい位置に導くには、左右の肩甲骨を寄せる動きが効果的です。では肩甲骨を寄せるストレッチを紹介していきましょう。
頭の上で両手の指を組み肘を曲げたら、手のひらを後頭部につけてください。そのまま、肘を後ろ側に動かすように力を入れ、胸を開き左右の肩甲骨を寄せます。
立った姿勢でも座ったままでも、どちらでもおこなえますので、猫背が気になる人は実践してみましょう。
次にご紹介するストレッチは、立っておこなってください。
まず両手の指を後ろで組んだら、顔を上に向け、顎(アゴ)を伸ばします。同時に腕を下に引くように力を加え、胸を開き肩甲骨を寄せます。
どちらも手軽にできるものなので、前かがみの姿勢が続いたときなどにとり入れるとよいでしょう。
背筋のストレッチは美容と健康に効果があります
背筋をストレッチで鍛えたりほぐしたりすることで猫背が解消すると、バストアップにつながるだけでなく、次のようなメリットがあります。まず肩こりや腰痛が軽減します。
肩こりや腰痛の大きな原因は、猫背などの姿勢の悪さです。背筋が鍛えられて姿勢が整うことで、肩こりと腰痛の改善が見られるのです。
また胸を張っている時間が長くなることで、呼吸が深くなります。呼吸が深くなると体内にとり込む酸素の量が増え、血行が促進されます。
血行が良くなると冷え性や生理痛が改善され、便秘やむくみの解消にもつながります。
さらに顔色も良くなるためくすみやクマが改善されるなど、数々の嬉しい変化が期待できるのです。
血行が促進されると代謝が良くなり、脂肪が燃焼しやすくなります。ですからストレッチで背筋を活性化することは、太りにくい体をつくることにつながります。
背筋が伸びて引き締まった体つきになり、バストサイズもアップすれば、理想のスタイルに近づくことができるでしょう。
また血行が悪いとヘアトラブルも起きやすくなります。頭皮が血行不良だと抜け毛が増えてしまいますし、髪質も衰えてしまいます。
さらに頭皮も荒れやすくなってしまうので、血行を良くして健康な髪を育みたいものです。
このように血行を促進することは、体の中を健康にする上、外見の美しさにもつながります。背筋のストレッチを習慣にして、美と健康を手に入れるよう努めましょう。
胸の筋肉のストレッチでバストアップを目指しましょう
背筋のストレッチで猫背を解消したら、胸の筋肉のストレッチでバストアップを目指しましょう。バストの成長や形成に重要な筋肉は、大胸筋と小胸筋です。
そのうちの大胸筋は、バストの土台となる筋肉です。大胸筋を鍛えることで、バストの脂肪が横に流れたり下垂したりするのを防ぐことができます。
そんな大胸筋を鍛えるには、合掌のポーズが効果的です。胸の前で合掌し肘を開いて腕を水平にしたら、両手のひらを押し合い、その状態を15秒キープします。
これを、5回を1セットとして、1日に3回おこないましょう。
バストアップのためには、小胸筋のケアも大切です。小胸筋がこり固まっていると、猫背になりバストの形が崩れやすくなります。
硬くなった小胸筋をほぐすには、鎖骨の下をマッサージするとよいでしょう。
指の腹で気持ちいいと感じる力加減で押してください。お風呂あがりにマッサージをおこなうと、より効果的です。
また腕ふりも小胸筋をほぐすのに有効です。右側の鎖骨の下を数回指圧したら、右の腕を前後にブラブラとふります。
同様に左側の鎖骨の下を数回押し、左腕を前後にふってください。肩や腕の力をぬいておこなうのがコツです。
小胸筋はデスクワークや家事などによって硬くなりやすいので、作業の合間にマッサージや腕ふりをとり入れるとよいでしょう。
鎖骨の下を触って硬いと感じたら、小胸筋が硬くなっているサインです。そのようなときにも、腕ふりやマッサージで小胸筋をほぐしましょう。
まとめ
バストアップのためには、大胸筋や小胸筋など胸の筋肉のストレッチが効果的ですが、背筋のケアも大切です。背筋を鍛えたりほぐしたりして猫背を解消することが、バストアップにつながるからです。
胸の筋肉を鍛えても、背筋が衰えているとバストアップ効果がでにくくなってしまいます。
しっかりとした背筋をつくるには、僧帽筋や広背筋、肩甲骨のストレッチが有効です。僧帽筋は肩甲骨を動かし正しい位置に保つ働きをしていて、僧帽筋が衰えていると猫背になりバストの形崩れにつながってしまいます。
僧帽筋に効くストレッチを実践して猫背を改善し、バストアップを目指しましょう。
広背筋は、物を持ち上げたり背筋を伸ばしたりするときに使われる筋肉で、座っている時間が長い人は広背筋を使う機会が少ないため衰えやすくなります。デスクワークに就いている人は広背筋が衰えやすい環境にいますので、要注意です。
手軽にできる広背筋に効くストレッチとして、座っておこなうものやタオルを使用するものなどがあります。
肩甲骨は本来上下左右に動かすことができますが、腕を前にだす動作を頻繁にしていると、外側に開きっぱなしになってしまいます。そうなると猫背を助長することになるので、ストレッチでほぐすことが大切です。
両側の肩甲骨を寄せるストレッチで肩甲骨の歪みを改善することができるので、とり入れてみましょう。
背筋をストレッチで鍛えたりほぐしたりすると、バストアップ以外にもさまざまなメリットがあります。肩こりや腰痛が軽減されたり、血行が良くなりクマやくすみが解消されたりします。
また脂肪が燃焼されやすくなるので、痩せやすい体をつくることができます。
背筋のストレッチで猫背が改善したら、胸の筋肉のストレッチもとり入れバストアップを目指しましょう。バストの土台となる大胸筋を鍛えるには、合掌のポーズが有効です。
また小胸筋のこりをほぐすのもバストアップには大切です。鎖骨の下を指で指圧し、小胸筋をもみほぐしましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |