- 鎮静作用
- 鎮痛作用
- ホルモン調整作用
- 利尿作用
- 抗菌作用 など
バストアップをサポートするアロマテラピー
目次
(2019.09.30 追記)
最近、テレビや雑誌でも話題のアロマテラピーは、体のさまざまな部分に効果があるといわれており、バストアップにも役立つと考えられています。さらに、アロマテラピーは誰でも自宅で簡単にセルフケアができ、外出先や職場などでも取り入れることができます。
早速、アロマテラピーに注目しながら、バストアップに導く方法をご紹介しましょう。
アロマテラピーとバストアップ
アロマテラピーとは?
アロマテラピーとは、「花」「葉」「果皮」など植物の香りを使って、私たちの心身に起こるトラブルを和らげようとする考え方です。自宅でアロマバスやアロマトリートメントを行ったり、外出先でティッシュに香りを付けてバックに入れておいたり、手軽に楽しめます。
なお、アロマテラピーを楽しむためには、植物から抽出した100%天然の「精油(エッセンシャルオイル)」が必要です。なかには、「アロマオイル」「フレグランスオイル」という商品がありますが、これらは人工的に合成された香りであることが多いため、パッケージや取扱説明書を確認しましょう。
精油のパワーをかりてバストアップに
どんなに過酷な環境でも移動できない植物は、害虫や紫外線などから身を守るために特別な成分を自らつくり出しています。
実は、その成分の作用を人に応用することができるのです。
たとえば、オレンジ・スィートの精油には体を温める「加温作用」があります。
この精油を上手に使えば、血液循環が良くなりバストまで必要な栄養や酸素が届きやすくなります。
つまり、バストアップが期待できるのです。
バストアップに効果的な環境づくり
変化する女性の体とアロマテラピー
「女性の体は女性ホルモンに支配されている」といっても過言ではありません。女性ホルモンは、髪にツヤを与えたり肌を健やかに保ったりと女性を魅力的に見せる効果があり、バストアップにも欠かせないからです。
しかし、「加齢」「過度なダイエット」「ストレス」「出産直後」「更年期」などから女性ホルモンが減少することがあります。そして、その影響からバストの形が崩れたりサイズが変化したりとトラブルが発生するのです。
そんなとき、注目したいのがアロマテラピーです。最近では、ゼラニウムとローズオットーの精油の香りで、女性ホルモン(エストロゲンの濃度)が増加するという研究もあり、アロマテラピーによる効果がますます期待されています。
ホルモンにそっくり?精油の働き
女性ホルモンのほかにも、体の中にはさまざまなホルモンが存在しています。各ホルモンは、内分泌腺から分泌され血液とともに全身をめぐり、心身のコンディションを整えています。
実は、精油もホルモンと似た動きをしています。微量ではありますが、精油も血液やリンパ液とともに全身をめぐるからです。
精油成分は非常に小さな構造をしており、体に簡単に吸収されます。たとえば、「精油を植物油で薄めて肌に塗るアロマトリートメント」や「お湯に精油を落として入浴するアロマバス」を行うと、精油成分が皮膚から浸透して血管やリンパ管に入ります。
その後、血液やリンパ液とともに全身をめぐり各器官へさまざまな効果を与えます。つまり、バストにも精油成分が届くのです。
さらに、精油の香りはホルモンの分泌を命令している脳にも伝わり、香りを嗅ぐだけでもホルモンの分泌を促す効果が期待できます。
好きな香りに反応する正直な体
精油は300種類以上あるといわれアロマ専門店にも20~30種類置いてあります。いろいろな精油を試してみたいと思う方も多いでしょう。
また、精油成分の作用を期待して、その精油を選ぶという方もいるでしょう。しかし、一番大切なのは精油の作用にこだわらず「好きな香り」を選ぶことです。
体は正直なもので、好きな香りには体が求めている作用が含まれていることが多く、気分も明るくなるからです。お店にあるテスターを使い、実際に香りを確認してから購入しましょう。
また、はじめて使う精油は少量サイズから購入すると良いでしょう。
リラックス向けの香り
穏やかで甘い香りがするラベンダーは、オールマイティーに使える精油です。
リラックス効果があるほかにも、肌のトラブルやメンタルケアにも活用できます。
また、どんな精油とも相性が良くほかの精油とブレンドして使用するのも良いでしょう。
温かくフレッシュな香りで親しみやすいオレンジ・スィートは、手頃な価格で初心者にもおすすめです。
体を温める加温作用や血行を良くする血行促進作用があり、気持ちを明るくさせてくれます。
スッキリしたいときの香り
コアラの主食として知られているユーカリには数多くの種類があり生命力の強い植物です。
ユーカリ・ラディアタは、マイルドでありながら清涼感のある香りが特徴です。
粘膜を溶かす作用があるため、風邪予防や花粉症にも良いでしょう。
サイプレスは、森の中に足を踏み入れたときのひんやりとした空気感を味わえる香りです。
水分の代謝を促す作用があり、むくみの改善に役立つほか、更年期のトラブルにも活用できます。
セクシャルな気分になりたいときの香り
クラリセージは、フローラルな甘さの中に薬のような強い香りがします。
精油に含まれる成分が女性ホルモンと似た構造をしており、月経によるトラブルや更年期など女性特有の症状に良いといわれています。
魅惑的でオリエンタルな香りがするイランイランは、香水の原料としても有名です。
気分を高揚させる作用があり、落ち込んでいるときやイライラしているときに良いでしょう。
皮脂をコントロールする作用もあるため、脂性肌から乾燥肌、頭皮ケアにも役立ちます。
シーンに合わせたアロマテラピーの楽しみ方
精油さえあれば、場所を選ばずいつでもどこでもアロマテラピーを楽しむ環境がつくれます。ティッシュに精油を1~2滴落としてデスクに置いて仕事中にリフレッシュしたり、バックに忍ばせて緊張する場面でその香りを嗅いだり、その日の気分やシーンに合わせて香りを活用することができます。
そのほかにも、洗面器やマグカップなどにお湯を張り精油を1~3滴落として、立ち上る香りを楽しむという方法もあります。ただし、過度なストレスや疲れがたまっているときは、とにかく精神の興奮を抑えることが重要です。
アロマテラピーを実践するときは「照明を暗くする」「スマートフォンやパソコンは使わない」などの静かで落ち着いた環境を準備しましょう。
アロマバス
家事、育児、仕事などで忙しいとバスタイムをシャワーで済ませてしまうという方も多いでしょう。
しかし、疲れているからこそバスタイムを有効活用してはいかがでしょうか。
アロマテラピーでは、精油を数滴落としてお湯に浸かる「アロマバス」という方法があります。
4つのアロマバス
- 全身浴(お湯に精油を1~5滴程度落とし、肩までお湯に浸かる)
- 半身浴(38度程度のぬるめのお湯に精油を1~3滴程度落とし、みぞおちから下までお湯に浸かる)
- 足浴(バケツなどに42度程度の熱めのお湯を張り、精油を1~3滴程度落とし、足首まで浸かる)
- 手浴(洗面器などに42度程度の熱めのお湯を張り、精油を1~3滴程度落とし、手首まで浸かる)
安眠につながるアロマテラピー
睡眠中は、細胞を修復する働きがある成長ホルモンが分泌され、体のメンテナンスが行われます。バストの成長を促すためにも、最低でも6時間程度の質の良い睡眠が必要です。
しかし、疲れがたまって眠れなかったり頭が冴えすぎて眠れなかったり、睡眠についての悩みは意外に多いものです。まずは、毎日起きる時間を同じ時間にしましょう。
起床時間が決まっていると、自然と寝る時間も決まってきます。それでも、眠れないときはアロマテラピーの出番です。
精油は、鎮静作用や鎮痛作用があるラベンダーを使うと良いでしょう。肩凝りや腰痛などなかなか疲れがとれない方には全身浴がおすすめです。
ぬるめのお湯にラベンダーの精油を落としてゆっくり浸かると、筋肉がほぐれるとともに、副交感神経が優位になりリラックスできます。また、コットンやティッシュにラベンダーの精油を1~2滴落として枕元に置くのも良いでしょう。
ストレス解消
「通学」「通勤」「学校」「仕事」「SNS」など、常に誰かの目を気にして生きている現代女性はストレスを抱えやすいものです。過度なストレスは体を緊張状態にして血管を収縮し、血流が低下します。
その結果、血液とともに流れる酸素や栄養が全身に届かず、バストアップにも悪影響があります。大きなストレスになる前に、気持ちをリセットするようなアロマテラピーを実践しましょう。
まず、洗面器にお湯を張ります。そこに、ラベンダー1滴とオレンジ・スィート1滴を落とします。
目を閉じて、鼻から息をゆっくり吸いこみ、口から息をゆっくり吐き、これを繰り返します。立ち上る蒸気とともに、ブレンドされた甘く優しい香りを体感してみましょう。
イライラした感情をつくり出す脳が刺激を受け、気分を変えることができます。また、この蒸気を顔やデコルテにあてることで、肌の汚れを落としやすくすることができます。
そのほかにもあるバストアップに効果的な方法
姿勢が及ぼすバストへの影響
悪い姿勢でいると、背中が丸まりバストが閉じた状態になります。すると、呼吸が浅くなり酸素をしっかり取り込めません。
さらに、スマートフォンやタブレットなど小さな画面に長時間集中しているとアゴや歯に強い力が入り、のどが詰まり呼吸しにくくなります。これでは、「悪い姿勢→呼吸が浅くなる→酸素が届かない→バストが閉じる」という負の連鎖になります。
そこで、正しい姿勢を習慣にするために「かかと」「おしり」「肩」の3つを壁に付けて立ち、これを1日に数回繰り返すようにしましょう。また、デスクワークの多い方は、運動量が少なく血流も滞りがちです。
1時間に1回は席を立ちストレッチをしてください。それができない方は、座ったままでつま先をアップダウンさせると良いでしょう。アロマテラピーではお気に入りの精油1滴、ティッシュやマスクに落として深呼吸すると、体が反応してより深い呼吸ができます。
エクササイズと香りの相乗効果
美しいバストや美しい姿勢を維持するためには、バストを支える筋肉や背中を強くすることが必要です。そのためには、エクササイズやストレッチなどの運動を行いましょう。
運動を習慣にすると、体の柔軟が高まってケガの予防になったり血行促進や老化予防になったり、バストアップだけではなく健康維持にも役立ちます。その際、アロマディフィーザーやアロマポットなどを使い、部屋に香りを広げてから行うと「運動」「香り」「精油成分」との相乗効果が期待できます。
また、エクササイズやストレッチで関節や筋肉を伸ばすときは、「息を吐くこと」に意識を集中させましょう。息を吐くと、副交感神経が優位になり、よりリラックスした状態になります。
関節や筋肉も、より伸びて柔らかくなります。
アロマトリートメント
アロマトリートメントとは、植物油と精油を混ぜてつくったトリートメントオイルを体に塗り、手のひらでなでたり、もみほぐしたりする方法です。タッチングによる癒やしの効果も期待できるほか、精油成分が皮膚から吸収でき、保湿、リラックス、血行促進、疲労回復などに役立ちます。
バストアップのために、トリートメントオイルを胸全体に塗るのも良いでしょう。トリートメントオイルをつくるには、「ホホバオイル」「オリーブオイル」「マカデミアナッツオイル」などのアロマテラピー用の植物油が必要ですが、植物油小さじ1対して好きな精油を1滴混ぜるだけで簡単につくれます。
ただし、アロマトリートメントを行う前には必ずパッチテストをしましょう。とくに、皮膚の弱い方やアレルギー体質の方は注意が必要です。
また、妊娠中や授乳中、病気治療中の方などは控えるか医師に確認するようにしてください。
まとめ
アロマテラピーには、ストレス解消やホルモンバランスを整えるのに役立ちます。
自分の好きな香りを探し、楽しみながらアロマテラピーをバストアップに活用してみましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |