- 女性ホルモンの分泌低下が起こる
- 肌の弾力の元であるエラスチンが破壊される
- ビタミンC不足になる
- 乳がんリスクが高まる
育乳できない理由にタバコが関係している?
(2020.03.12 追記)
タバコを吸っていると胸が小さくなると聞いたことがあると思います。関係なさそうに思えますが、タバコは育乳の妨げになるといわれています。
なかなかやめられないタバコですが、体への影響を考えると禁煙したほうが良いかもしれません。禁煙することで得られるメリットはたくさんあります。
胸だけではなく体のためにも考えてみましょう。
タバコが体にもたらす影響
タバコは健康の妨げになることをご存じですよね。タバコに含まれている有害物質のニコチンは強い依存性があることで知られており、なかなかやめるのが難しいといわれています。
発がん物質を含むタール、心臓病を引き起こしやすくする一酸化炭素も含まれていますので健康に様々な影響を与えるのです。では、育乳にも影響があるのでしょうか?
といったことが主な影響です。
タバコの害により育乳しにくくなることは明白ですので、禁煙を強くおすすめします。
ホルモンの分泌低下
育乳にはホルモンの分泌が必要不可欠で、女性ホルモンのエストロゲンが分泌されると乳腺は正常な働きをすることができます。この乳腺が発達すると胸の脂肪が増えてバストアップに繋がります。
タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があるので、タバコを吸えば短時間で血流が悪くなります。基礎体力にもよりますが、だんだんと血流が悪くなっていけばホルモンバランスが乱れ、ホルモンの分泌が減少していきます。
女性ホルモン以外の各種ホルモンでも新陳代謝が悪くなる為、シワやたるみの原因になります。また、エストロゲンがタバコにより肝臓で早く分解されてしまうといわれていてエストロゲンはどんどん減少してしまいます。
栄養素や酸素も胸に届きにくくなりますので育乳しづらくなります。ホルモンがきちんと分泌されるように本当に育乳したいのであればタバコはやめましょう。
エラスチンが破壊される
ハリや弾力の元であるコラーゲンとエラスチンは、タバコにより破壊されてしまいます。コラーゲンは有名ですが、エラスチンはあまり聞いたことがないかもしれません。
減少するとハリ・ツヤが失われ、シワ・たるみの原因になります。弾力性の元はコラーゲンを繋ぎとめているエラスチンの働きです。
このエラスチンが減少することで、胸にも影響が出てきてしまいます。ハリを失った胸はどんどん垂れていきます。
エラスチンは弾力線維とも呼ばれており、ゴムのように伸縮する性質があります。この特徴が弾力の元なのです。
失ったエラスチンを増やすためにはタバコをやめて、また、エラスチンが減少する原因となるストレスを溜めない、紫外線対策をするなどが効果的です。軟骨やスジ肉といった食品にもエラスチンが含まれていますので、摂取すると良いでしょう。
なるべく出来ることから始めてみましょう!
ビタミンC不足になる
有害物質であるニコチンが体内に入ると、体内では有害物質を攻撃するために活性酸素が発生します。活性酸素とはその名の通り活性化された非常に強力な酸素で、老化やガン、生活習慣病の原因とも考えられています。
この活性酸素を無効化するために消費されるのがビタミンCなので、タバコを吸うと活性酸素が増え、そしてビタミンCが不足してしまいます。ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける効果がありますので、不足するとコラーゲンも減少してしまいます。
ハリや弾力の元であるコラーゲンが不足すると、胸が下がってバストダウンしてしまいます。体内でビタミンCは作ることができないので、食品やサプリメントで補いましょう。
乳がんのリスクが高まる
胸が大きい方や育乳に成功した方は、タバコを吸ってもいいでしょうか?
答えはNOです。タバコを吸うとビタミンCやエラスチンが減少しますのでバストダウンにつながります。
肌や髪のツヤにも良くないので美容の敵ともいえます。タバコの影響で良くないといわれているのは美容面だけではありません。
それは乳がんの発生リスクが高まることです。タバコでよくいわれる肺がんのリスクはもちろんですが、乳がんのリスクも大きく高まるといわれています。
また、自分が吸わなくても他人のタバコで出る煙「副流煙」も害を及ぼすことが分かっています。他の人の煙を吸わないよう避けることも大切です。
タバコは、ガンだけではなく心臓病や生活習慣病のリスクも高めることが分かっています。早期の老化にもつながりますので、健康と美容のためにも禁煙をするように頑張ってみましょう。
貧乳になる原因とは
胸が小さい原因は様々ありますが多い原因として
- ノーブラでいる
- 姿勢が悪い
- 極度のストレスを感じている
この3つについて詳しくご説明します。
- 面倒だからブラジャーはしない
- 胸が小さいから必要ない
と、言い訳してノーブラでいることはありませんか?
支えるものがないと胸は重力とともに垂れ下がってしまいます。胸の中はクーパー靱帯が張り巡らされていて、そのクーパー靱帯は伸びたり、切れたりすると元に戻らないといわれています。
つまり胸は垂れる一方なのです。垂れてしまった胸は、背中や脇にお肉が流れ、やがて小さくなってしまいます。
小さい胸でも垂れますので、ブラジャーで守る必要があるのです。また、ブラカップ付きのキャミソールもサポート力が弱いので、それだけで過ごしていると胸は垂れやすくなります。
胸が揺れないワイヤー入りのブラジャーでしっかり支え、クーパー靱帯が伸びるのを抑えましょう。カップに胸を入れて守ることで、胸はキレイな形を保つことができます。
気が付くと背中を丸めて体が前かがみになっていませんか?
もし今その悪い姿勢ならば、すぐにやめましょう。姿勢が悪いと貧乳になるのをご存じでしょうか。
胸と姿勢の悪さは関係なさそうに思えますが、姿勢が悪いと血行不良になるので胸に栄養が届きにくくなります。
また、前かがみになることで大胸筋が衰え、胸が下がって垂れてくるのです。デスクワークなどでずっと同じ姿勢で作業をしていると、姿勢が悪くなってきてしまうことが多いです。
スマートフォンを見つめて操作している時も首が下がり、背中が丸まっていませんか?
画面を見つめる時に姿勢が悪くなりがちなので、真っすぐ背中を伸ばしているのが理想ですが、疲れたと感じたらストレッチなどで体をほぐしてあげましょう。肩が中に入ってしまわないように、肩甲骨を伸ばす、肩を回すなどして凝りをほぐすのがおすすめです。
ストレスは万病の元、といわれるほど体に影響を与えます。過度なストレスがあれば、ホルモンバランスが崩れて女性ホルモンの分泌が減少してしまいます。
女性ホルモンが分泌されないと胸の中にある乳腺が活発になりませんので、胸は小さいままです。その他、生理不順を引き起こしてイライラするなどの精神面でも影響を及ぼします。
しかし、ストレスフリーに生活するのは現代では難しいです。ストレスと上手に付き合う対策をしましょう。
適度な運動や趣味を充実させたり、食生活を整えたりすることでストレス解消につながります。運動としては、筋トレやストレッチなどを取り入れてみるのもいいでしょう。
気分を変えて、ジムに通ってみるのもおすすめです。規則正しい生活ができるように自分なりの解消方法を見つけてみてください。
育乳を助ける方法
育乳には
- 女性ホルモンの分泌
- 下着の見直し
- 大胸筋を鍛えること
- バストアップマッサージ
- クーパー靱帯を守る
など、総合的に行うことが大切です。それでは上記の項目を詳しくご説明していきます。
乳腺が発達することで胸は大きくなります。そして乳腺を発達させるためには女性ホルモンの分泌が必要になります。
女性ホルモンには種類があり、エストロゲンとプロゲステロンが分泌されているのをご存じでしょうか?
卵胞ホルモンと呼ばれ、肌をキレイにしたり、女性らしい体を作ったりする働きもあります。
黄体ホルモンと呼ばれていて、妊娠・出産に大切な役割があるホルモンです。
2つのホルモンが時期に適ってバランス良く分泌されることが理想的で、そのリズムが心と体を助けます。特にエストロゲンは乳腺の働きを助けますので、きちんと分泌されていることが大切です。
ホルモンバランスを整えるには、生活習慣の見直しをすることが大事です。ストレスを溜めない、よく眠るなどできることから始めてみましょう。
- 胸のサイズは測っていないから分からない
- 小さいからどれでもいい
そのように下着を身に着けていませんか?
体に合っていなくても着ければいいと、サイズが合わない下着を着用し続けるのは胸を小さくする原因になります。きつすぎたり、ゆるすぎたりするのも良くありません。
特に、きつい下着は血行不良になり、胸に栄養が届きにくくなります。冷え性にもなりやすく体に良くありません。
また、下着がきついことで体にストレスがかかってしまいます。きちんと体に合う下着を着けることで、胸も上がり、バストサイズにも変化が出ますので下着のサイズを見直してみましょう。
胸が小さくても膨らみがあれば垂れてくるので下着は必要です。ストレスのない体に合ったものを着用することが効果的です。
育乳ブラや補正下着などもどんどん良いものが出ています。姿勢が良くなり、胸も上がるのでスタイルアップにも役立ちます。断然、見直しがおすすめです!
胸を大きくしたい時に大胸筋を鍛えるのはおすすめですが、鍛えても胸そのものが大きくなるわけではありません。大胸筋は胸の土台の筋肉です。
なので、脂肪でできている胸はボリュームアップしません。しかし、筋肉を鍛えることで胸の重みを支えて、垂れ防止に役立ちます。
キレイな形をキープして上向きのバストを目指す人は大胸筋を鍛えましょう。つらい腕立て伏せでも膝を付けた状態の腕立て伏せでも大胸筋は鍛えられます。
デスクワークの合間にできる合掌ポーズも簡単でおすすめです。腕の力に意識を向けるのではなく、大胸筋を意識して行うようにしましょう。
すぐに効果が出るものではありませんので続けていくことが大切です。無理なく毎日に続けられる筋トレ法を見つけてみてください。
大胸筋を鍛えるのと同じくらい育乳に役立つのが、バストアップマッサージです。必ず効果が出るものではありませんが、続けていくことで効果が期待できます。
バストアップマッサージは、入浴時に行うと手軽にできて続けやすいです。女性ホルモンの分泌を促し、ストレス解消にもなります。
正しいやり方をご紹介します。
- まずは、ツボ押しをして準備をします。胸の真ん中にあり、女性ホルモンを活性化させるといわれている壇中(だんちゅう)というツボです。左右のバストトップを結んだ線の真ん中にあるツボで、大きく深呼吸しながら3秒ほど押してください。10回程度、繰り返しましょう。
- そして背中・脇のお肉を胸に集めるマッサージをします。胸に寄せて15秒ほどキープして手を離す、を両サイド行いましょう。
丁寧に行うと胸が整ってきますので、毎日行うようにしてください。
胸の中を張り巡らされているクーパー靱帯のおかげで、ハリのある胸をキープできています。コラーゲンを主成分としており、切れたり、伸びたりすると元には戻らないといわれているのはご存じでしょうか?
伸びる原因は
- ノーブラでいること
- 激しい運動時に揺れること
などで、特に胸が揺れるとクーパー靱帯は損傷しやすくなります。運動時は揺れないように守る必要があります。
また、コラーゲンは加齢とともに減少してきますので、どうしてもクーパー靱帯が伸びるのを避けられません。これ以上、損傷しないように日中はサポート力が高いワイヤー入りのブラジャー、運動時にはスポーツブラ、眠る時はナイトブラを着用するなど、シーンに合わせて下着も変えていきましょう。
禁煙すると得られるメリット
タバコを吸うことは育乳の妨げになりますが、禁煙するとどのような効果が得られるのでしょうか。
禁煙は難しいものなので、すぐにはできないと思いますが、メリットを知っておくことは大切です。
禁煙すると、
- 肌がキレイになる
- 血行不良の改善
- 口内環境が良くなる
などのメリットがあります。美容のためにも禁煙する価値があるのではないでしょうか?
3つのメリットについて詳しくご説明します。
肌や髪がキレイになるのは、禁煙する理由になる大きなメリットではないでしょうか。タバコを吸うことでビタミンCが多量に消費されてしまいます。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素を抑制したりと美容に深い関わりがあります。たったタバコを2本吸っただけで一日に必要なビタミンCが失われてしまうといわれています。
一日に吸うタバコが2本以上であれば更にビタミンCは失われていきます。ビタミンCには強い抗酸化作用もありますのでアンチエイジングにも役立ちます。
また、シミそばかすを抑えるためにはメラニン色素ができないようにする必要があるので、ビタミンCは欠かせません。肌の調子が悪いと感じたら禁煙をしてみましょう。
タバコを吸うと血行不良になります。血流が悪くなるのはタバコに含まれるニコチンに血管収縮作用があるからです。
また、生活習慣病や心臓病の原因にもなるタバコは、体に悪いので禁煙が推奨されています。また、血流が悪くなると女性ホルモンまで運ばれる量が減少していきます。
ホルモンが乱れたままですと、いくら胸に良いことをしても効果が半減してしまいますので整える必要があります。そして、血流が悪いと冷え性にもなります。
生理不順を引き起こしたり、美容にも育乳にも悪い効果をもたらします。続けるデメリット、やめるメリットを知って、禁煙を心がけてみてください。
禁煙をして良かったと思えることは、やはり口臭がなくなることではないでしょうか。タバコを吸っていると、どうしても口の中にヤニ(タール)成分が残ります。
これが口臭の元になり、匂いを発生させるのです。タールには腐った汚物や糞尿に含まれる成分と同じものがあるといわれています。
また、タバコを吸っていると歯周病や虫歯にもなりやすいです。唾液の減少が起こりますので歯周病菌の活動が活発になり、口臭が強くなることもあります。
ヤニにより口内は汚れ、唾液は減少して、虫歯にもなりやすくなってしまうのです。歯磨きをしてもタバコを吸い続けている限りは良くなりません。
口内環境を整えることで虫歯をできにくくし、口臭も減らすことができます。早めに禁煙をして口内環境を整えましょう。
女性ホルモンは月経周期に伴って分泌される量が変化しています。これが規則正しく周期的に分泌されていれば問題ありませんが、周期がずれたり分泌量が変化すると、体調不良の原因になるのです。
ストレスや不規則な食生活、生活習慣などでホルモンバランスは乱れやすいものです。生理不順やPMS、自律神経失調症、肌荒れなどを引き起こし、心身共に影響を与えてしまうのです。
改善するには、なるべく規則正しい生活を送ることが大切といわれています。食生活の改善や睡眠不足の解消は取り組みやすいので、実行してみてください。
バランスの良い食事を摂り、よく眠ること。これだけでもホルモンバランスは改善されていきます。
ストレスになるほど思い詰めることがないように、できることから始めて心に余裕を持てるように頑張ってみてください。
食生活を整えることで、育乳を助けることができます。育乳に良いとされる栄養素をご紹介します。
大豆イソフラボンには女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があるとされています。
納豆や豆腐などに含まれているので取り入れやすいですね。
キャベツに含まれている栄養素で、ボロンは熱に弱い性質があります。なので、生のまま食べることをおすすめします。
キャベツと豆腐をサラダにするのが食べやすく、作るのも手軽でいいですよ。
朝食に一品加えるくらいでいいので、納豆を毎朝食べる習慣にするのも効果が期待できます。しかし、これだけ食べていれば良いわけではありませんので、3食きちんと食べて、栄養バランスの整った食事を摂るのが理想です。
遅い時間に食事をしない、偏った食事をしないなど、できることから始めてみましょう。
胸は脂肪でできていますので、痩せると胸も減りやすくなりがちです。そして、早く痩せたいと過剰なダイエットをしてしまうと更に胸は減ってしまいます。
特に、食事制限は栄養不足になり、胸に育乳のための栄養素が届けられなくなってしまいます。なかでも食べなさすぎ、1つのものだけを食べ続けるといったダイエット方法は栄養不足になり、体に悪い影響を及ぼします。
過食症や拒食症を引き起こすこともありますので、過剰なダイエットはやめましょう。ハードな運動で胸を揺らしすぎるのも良くありません。
クーパー靱帯を損傷しやすくなりますので、胸が垂れて小さくなってしまいます。体のためにも胸のためにも、適度な運動や食生活の改善で健康的なダイエットをするようにしましょう。
睡眠が体のためにも胸のためにも大切なことをご存じでしょうか?
眠ることと育乳は関係なさそうに思えますが、眠っている間にも女性ホルモンが分泌されます。ホルモン分泌が活発になる時間はゴールデンタイムと呼ばれており、夜10時~深夜2時の間です。
質の良い睡眠を心がけるだけで女性ホルモンの分泌が活発になります。ぜひゴールデンタイムに就寝する習慣を付けてみてください。また、寝る前についスマートフォンを操作して気が付いたら深夜なんて経験ありませんか?
これはスマートフォンの画面から出ているブルーライトが睡眠ホルモンであるメラトニンに負の影響を与えるからです。急に早く寝るのはできないかもしれませんが、体を休めることが重要です。音楽を聴いたり、アロマを焚いたりしてリラックスするようにしましょう。
まとめ
喫煙は血行不良になりやすくなるのでホルモンバランスの乱れを引き起こし、ビタミンCが消費されて肌や髪にも悪い影響を与えます。
禁煙は育乳と美容健康にもメリットがありますので早めに取り組みましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |