卵の白身と黄身のどちらがバストアップによいですか?
目次
白身も黄身もバストアップには重要です
卵は、人間の体が健康であるために必要な栄養をたくさん含んでいます。その中でも卵に含まれるコレステロールは、バストアップに関係するエストロゲンという女性ホルモンの生成に不可欠です。
コレステロールは卵の黄身に含まれていて、白身にはありません。だからといってバストアップには卵の黄身のほうがよいというわけではありません。
実は、卵の白身には、とても良質なタンパク質が含まれているのです。それは、人間が生きていくために不可欠な複数の必須アミノ酸のうち、すべてが必要量以上に卵の白身に含まれているということです。
タンパク質は筋肉や臓器、肌などの元になり、体のあらゆるところが必要としています。だから卵は白身と黄身を分けずに食べたほうがバストアップにとってよいのです。
ただし卵ばかりをたくさん食べることは、バストアップだけでなく健康にとってよくありません。他の食材と組み合わせて卵を上手く料理して食べることで、女性ホルモンの分泌や健康的なバストアップができるようになります。
もちろん、健康的なバストアップのためには、食事プラス運動や睡眠といった生活習慣がベースです。
女性ホルモンの元になるコレステロール
女性ホルモンの一つであるエストロゲンはバストの中の乳腺を増殖し、もう一つのプロゲステロンは乳腺を発達させます。思春期にバストが大きくなるのは、この二つのホルモンの分泌が増えることが関係します。
生理前にバストが張る状態になるのは、プロゲステロンが作用するためです。大人の女性の美しさやバストアップのためにも女性ホルモンは欠かせません。
その中でもエストロゲンはコレステロールを原材料の一つにします。コレステロールは脂質の一種で、女性ホルモンや男性ホルモンの他に細胞壁や胆汁などを作ります。
健康診断では、HDLコレステロール(善玉コレステロール)やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)という検査項目があります。健康にとって欠かせないコレステロールですが、適当な範囲であることと善玉と悪玉とのバランスが重要です。
悪玉コレステロールが多すぎると、動脈硬化の原因になります。その状態が続くと、生活習慣病である心筋梗塞や脳卒中に繋がるリスクが悪化してしまいます。
さて人に必要なコレステロールの70%は肝臓で脂質と糖質を元に作られます。残りは食べ物から吸収されます。
人は新しいコレステロールを日々必要とするため、コレステロールを含む食べ物の摂取は毎日不可欠です。コレステロールを多く含む食べ物は、卵の他に、いくら・牛肉・豚肉・鶏肉などがあります。
卵の量は、栄養バランスやアレルギーなどを考えて
完全栄養食といわれる卵ですが、実は卵にはビタミンCや食物繊維は含まれていないのです。それらも人の健康には必要なものなので、卵以外の食べ物から摂らなくてはいけません。
またある一つの栄養素だけ摂りすぎて他の栄養素を含む食べ物を食べないということは、栄養バランスを崩します。栄養バランスの悪い食生活は、エストロゲンの分泌にも悪影響を及ぼします。
さらにはバストアップどころか健康を害する場合もありえます。ですから卵ばかりを食べるダイエットや、卵が入っているからといってスイーツを食べ過ぎることはよくありません。
ところで過去には、卵を食べ過ぎるとコレステロールが増加して、動脈硬化に繋がりやすくなるといわれてきました。しかし近年の研究で、健康な成人がほぼ毎日卵を1個食べても、動脈硬化に繋がるようなリスクはないとされてきています。
それよりも卵と一緒に食べる脂質の種類やタンパク質、そして炭水化物の量が、コレステロールのバランスや総量に関係しているといわれています。つまりバランスの取れた食生活が、コレステロールにとって、そしてホルモンバランスや健康的なバストアップにとって重要なのです。
ただ卵の食べ過ぎにはアレルギーという観点からも、健康状態などに応じて最適な量を食べるようにしましょう。
卵の栄養を上手に食べるならば半熟卵に野菜をプラス
料理する時には、卵のいくつか特性を知っておきましょう。卵料理といえば、卵焼きや目玉焼き、ゆで卵が簡単です。
ところが卵は高温で調理するとタンパク質やビタミンBが変化し、量が減ってしまいます。だからといって生で食べるにもメリットとデメリットがあります。
生卵ならば、タンパク質やビタミンBを生卵に入っている量をそのまま摂取することが可能というメリットがあります。
しかしデメリットとして、生卵の中にあるアビジンという成分がビオチンの吸収を邪魔することがあります。ビオチンはビタミンB7といわれ、不足すると皮膚炎などの症状を引き起こします。
また生卵は消化に時間がかかるので、胃腸が弱くなっている時には向いていません。毎日生卵を食べ続けると飽きてしまうし、免疫が低下している時に生卵を食べることはリスクがあります。
これらから考えると、中間である「半熟」の状態が、卵の栄養をもっとも上手に食べられるということになります。半熟といえば、白身が白くふわっと固まり、黄身に熱は通っているけれど、とろっと溶けだしそうな状態です。
たとえば半熟のゆで卵や温泉卵、ポーチドエッグといった調理方法です。これらならば忙しい人、あまり料理が得意でない人でも簡単に作ることができそうです。
またちょっと手を加えてみましょう。たとえばトマトの野菜サラダにポーチドエッグを添えたり、きのこやピーマンなどの野菜炒めに半熟卵を入れた一品なら栄養を上手に摂ることができます。
半熟卵プラス野菜のレシピならば、半熟卵の栄養と一緒にビタミンCや食物繊維など卵にはない栄養も一度に摂ることが可能です。
イソフラボンが入った大豆製品も女性ホルモンに関係します
ある一つの食べ物だけをたくさん食べても、女性ホルモンは増えません。特定の食べ物を大量に食べるよりも、野菜・魚・きのこ類などの多くの種類をたくさん食べることが女性ホルモンにとっては大事です。
さて卵以外にも女性ホルモンに関する食べ物があります。それは大豆です。
イソフラボンという大豆に含まれている成分が、エストロゲンに似た化学式をしています。
たとえば加齢によりエストロゲンの分泌が少なくなった場合、イソフラボンがエストロゲンの代わりに働いてくれます。大豆由来食品にイソフラボンが多く含まれていることが知られています。
また大豆やその加工食品には、健康面で気になる悪玉コレステロールを抑える役割があることが研究により分かってきました。
和食には、味噌や豆腐、厚揚げなど大豆を使った料理が多いです。しかし最近の日本人の食生活は欧米化しているため、大豆を使った和食を食べる機会が少なくなってきました。
和食は、大豆を多く使うことだけでなく、野菜や魚をたくさん使ったレシピが多いことが肉中心の欧米型食生活と異なります。
大豆やその加工食品を使った和食を積極的に取り入れることで、食生活をもっとバラエティ豊かにするとともに、イソフラボンを摂取してエストロゲンを補い、バストアップに繋げましょう。
バストアップのためには、食事プラス運動と睡眠
良質なタンパク質や女性ホルモン分泌アップになるような食べ物をたくさん食べるだけでは、バストアップは上手くいきません。健康的なバストアップには、適度な運動と熟睡が大切なポイントです。
たとえばウォーキングやサイクリング、ストレッチやプールで歩くなどの軽めの有酸素運動を毎日30分ほど行う習慣を付けましょう。
すると脂肪が燃えやすくなり、血流が良くなり、代謝が改善されます。健康的なバストアップに繋がる、栄養が体の隅々までいきわたるような健康的なボディになるのです。
また夜はしっかりと睡眠を取って、気持ちよく目覚めることが女性ホルモンの分泌アップには重要です。女性ホルモンを分泌させるのは卵巣ですが、分泌の指令を出すのは脳の下垂体や視床下部です。
よく眠れない状態になると、脳を休めることができないので、女性ホルモン分泌の指令が乱れてしまいます。すると女性ホルモン自体の分泌が上手くいかず、ホルモンバランスが崩れてしまいます。
せっかく栄養を十分に取っても、バストアップに繋げられなくなるのです。夜にしっかり眠るためには、きちんと朝起きて活動することです。
食事や運動に加えて、ストレス解消することも睡眠の質を改善させます。就寝直前にスマホやテレビを見過ぎて、脳を興奮させると眠りに入りにくくなります。
ベッド周りに光の刺激などの眠りを邪魔するものを減らし、睡眠の質を上げる工夫をしましょう。
まとめ
卵に含まれるコレステロールは、バストアップに関係するエストロゲンという女性ホルモンの生成に不可欠です。そして白身には、とても良質なタンパク質が含まれているのです。
だから卵は白身と黄身を分けずに食べたほうがバストアップにとって良いのです。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンはコレステロールを原材料の一つにし、バストの中の乳腺を増殖します。もう一つのプロゲステロンは乳腺を発達させます。
人は新しいコレステロールを日々必要とするため、コレステロールを含む食べ物は毎日不可欠です。
完全栄養食といわれる卵ですが、卵にはビタミンCや食物繊維は含まれていません。コレステロールの点からは、卵の食べ過ぎには問題がないといわれています。
しかし栄養バランスやアレルギーなどを考慮して、卵以外にもさまざまな栄養を一緒に食べるようにしましょう。
卵の特性を考えると、半熟状態が、卵の栄養をもっとも上手に食べられるということになります。たとえば半熟のゆで卵や温泉卵、ポーチドエッグなどです。
半熟卵プラス野菜のレシピならば、卵の栄養と一緒にビタミンCや食物繊維など卵にない栄養も一度に摂れます。
イソフラボンという大豆由来食品に多く含まれている成分があります。女性ホルモンの一つである、エストロゲンに似た化学式をしています。
大豆やその加工食品を使った和食を積極的に取り入れてエストロゲンを補い、バストアップに繋げましょう。
良質なタンパク質や女性ホルモン分泌アップになるような食べ物をたくさん食べるだけでは、バストアップは上手くいきません。健康的なバストアップには、適度な運動と熟睡も大切なポイントです。
良質な睡眠で女性ホルモン分泌を指令する脳を休めましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |