- 首が前カーブ
- 胸が後ろカーブ
- 腰が前カーブの緩やかなS字カーブ
猫背だと小さい胸になるって本当?猫背とバストの関係とは?
(2021.03.12 追記)
「胸が小さくなった」「胸が垂れてきた」という悩みを抱えている方は、自分が普段どのような姿勢をしているかチェックしてみましょう。もし猫背になっていたら、それがバストアップの妨げになっているかもしれません。
とはいえ、現在人は座って過ごすことが多く、どうしても猫背になりやすいといえます。そこで、バストアップのために、猫背が胸に与える影響を知っておく必要があるのです。
今回は、猫背が胸を小さくする理由、猫背の改善方法などを紹介します。
猫背とは
猫背になると「老けて見える」「不健康そう」など外見にデメリットをもたらすことはよく知られています。だからこそ、普段から自分の背中に注意している女性も多いでしょう。
しかし、ただ背筋を真っ直ぐにするという意識だけでは、猫背の改善にはつながりません。そこで、まずは猫背とはどういう姿勢を指すのか再確認してみましょう。
「猫背」という言葉は医学用語ではありません。
人の背骨は以下の3つのような特徴があります。
そして、猫背は胸の後ろカーブが強くなってしまう姿勢とされています。簡単にいうと「背骨が丸くなっている」という状態です。さらに、「頭が前に出る」「腰が反る」などの状態を引き起こすのが特徴です。
- 壁に背中を向けて、裸足で立ちます
- 両かかとを壁に近づけていき、体全体を壁に預けます
- 頭・肩・腰、どこの部分が壁に付くか確認します
頭・肩・腰の3点が壁に付いていれば、それは理想的な姿勢です。猫背ではありません。もし、腰が壁に付き、背中と頭が壁に付かないという場合は猫背になります。
猫背だと胸が小さい理由
猫背には、美容と健康に多くのデメリットがあります。
例えば、頭痛や肩こり、冷えやむくみなどの悩みが出やすくなります。そして、女性の胸の形にも大きな影響を及ぼします。
実際に、背中を丸くしてわざと猫背の姿勢になってみましょう。すると、バストトップの位置が下向きになってしまいます。また、形も崩れてしまうのが分かります。
猫背の姿勢が続くと、やがて「胸が垂れる」「胸が小さくなる」といった状態になるのです。では、猫背からどのようにして胸が小さくなるのか、その理由を探っていきましょう。
女性の胸は、「乳腺」「脂肪」「クーパー靭帯」などが組み合わさり、ふっくらとした形を維持しています。この中で、大部分を占めているのが脂肪です。
脂肪は重く、重力で下がってしまうため、主に「大胸筋」という筋肉が胸を支えています。
大胸筋は、胸の土台となる筋肉です。大胸筋がしっかり付くことで美しい胸ができています。
- 大胸筋上部:胸を上に持ち上げる
- 大胸筋内側:胸を中央に寄せる
- 大胸筋下部:胸のラインを保つ
そもそも大胸筋は、日常生活で使うことが少ない筋肉です。デスクワークや家事では、前かがみの動作が続き、背骨に前かがみのクセが付いてしまいます。前にかがむ動作はできても、後ろへ反らす動作はできなくなり、アンバランスな姿勢になります。その結果、猫背から大胸筋の筋力は衰え、胸が下垂したり小さくなったりするのです。
背中が丸まった姿勢が、内臓を圧迫し血液の流れを悪くします。すると、血液とともに全身に運ばれている栄養が胸に届きにくくなり、バストアップに必要な栄養が不足してしまうのです。
さらに、猫背から肺が圧迫されると呼吸が浅くなります。これでは、新鮮な酸素が胸に行き渡りません。
また、女性は体の仕組みから冷えやすいものです。人の体は、筋肉の動きから、全身に血液を送り出し、熱を生み出しています。ところが、女性は筋肉が少ないため、熱を生み出す力が弱く、血液の流れも悪くなりがちです。脂肪が冷えると固まるように、胸の脂肪も冷えると硬くなり「胸の凝り」につながります。その結果、胸のハリがなくなったり胸が小さくなったりするのです。
さらに、冷えはバストアップと深く関わる女性ホルモンにも悪影響を及ぼします。女性ホルモンのバランスが乱れると、体だけではなく心の浮き沈みも激しくなり、さまざまな不調があらわれるのです。
猫背で胸が小さくなってしまう習慣とは
そもそも人はどうして猫背になるのでしょうか?
猫背になる主な原因は複数あります。
- 加齢
- 運動不足
- 生活習慣
- 筋力低下
- 体の歪み
- アンバランスな姿勢
猫背の多くは、日常生活の中で引き起こされています。デスクワークや家事を長時間続けていると、ついつい姿勢が崩れて猫背になります。
そして、「この姿勢が楽だ」と思い込んでしまうのです。背筋を伸ばして正しい姿勢にしても、再び楽な猫背になります。つまり、猫背が習慣化しているのです。
ここからは、その習慣に注目してみていきましょう。
デスクワークで座り姿勢が続くと、下腹部に力が入りづらくなります。腹筋が弱くなり、胸を支える大胸筋の機能も弱まります。
また、パソコンや携帯電話を見る姿勢では、頭が前に出やすくなり体が歪みます。つまり、猫背の状態が続くと、大胸筋は衰えていくのです。
猫背につながる習慣は主に以下の5つです。
- デスクワーク
- 携帯電話の操作
- テレビの視聴
- 車の運転
- 読書
これらの習慣から、両肩が前に突き出した状態になります。さらに、両肩が体の内側に入る「巻き肩」になると、肩甲骨まわりの筋肉は縮んでしまいます。肩甲骨は鎖骨とつながっているため、胸のデコルテの形が崩れる原因になります。
頭が前に出ないように、パソコンを少し高い位置にすることも大切です。
私たちの日常生活では、エレベーターやエスカレーターでの移動が当たり前となっています。さらに、洗濯機や掃除機などの家電製品が進化し、運動量はさらに減っているのです。
運動不足になると、筋肉が衰えたり、体幹が弱くなったり、体が硬くなったりします。その結果、全身の血行不良を招き、冷えにつながるのです。胸のまわりの血流も滞りやすくなるため、バストアップの妨げになるかもしれません。
ジョギング、エアロビクス、なわとびなどの有酸素運動は体内の脂肪を燃焼させます。胸はそのほとんどが脂肪のため、運動によって胸の脂肪が燃焼されてしまう場合があるのです。
バストアップのためには、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動がおすすめです。
猫背を改善しバストアップを目指すには
猫背が治ると、知的に見られたり信頼感を与えたり、相手の印象が良くなります。さらに、胸が上向きになり、頭痛や肩こりなど体の不調も改善しやすくなるでしょう。
まずは、正しい姿勢に近づくように、日常生活から見直してください。デスクワークが長時間続いたら休憩を入れたり、エレベーターのかわりに階段を使ったりするのもおすすめです。
ここからは、猫背を改善する「大胸筋を鍛えるポーズ」や「肩甲骨のストレッチ」を紹介します。
これらの運動は、難しいものではありません。自宅でも職場でも簡単にできるため、毎日運動を続けて筋肉を増やしましょう。
胸の土台である大胸筋がしっかり付けば、バストアップ効果も期待できます。
「合掌のポーズ」や「膝を付く腕立て伏せ」は、猫背の改善とともにバストアップに役立ちます。
- 耳と肩が離れるように、胸の前で両手を合わせる
- 両手を押し合うように力を入れて、10秒キープ
- 息を吐きながら、力を抜く
- 肩の下に手首がくるように、両手を床に置く
- 足は膝だけを床につける(膝から頭までが一直線のイメージ)
- 呼吸をしながら、腕立て伏せをする
運動をする際は、呼吸を意識しましょう。深い呼吸ができると、大胸筋の奥にある「小胸筋」にも新鮮な酸素が届きます。
肩甲骨と肋骨をつなぐ小胸筋は、胸を持ち上げる役割もあり、バストアップ効果が高まります。
前かがみの姿勢から、急に背筋を伸ばしたり無理に胸を反らしたりすると、筋肉や関節を痛める可能性があります。無理をしない程度に、ストレッチを行いましょう。
- 両手を後ろで組む(もしくはタオルを使ってもOK)
- 胸を張って、少しずつ腕を上げていく
- 無理のない位置で、呼吸をしながら10秒キープ
- 息を吐きながら、腕を元に戻す
- 両肘を胸の前で合わせる
- 合わせた肘を両脇側に開く
- 息を吐きながら、胸の前に戻す
胸の土台を整えるためには、肩甲骨の動きを良くすることが大切です。肩甲骨のストレッチをこまめに行い、柔軟性を高めましょう。
まとめ
「胸が小さい」「胸が垂れている」という悩みがある方は、自分の姿勢をチェックしてみましょう。もしかしたら、猫背が原因で胸が垂れて見えるのかもしれません。
猫背が改善できれば、スタイルも体調も良くなります。日常生活を見直し、猫背を改善するポーズやストレッチなどを取り入れてみましょう。
この記事の執筆者
佐藤 由加里 バストアップ専門エステサロン「p-Grandi」チーフエステティシャン。マッサージ、医療脱毛・医療痩身・フェイシャル、総合痩身エステの施術などを習得したバストアップ専門家。プロフィール |