- 女性らしい曲線的な体形づくりを助ける
- 肌の弾力やうるおいをキープする
- 髪につやを与える
エストロゲンはバストアップと関係ありますか?
目次
エストロゲンなどのホルモンバランスが深く関わっています
女性ホルモンのエストロゲンには、女性らしい体づくりをサポートする働きがあります。また肌の弾力を保ち、バストアップのカギであるクーパー靭帯の主成分、つまりコラーゲンの生成に役立つといわれています。
しかしエストロゲンは35歳頃までは盛んに分泌されますが、それ以降は減ってきてしまうのです。バストアップのためにエストロゲンの働きを補いたいですよね。
そんなときは大豆食品を取るようにしましょう。大豆食品に含まれる大豆イソフラボンは、体内でエストロゲンと似たような作用をするといわれています。
ただし取り過ぎは禁物。1日の摂取量は75 mgまでを目安にしましょう。
またDHEAというホルモンは、体内でエストロゲンに変わると考えられています。このことからエストロゲンに限らず、ホルモン全体の分泌量を増やし、バランスを整えることが重要だといえるでしょう。
そのためには適度な睡眠と運動、そして、ストレスフリーな生活を送ることが大切です。バストアップのためにも、できることから少しずつ生活習慣を見直してみませんか。
エストロゲンは女性にとって大事なホルモンです
女性ホルモンには、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。このホルモンの分泌量がそれぞれ増減することで、生理になったり排卵が起きたりするのです。
そして妊娠や出産にも深く関わっています。エストロゲンには、ほかにも、
などの働きがあり、女性の美しさに大きく影響しているといえるでしょう。みなさんは、魅力的なバストといったらどんな形を思い浮かべますか。
ハリがあって丸みをおびた、ツンと上向きのバストではないでしょうか。バストが下垂したり脇へ流れたりしないのは、クーパー靭帯がしっかり支えてくれるおかげです。
エストロゲンは、バスト表面をおおう皮膚のハリや弾力を保ち、クーパー靭帯の主成分であるコラーゲンの生成をサポートします。しかし、いくらバストアップに大事だからといって、エストロゲンだけが増えてしまったら体によくありません。
ホルモンのバランスはとても重要なのです。
エストロゲンの分泌量は変化します
エストロゲンの分泌量は、約1ヶ月の間で変動しますが、人生という長い期間の中でも変化していきます。ここでは女性のライフステージに合わせて見ていきましょう。
8~9歳頃から継続的に分泌しはじめるといわれているエストロゲン。初潮を迎え、思春期はエストロゲンが増えていく時期です。卵巣の機能が整うまでは、生理不順や生理痛が起きることもあります。
35歳頃までは分泌量も盛んで、一般的に妊娠や出産に備えて女性の体が成熟する時期です。しかし、近年は初潮を迎える年齢が早くなっているにもかかわらず、晩婚に伴い、妊娠・出産も高齢化していることから、一生の中で生理になる回数が多くなっています。
出産の回数が少ないのも、その一因です。そのため生理や子宮に関する問題や悩みも増えてきています。
40歳以降になると卵巣の機能も低下してくるので、だんだんと分泌量も減っていきます。閉経を迎える50歳頃には、さらに急激に減少するのでホルモンバランスが乱れて、いわゆる更年期障害と呼ばれる体の不調が現れたりします。
そして、老年期になるとエストロゲンの働きが期待できなくなるので、肌や髪だけでなく健康にも、気を配る必要があります。不正出血があるなど、いつもと違うサインを感じたら、ためらわずに婦人科を受診してください。
エストロゲンの量を増やすツボってある?
エストロゲンが減ったら起こるかもしれないこと
エストロゲンの分泌量が減少することで起こる症状といえば、更年期障害が挙げられます。顔がほてって汗をかきやすくなる、寝つきが悪く眠りが浅くなるなど、人によってさまざまです。
エストロゲンが減ると、なぜ更年期障害が現れるのでしょうか。エストロゲンの量が足りないと認識した脳は、卵巣にエストロゲンを分泌するようにと指示します。
しかし卵巣は加齢に伴いその機能が低下しているので、指示通りに働くことができません。その結果、ホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れてしまうのです。
だからといって、それが必ずしも更年期障害に結びつくとは限りません。ちょうど50代は年齢的に、体力や外見に変化が見られる時期です。
仕事で責任を担う立場になったり、親の介護が始まったりと、周囲の状況が変わる時期でもあります。そういった身体的、精神的な要因も加わることで、更年期障害が現れるのです。
たとえ親子や姉妹であっても、その症状や程度は違ったりします。そのときに備えて十分な知識を持っていると安心ですね。
エストロゲンが減少しその働きが弱くなると、骨粗しょう症・脂質異常症・動脈硬化・萎縮性腟炎など、病気のリスクが高まるといわれています。とくに生活習慣病には注意しましょう。
健康食品を取る前には必ず成分と副作用を確認しましょう
エストロゲンの働きを補いたいなら、大豆イソフラボンを含む大豆食品を取ることをおすすめします。できるだけ豆腐や納豆など食事から摂取したいものですね。
大豆イソフラボンの1日の摂取量は75 mgまでが目安とされていますが、そのうち特定保健用食品としての大豆イソフラボンの摂取量は、上限値30 mgといわれています。過剰摂取とならないように気をつけましょう。
プエラリア・ミリフィカという植物をご存じですか。この植物は、大豆イソフラボンよりはるかに強いエストロゲン活性を持っていると考えられています。
バストアップをうたった、プエラリア・ミリフィカを含んだ健康食品を摂取することによって、嘔吐・腹痛・月経不順・不正出血などの症状が出る例があり、全国の消費生活センターなどに報告されています。健康食品やサプリメントなどを利用する際は、必ずその成分を確認し、副作用が起こり得るリスクをしっかりと把握してください。
もし迷ったら、かかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。
ホルモンのために心がけたい8つの習慣があります
バストアップや女性ならではの美しさを保つには、ホルモンが大切であるということがお分かりいただけましたか。ホルモンの分泌量を増やしバランスを整えるために、毎日の生活に8つの習慣を取り入れてみましょう。
まずはできそうなことから始めてみてくださいね。
豆類の中でも大豆・枝豆・小豆がおすすめです。また卵には、ホルモンの材料となるコレステロールが含まれています。
アーモンド・くるみなどのナッツ類は、女性にうれしいビタミンEが豊富です。
ひと口20~30回はかむようにしましょう。実際にやってみると、慣れないうちは大変かもしれません。
よくかむと、ゆっくり時間をかけて食事をすることになるので、血糖値の急上昇を防ぐともいわれています。
みなさんはどんなときにときめきを感じますか。最近心から笑ったことがありますか。
たまには恋愛映画やお笑い番組を楽しんだり、いつもと違うおしゃれをして出かけてみたりと、自分のためだけの時間をつくってみませんか。
毎日しっかり運動するのは大変ですが、電車の中では必ず立つ、駅やオフィスでは階段を使う、こういったことでもちょっとした運動になります。余裕があるなら、軽い筋トレをゆっくりやってみましょう。
仕事や家族のために早起きはするけれど、そんなに早くは寝られないのが現実ですよね。午後11時には寝るのが理想ですが、なるべく夜更かしはやめて、早寝早起きを心がけましょう。睡眠の質も重要です。
ストレスの発散や解消方法は人それぞれですが、試してみてほしいのが、早歩きなどの軽い有酸素運動や腹式呼吸です。腹式呼吸は、鼻から息を吸って口からゆっくり吐くのがコツです。
シャワーですませずに、ぬるめのお風呂にのんびり入りましょう。
アロマの香りは脳を刺激して、心や体だけでなくホルモンも整えるといわれています。まずは自分のお気に入りの香りを探してみましょう。
まとめ
エストロゲンには女性らしい体づくりをサポートする働きがあり、肌の弾力を保ち、コラーゲンの生成に役立つといわれています。
エストロゲンの働きを補いたいなら、大豆食品を1日75 mgまでを目安に取りましょう。
またホルモン全体の分泌量を増やしバランスを整えるために、生活習慣を見直してみましょう。
エストロゲンは、生理・排卵・妊娠・出産に深く関わっています。
ほかにも、女性らしい曲線的な体形づくりを助けたり、肌の弾力やうるおいをキープしたり、髪につやを与えたりする働きがあります。
しかしエストロゲンだけが増えればいいのではなく、ホルモンは、バランスが重要なのです。
エストロゲンの分泌量は、約1ヶ月の間だけでなく、人生の中でも変化していきます。
8~9歳頃から継続的に分泌しはじめて、思春期を経て35歳頃までは分泌量も盛んです。
40歳以降から減っていき、50歳頃にはさらに急激に減少するので、更年期障害が現れたりします。
そして老年期を迎えるのです。
エストロゲンの分泌量が減少することで起こる症状といえば、更年期障害が挙げられます。
その症状や程度は人によってさまざまです。
エストロゲンの恩恵がなくなると、骨粗しょう症や脂質異常症などの病気のリスクが高まるといわれています。
とくに生活習慣病には注意しましょう。
エストロゲンの働きを補いたいなら、大豆イソフラボンを含む豆腐や納豆などの大豆食品を、食事から取るのがおすすめです。
健康食品やサプリメントなどを利用する際は、必ずその成分を確認し、副作用が起こり得るリスクをしっかりと把握してください。
毎日の生活に8つの習慣を取り入れてみましょう。
・豆類・卵・ナッツ類を取る
・食事はよくかんで食べる
・「ドキドキ」「ワクワク」「ワハハハ」を意識する
・少しでも運動してみる
・なるべく夜更かしは避ける
・ストレスを溜めないようにする
・ぬるめのお風呂につかる
・アロマテラピーを取り入れる
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |