- 温度差から冷えるタイプ
- 胃腸が弱く内臓から冷えてしまうタイプ
- もともと体温が低いタイプ など
気になる「バストの痛み」バストアップと成長痛の関係とは?
「セルフマッサージを試したらバストに痛みを感じた」「サロンで受けたバストアップのマッサージが痛い」という方は多いかもしれません。
果たして、この痛みはバストが大きくなるための成長痛なのでしょうか?
実は、女性ホルモンの減少や体の冷えが原因でバストに痛みを感じることがあります。バストに痛みがあるからといって、バストアップしているとはいえないのです。
そこで今回は、バストに関係する痛みの原因やその対処法をご紹介します。
成長痛ではないかも!バストの痛み
「バストアップのためにマッサージを試したら痛みを感じた」という話をよく聞きます。そのバストの痛みは成長痛なのでしょうか?
そもそも成長痛とは、正式な病名ではありません。成長期の子どもに起こる足の痛みを分かりやすく伝えるために使う言葉です。
つまり、成長痛とバストアップは関係がないのです!ただ、思春期などバストが成長するときの違和感や痛みを通称で成長痛と呼ぶ方がいるようです。
では、なぜマッサージによってバストに痛みを感じるのでしょうか?
バストの痛みやその原因について詳しくみていきましょう。
適度なバストマッサージは、手の温もりが全身へ伝わり、心身ともにリラックスできるでしょう。さらに、血行が良くなるため、バストに栄養や酸素が行き渡り、バストアップにも良い効果をもたらします。しかし、あまりに強いマッサージを行うと、それが刺激となり、痛みを感じる方がいます。
また、肩や胸など上半身の筋肉トレーニングの後に、痛みを感じる方もいます。
これらの痛みを成長痛だと勘違いする方も多いようですが、実際は筋肉の疲労によって起こる「筋肉痛」と同じ状態です。バストマッサージや筋肉トレーニングは、頑張りすぎないようにしましょう!
バストに張りや痛みを感じて「もうすぐ月経がくる」と感じる女性もいるでしょう。これは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンの影響によって起こる症状です。
排卵後から月経前は、このプロゲステロンの分泌量が増える時期で、体は水分や栄養をため込むようになります。すると、バストの張りや痛みが強く出るのです。
そのため、月経がくるタイミングでバストの張りや痛みがおさまるようであれば自然なことなので、そこまで心配する必要はないでしょう。
一言で「冷え」といってもタイプはさまざまです。
冷えを放置すると、血管が収縮して血液が全身へ行き渡らず、頭痛、肩こり、腰痛などのあらゆる不調を招きます。バストの痛みも、この冷えが原因かもしれません。
男性に比べ女性は、血液を全身へと送る働きがある筋肉が少ないため、冷え性になりやすい傾向があります。
体の冷えを改善するために、下着を使ってお腹や腰を温めるようにしましょう。下着は、直接肌に密着するため保温効果があります。
締め付けの強いブラジャーは避け、無理せず楽なものを身に着けるようにしてください。
女性は、社会人としての立場、母親としての立場など、それぞれの対応が求められ、ストレスを感じやすいものです。ストレスが積み重なると、やがて心身の不調を引き起こしてしまいます。
ストレスから喉や胸が詰まるような症状が出る方もおり、バストの痛みとして感じるのかもしれません。
仕事、人間関係のトラブル、環境の変化などさまざまな刺激がストレスとなるため、ストレスを避けて生活することはできません。そんなストレスを自分ひとりで抱え込まず、他の人に相談するように心がけましょう。
バストに痛みがあるときは「乳腺症」や「乳ガン」などの病気も疑いましょう。
- 乳房にしこりができる
- 痛みがある
- 乳頭から黄色っぽい分泌物が出ることもある
- 乳房や乳首にしこりやくぼみができる
- 痛みはほとんどない
- 乳頭から血液が混ざった分泌物が出ることもある
その他にも、「胸がドキドキして痛い」「心臓がバクバクする」など、いわゆる「動悸」という症状もあります。また、ホルモンの異常、不整脈など、思わぬ病気が隠れている場合もあります。
気になる症状があれば、自己判断せず病院に相談しましょう。
ホルモンバランスを整える生活習慣
女性らしい体型を維持しているのは女性ホルモンです。バストアップのためには、女性ホルモンと上手につき合い、健康を守ることが大切です。
食事、運動、睡眠といった基本的な生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えましょう。
忙しさから、必要とされる栄養素をきちんと摂れていない女性が増えています。女性ホルモンをサポートするような栄養素を積極的に摂り、バランスの良い食事を心がけましょう。
具体的には、女性ホルモンに似た働きをする「イソフラボン」がおすすめです。
イソフラボンを摂取すると、エストロゲンの分泌が促され、バストアップ効果も期待できます。
- エネルギー不足にならないように、1日3食しっかり食べる
- 外食は栄養バランスが偏りやすいため、できるだけ自炊する
- 肉、魚、野菜、乳製品など、まんべんなく食べる
体を動かすと、筋肉量が増えて血液の流れが良くなります。冷え性が改善したり老廃物の排出がスムーズになったり、バストアップにも良い効果が期待できます。
買い物は歩いて行く、階段を使うなど、毎日続けられる運動が良いでしょう。なお、マラソンやなわとびなどバストが揺れる運動は、バストアップには不向きです。
運動をする際は、バストを守るためにスポーツ用のブラジャーを着けましょう。
- バストの重みを支える
- バストの揺れを抑える
- バストの位置を安定させる
- 汗を吸いとる
「夜、眠れない」「いつも眠い」など睡眠の悩みを抱えていませんか?
一般的に、年齢とともに睡眠時間が短くなる傾向があります。それでもしっかり眠れないと、疲れがとれず、判断力や思考力まで低下してしまいます。
睡眠の質を上げるために、同じ時間に起きるようにして、規則正しい生活リズムにしましょう。
- 昼寝は30分以内にする
- 寝酒をしない
- 就寝直前にスマートフォンやパソコンに触れない
- 枕の高さや布団の肌ざわりなど、自分に合う寝具を使う
夜に質の良い睡眠がとれると、成長ホルモンが分泌され、傷ついた細胞が修復されます。睡眠は、老化予防やバストアップにも関係しているのです。
痛みが気になるときは婦人科へ
バストの痛みや張りをはじめ、女性の健康には女性ホルモンが深く関わっています。
女性ホルモンの分泌量は、20代がピークで30代後半からは徐々に減りはじめます。その後、40代後半からは卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量が急激に減ります。この影響から心身のバランスを崩す「更年期障害」が起こりやすくなるのです。
女性は、年齢による体の変化が大きいため、長期にわたって相談できる婦人科があると安心です。かかりつけの婦人科をつくり、女性特有の悩みに備えておきましょう。
- 問診票を記入するため、体調や月経周期を事前に調べておく
- 内診に備えて、スカートなど診察しやすいようにする
- 診察や検査など医療費がかかる場合があるため、費用は多めに持つ
メンタルケア
仕事、家事、子育てなどに忙しいと心に余裕がなくなってしまいます。とくに、女性ホルモンのバランスが変動する月経前は、感情のコントロールが難しくなります。
体と心を休める時間をつくりましょう。
心理学では、温かい飲み物を飲むと心も温まるといわれています。中でも、ハーブティーはノンカフェインで刺激が少なく、リラックスしたいときにおすすめです。
お店に行って、笑顔の店員さんと無表情の店員さんがいたら、笑顔の店員さんの方へ行くのではないでしょうか。これは、脳が「楽しい=笑顔」と認識しているからです。
強制的に笑顔をつくるだけでも、楽しい気持ちになります。辛いときこそ、笑顔をつくってみてください。
「好きな音楽を聞く」「美味しい食べ物を味わう」「好きな香りを嗅ぐ」など、普段意識していない五感を使うと気分転換になります。
まとめ
成長期の子どもに起こる足の痛みを成長痛と呼ぶことがありますが、この成長痛とバスト痛みには関連がありません。
ただ、ホルモンバランスの乱れやストレスなどが原因で、バストに痛みを感じる方もいるようです。健康的にバストアップできるように食事や睡眠などを見直し、ホルモンバランスを整えましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |